タコピーの原罪とは (タコピーノゲンザイとは) [単語記事]

タコピーの原罪とは、「タイザン5」による漫画作品である。

※本記事には作品のネタバレを含みます。

概要

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 https://twitter.com/taizan_5/status/1468958940910465031

「宇宙にハッピーを広めるため」に旅をしている、タコをゆるキャラ化したような外見の不思議な宇宙生物「タコピー」が主人公のSF作品。不思議な力を持つ「ハッピー道具」でみんなをハッピーにするために地球に辿りつくも、捕まりそうになったり食べ物もないしで大よわり。そんなところを、小学生の「しずかちゃん」に助けられてお友達になる。でも、しずかちゃんはなぜかほとんど笑わず、小学校のお友達とも遊ばないみたい……。

第1話「2016年のきみへ」の表紙のアオリ文には「これは、ぼくときみの最高にハッピーな物語――」と記されている。だが、そこに描かれている「しずかちゃん」は涙を浮かべ、顔の片側にはアザが浮かんでいるようにも見え、さらにそちらの側の目のまぶたは腫れているようにも見える。

このあたりで想像が付く人も居るかもしれないが、本作は、主人公「タコピー」のファンシーな外見や「ハッピー道具」といった児童向けアニメのような設定と裏腹に、児童虐待やいじめや家庭不和などといった陰鬱な内容を多く含む、シリアスな作品である。そういった内容が苦手な方には閲覧注意かもしれない。

新連載開始である第1話の内から、「荒れた部屋の中に、首を吊って自殺したしずかちゃんの死体がぶら下がっている」という光景が見開き2ページで詳細に描かれている……という衝撃的なシーンを含んでおり、読者らをざわつかせた。「ハッピーカメラ」というハッピー道具が備えていた「写真を撮った時点にまで時間を巻き戻せる」という「タイムカメラ機能」を使うことで、しずかちゃんの自殺は一旦は無かったことになるのだが……。