ハンドスプリングスロー、もしくはフリップスローとは、サッカーにおけるスローインのひとつである。
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↑冗談抜きでこれをやる
サッカーの試合において、ボールがタッチラインを越えてエリア外に出た場合、スローインによってゲームが再開される。このとき、遠い距離にボールをスローするために行われるのがこのハンドスプリングスロー(またはフリップスロー)である。
要領としては器械体操のハンドスプリング(前方転回)を行いながらスローインする。選手はボールを持ったまま助走し、持ったボールを一度地面につけ、そのボールを支点にしながら前方に転回する。その前転の反動を利用し、ボールを投げ飛距離を伸ばす。見た目が物凄くダイナミックで、盛り上がるプレーである。
この技を日本に導入したのは、80年代に筑波大学でコーチを務め、後にサンフレッチェ広島の監督や日本サッカー協会技術委員長を歴任した小野剛という人物。「ハンドスプリングスロー」という名称も小野氏が発案した造語であり、英語では「フリップスロー(flip throw)」という呼び名の方が一般的である。筑波大学サッカー部は小野氏の指導のもと必殺技としてハンドスプリングスローを多用し、これをきっかけに80年代後半の高校・大学サッカーで大流行した。
ちなみにその小野氏によると、この技をそもそも開発したのは1978年のアメリカの大学で、「最も遠くに飛ばせるスローインの投げ方は何か」をスポーツ科学的に分析して考案されたものらしい。スポーツを理詰めで考えるのが大好きで、かつサッカー後進国のため「サッカーの常識」に囚われないアメリカらしい発想と言える。
しかしこの技、確かにスローインの距離は増すが、ファウルスローになりやすい(勢い余ってタッチラインの内側に入る、投球時に足が地面から離れる、体勢を崩し頭上からボールを投げられない等)、スローの正確性に欠ける、そして何よりも非常に危険で失敗すれば大怪我をしやすいなどの欠点も多く、90年代以降は急速に廃れていく。現在はほとんど見ることが出来ない。
最近では、2012年2月24日に長居陸上競技場で行われたキリンチャレンジカップ・日本対アイスランド戦において、アイスランドのソルステインソン選手がこのハンドスプリングスローを行い、普段見慣れない日本サポーターからはどよめきと声援が送られていた。
2024年の高校サッカー選手権で、高知高校の西森吏玖選手がハンドスプリングスローを披露。約50mの飛距離を出してスタジアムが大いに盛り上がった。
このスローインを行うには相当の技術と練習を要する。通常のハンドスプリングが出来るからと見様見真似に行うと、大けがにつながる可能性がある。理由として、
などがある。また、前述したとおり、スローする際には転回しているので、出来たとしてもスローの正確性は失われがちで、会得したとしてもなかなか披露することはないだろう(そう考えるとソルステインソン選手は相当の手練である)。
時にはこんな事も
掲示板
57 ななしのよっしん
2024/12/29(日) 15:15:34 ID: KNpMTYpydt
58 ななしのよっしん
2024/12/29(日) 22:08:22 ID: nLsqFw6+QF
Yahooニュースに出ていたな。
https://
記事の通り危険な技なので高校生にやらせるのはあまり感心しないが……。
59 ななしのよっしん
2024/12/29(日) 23:32:47 ID: I5VbriRz0A
危険な技というのは置いといて、スローインでもコーナーばりのセットプレーが繰り出せるって学生競技レベルなら脅威そのものだからな
一方でたぶんJリーグ以上のレベルじゃ通用しない、そういう技術な気がする
野球でいうとこの宜野座カーブみたいなもんかな
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最終更新:2025/12/05(金) 21:00
最終更新:2025/12/05(金) 21:00
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