イグ(Yig)とは、H.P.ラヴクラフトが本業のゴーストライティングにおいてズィーリア・ビショップからの依頼で書いた「イグの呪い」の作中で創造した神性であり、クトゥルー神話における古き者の一柱である。
蛇の神で兄弟神のロコンが支配するザンダヌア星から子供達を引き連れて飛来した。その子供達があらゆる蛇類やヴァルーシアの蛇人間の祖先となった。北米ではネイティヴ・アメリカンに崇拝が伝承されている。
蛇神と云う判り易い設定のせいか、執筆する書き手が多い割に作中に直接登場する事が無い為、姿形は不明。
神として崇められている子供達としては、息子のヴォルティーグ、娘のヘルペテが居る他、バイアティス、ハン、エイイグも息子であると云われている。妻については不明だが、シュブ=ニグラスとの間に娘のウトゥルス=フルエフルが居る。
人間の信者も多く蛇を大切にする者には、それなりの見返りもある。又、信者達のリーダーでテレパシーを持つ女性司祭はスネークマザーと呼ばれる。
いちおうイグの姿は蛇の頭をした人間、もしくは鱗に覆われた人間のような腕を持つ巨大な蛇の姿をしているといわれ、その母親は末法の龍神(Mappo no Ryujin)、外なる神イドラ(Yidhra)を妻としエイイグ(Ayi'ig)を産んだといわれている。
イグは北米だけでなくブードゥーの一部やヘビ人間、イグの眷属に崇拝されているといわれている。比較的崇拝者に優しい旧支配者であるが怒りっぽく自分自身の姿に似ている普通の蛇を殺したものを処罰するといわれており、イグの教団の邪魔をしたものに対してイグの手先や子供を送り込むといわれている。
ケツァルコアトルやコアトリクエ(Coatlicue)との関係も気になるところではある。
イグは現われるときには辺り一面が蛇を敷きつめたようになるというが、それは眉唾ものだろう。ただ、蛇を率いて現われる可能性はあり、場合によっては毒蛇を連れてくることだろう。
ときにイグは蛇をいじめたものに呪いをかけることがあり、イグの呪いにかかったものは狂気に陥り、子供を孕んでいる場合は蛇のような姿をした奇形児を産むことになるといわれている。そうして産まれた子供はイグの落し子と呼ばれる。
イグの従属者の中にはイグによって生み出された「イグの竜の戦士たち」と呼ばれる一団がおり、11人の竜の戦士がいるといわれている。
指導者はキングーという翼のある蛇人間。ボレシュという燃える角を持つ翼のある雄牛。ススルーシィというヘビ人間。コアラというサソリ人間。ネルガルという人型のライオン。ファレトは牛人間。フムハブクーは巨人。カリクはハゲタカ。ドラアカは美女のヘビ人間。アムヌリスは狼人間。マルヤは翼のある雄鹿。というものである。
彼らの存在は確認されていないため伝説の存在でしかないがドリームランドに存在する可能性がある。しかしなんだこの動物園は。
登場作品:『イグの呪い/The Curse of Yig』-Zealia Bishop(H. P. Lovecraft)
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最終更新:2024/12/18(水) 11:00
最終更新:2024/12/18(水) 10:00
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