『レッツゴー怪奇組』とは、漫画作品である。作者は「ビュー」氏。
概要
「ビュー」氏により、ウェブメディア「オモコロ」にて2018年7月19日から連載されている漫画作品。
少なくとも2025年10月現在のところは、バックナンバーが読めなくなるようなこともなくPart-1(第1話)から最新話までが全話無料公開されている。
2024年7月12日に「オモコロ」で公開されたPart-53(第53話)が「最終回」とされていた。だが、後述するテレビアニメ版の発表と共に、「オモコロ」での新シリーズの連載も発表された。
妖怪・幽霊・お化けといった怪奇現象の元締めとして古くから存在する組織「怪奇組」。その組長である顔が怖い少女「メチャ子」と、彼女に協力することになった怖がりだがいい奴の少年、この二人を軸とした怪奇ギャグ漫画である。
そのため基本的にはギャグ・コメディマンガだが、時折ヒヤッとするホラーテイストが混じる回や、少しジーンとくるような回もある。
漫画雑誌『ゲッサン』2019年10月号の巻末コーナー『このマンガがうずく!』にて本作の番外編5ページが掲載されたこともある。[1]
単行本書籍1巻は2021年9月29日に発売、以下続刊。「オモコロ」内で無料公開されている回を収録しているのはもちろんだが、上記の『ゲッサン』掲載の番外編や、単行本でしか読めない描き下ろし回も収録されている。
なお、それより以前の2020年5月に1~17話をまとめた同人誌が「とらのあな」「メロンブックス」「ブックメイト」などのサイトを通じて販売されたこともあった
。しかしこちらは既に売り切れている。
2026年にTBS系全国28局ネットでテレビアニメが放映される予定となっている。
関東怪奇組
実は本作には原型となった作品もあり、作者の「ビュー」氏が2011年から自らのウェブサイト「ポイズンランドリー
」やpixiv
などにおいて発表していたウェブ漫画『関東怪奇組』がそれ。
この『関東怪奇組』を、「オモコロ」で連載するにあたって設定などを一新してリブートしたのが『レッツゴー怪奇組』ということになる。
主役の「メチャ子」や彼女に敵対する少女「シュラ子」など、両作共通のキャラクターも複数存在する。ただしそれらのキャラクターも設定が改変されている。
登場キャラクター
- メチャ子
- 本作の主役的な役柄の少女。数年前に亡き父の跡を継いで怪奇の元締め「怪奇組」の組長となった。
セーラー服を着てマフラーを首に巻いていることが多い。カッと見開いたようないわゆる四白眼で目力がすごく、率直に言って顔が怖い。ただし顔の作り自体は整っているため、目を細めて笑った顔
や、目を閉じて寝ている時の顔
は案外……?
「鬼火を操る」「一度入った押し入れに瞬間移動する」などの超常能力を持つ他、怪力の持ち主であり格闘戦にめっぽう強い。肝もすわっているようで物事にあまり動じない。
しかし自分が恐いものなしであるためか恐怖心への理解が浅く、「怪奇組」の本分である「人を怖がらせる」ことを上手くこなせないポンコツ組長になってしまっている。
そのせいで、たくさん居たという「怪奇組」の仲間たちは皆呆れて去ってしまったとのこと。「怪奇組」をやめてしまおうかとまで考えていたが、主人公との出会いにより踏みとどまる。
連載初回(Part-1「メチャ子参上」)ラストの主人公のモノローグで「メチャクチャするのでメチャ子と呼ぶことにした」とあるので、「メチャ子」はあくまで主人公が付けたあだ名であるらしい。
- 主人公(仮称)
- 本作の主人公的な役柄の少年。高校に通う学生のようで[2]、詰襟の学生服を着ているシーンも多い。
幼い頃にはお化けのことを激しく怖がっていたとのこと。成長した現在も「お化けなんていない」と思いつつも恐怖心は残っていた。
恐怖を感じると「ハーッ!!!」と叫ぶ癖がある。
- 「怪奇組」の組長を続けていく自信を無くしていたメチャ子と遭遇し、そのポンコツぶりに「恐怖を裏切られた」と憤りつつ、「自分が散々怖がっていたお化けを、これからの子供が怖がらなくなるのはずるい」という妙な理屈でメチャ子への協力を了承する。
氏名は作中で言及されていない(2025年10月現在時点)ため不明。
- 呪いの人形(仮称)
- 呪われた日本人形。Part-3「髪の伸びる人形」から登場。
人間に捨てられていたところを先代の怪奇組組長(メチャ子の父親)に拾われ動けるようにもしてもらったが、人間への恨みが強すぎるあまりの「おイタ」が過ぎたために封印されていた。
主人公が偶然にもその封印を解いてしまったために人間への復讐を再開しようと主人公に害を与え始めるが、見捨てられた者どうしであるというメチャ子の呼びかけに感じ入るところがあったらしく、メチャ子の仲間となる。
- シュラ子
- 猫に変身する特殊能力を持ったメチャ子の従姉妹。
自らを「怪奇組の組長にふさわしい器」と自負して、ポンコツな現組長であるメチャ子を敵視している。Part6「シュラ子、現る」において、メチャ子を殺害して組長の座を奪おうとした。
しかしメチャ子が持っていた「悪質なロリコン達のヘドロみたいに淀んだ魂を抜き集めてぎゅっと封印した一品」を誤って踏み割ってしまい、その魂らの祟りによって幼女と化してしまう。
- 関西弁でしゃべる。『関東怪奇組』作中では関東怪奇組のライバル団体「関西怪奇組」のお嬢という設定だったため、その名残か。
- ドッペルゲンガー
- Part-9「ドッペルゲンガー」にて初登場。誰かにそっくりな姿に変身できる能力を持っており、変身された人が自分の姿のドッペルゲンガーを見てしまうとその人は死んでしまう。
「怪奇組」に所属する怪異だったが、かつてメチャ子に惚れた挙句にこっぴどくフラれて組を去った。だがその後メチャ子をひっそり遠くから見守っていたらしい。要するにストーカー。呪いの人形曰く「元来ネクラでブキミな奴」。
メチャ子と親しくなった主人公を逆恨みし、主人公に化けてなり替わろうとして失敗。その挙句メチャ子に罵倒され、逆恨みして殺そうとしたところを強烈な蹴りを食らってダウン。以後、泥のような姿から変身することができなくなった。
Part-11「共闘」で偶然シュラ子に遭遇。以後はシュラ子に引き回されている。
関連静画
関連商品
以下のリンク先で、「ビュー」氏による本作(およびビュー氏のその他の作品)のイラストがあしらわれたトートバッグやステッカーなどが販売されている。
関連リンク
関連項目
脚注
- *ビュー氏のツイート
より - *Part-13で友人が「高校ともなると」と発言している