パウル君とは (パウルクンとは) [単語記事]

パウル君とは、2010年奇跡のタコである。

概要

2010W杯での実績
グループリーグ3戦	セルビア勝利も含め的中
ドイツ対イングランド	的中(ドイツ勝利)
ドイツ対アルゼンチン	的中(ドイツ勝利)
ドイツ対スペイン	的中(スペイン勝利)
ドイツ対ウルグアイ	的中(ドイツ勝利)
オランダ対スペイン	的中(スペイン勝利)

ドイツの水族館シー・ライフで飼育されている2歳のタコ(Wikipediaより)。誕生はイングランド。
サッカーのドイツ戦の勝敗を予想している。2010 FIFAワールドカップでは8戦を予想し、予想的中率は100%だった。
予言を外したのは2008年の欧州選手権の予選と決勝で、この時の成績は4勝2敗。

2010　FIFAワールドカップでは、予選からドイツ代表の全ての試合の結果を当ててきたため、ドイツ国内はもとい、世界中の注目を集めたすごいタコ。
イングランド戦の時、ドイツ勝利を予想し的中。このとき、出生地のイングランドからは「裏切り者」といわれてしまった。準決勝の結果を『予言』する時にはロイター通信が全世界に向けてその様子を放映した。
以降同様に3位決定戦と決勝戦の『予言』も大々的に放映された。

準決勝の予言はスペインの勝利であったが、またもや的中。
このためドイツ人のサポーターから「サメの水槽に入れるべきだ!」「シーフードサラダにしてやる!」と八つ当たりの対象にされている。しかし3位決定戦ではドイツの勝利を予想し、ドイツが勝利。ドイツ勝利により八つ当たりは収まりつつあり、好物の貝を提供しようとする人も出て来ている。

決勝はスペインが勝つと予想。見事、的中。
これらのスペイン代表への功績(?)からスペイン人のサポーターの間では神様とされており、『パウルを称える歌』を作り合唱する人も。またパウル君のTシャツやタトゥーも人気が出ている。

なおドイツ人のサポーターからの八つ当たりに対し、スペインのサバテロ首相は「パウル君のボディーガードを派遣する。」など冗談か本気かわからないコメントをしている。

決勝戦の『予言』も的中させたことで2010年度W杯予想全勝が確定。
8戦全て的中は1/256(約0.39%)の確率だが、予選では引き分けの可能性もあるため、実際にはもっと低い。

2010年 10月26日、ドイツ・オーバーハウゼンの水族館で、自然死と見られる状態で発見された。推定年齢2歳9ヶ月。（タコの寿命は3年位）

　　パウル君がドイツ人の怒りを買った試合

W杯終了後のパウル君

7月12日にはワールドカップでの活躍(?)が認められ、優勝トロフィーのレプリカが贈呈された。
今後の活躍が期待されるものの、寿命のため、次の2014年度W杯予想は不可能との事。
しかしパウル君を飼育しているオーバーハウゼン水族館は後継者の『育成』をするらしい。

「W杯終了後はパウル君は普通のタコとして生活させる」と水族館は発表。
しかし水族館の願いとは裏腹にパウル君の価値は世界中で急上昇しているため、水族館にオファーが殺到している。
ロシアの賭け業者が10万ユーロ(約1100万円)を提示するなど、日を追う毎に価値が上がっている。
またスペインではW杯で優勝したこともあり、『パウル君の銅像が建てられる』＋『パウル君に市民権を与える』など一種の'パウル祭り'になっている。

なお英国のブックメーカー(賭け屋)によると、パウル君の予言通りに賭けていれば300倍の儲けになったとか。