ズデニェク・フィビヒ(チェコ語の発音を重んじたフィビフとも)(1850~1900)とは、19世紀後半に活躍したチェコの作曲家である。
ボヘミア地方のフシェボジツェ村に生まれる。フランティシェク・チェルニー(カール・チェルニーとは当然別人)の勧めで作曲を始めることとなり、1864年聖イグナツ教会のオルガニストに就任し、さらにはジークムント・コレショフスキーの私設音楽学校に通うこととなった。
1865年にライプツィヒ音楽院に入学し、ピアノをイグナーツ・モシェレス、和声をエルンスト・リヒター、対位法をザーロモン・ヤーダスゾーンに学んだ。1873年に一度目の結婚をするが、妻子とはすぐに死に別れてしまう。妻の遺言によりその姉と結婚し、その後しばらくは特に何も記述することがない。
1893年から弟子のアネシュカ・シュルゾヴァーと親密な関係になり、彼女との恋愛日記をピアノ曲にするなど、この恋愛は創作意欲を大いに刺激したようだ。しかし風邪をこじらせ、49歳という壮年真っ盛りの年齢で亡くなることとなった。
作風としてはチェコ民謡や民族舞曲を取り入れるなど国民学派的だが、様式はチャイコフスキーのようにドイツ・ロマン派よりのものであった。
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最終更新:2024/04/24(水) 06:00
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