三河弁

三河弁とは、愛知県の東部の三河地方で話されている日本語の方言の一つである。

概要 

愛知県にはもう一つ「名古屋弁」があってそちらの方が認知度は高く、
実際に聞いてみても他県の人ではこれといった違いがわからないほど似ている。

さらには、三河弁でも西と東とでも違いがある。
東三河は「豊橋市」・「蒲郡市」・「豊川市」・「新城市」・「設楽町」までで、
西三河は「豊田市」・「岡崎市」・「刈谷市」・「みよし市」・「幸田町」・「幡豆町」までの境川より東の地域とされる。
東三河では、遠州弁がかった三河弁が使われている。

（詳しい分け方は、愛知県：市町村の一覧参照）

 

根本的な違いの例を出すならば「3大三河弁」と三河では呼ばれている、
西の「3大三河弁」は「じゃんだらりん」＝「じゃん・だら・りん」である。

「じゃん」・・・～じゃないか、～だよね？
（現在では共通語（標準語）と思われがちだが本来は三河が発祥の言葉。）
例：「おま、昨日掃除当番だったじゃん！」→「お前、きのう掃除当番だったじゃないか！」

「だら」・・・～でしょ？、～だろ？
（「だら」だけは唯一単体で使うこともできる。その場合は「だらぁ？」となる。）
例：「うまいだら？ほ～だら？」→「おいしいでしょ？そうでしょ？」

「りん」・・・～みてよ
（軽い命令形になる。場合によっては「ん」のみにもなる。）
例：「食べてみりん！」→「食べてみなよ！orみてよ！」、「行きん！」→「行きなよ！or行ってみなよ！」

東の「3大三河弁」は「のんほいだに」＝「のん・ほい・だに」である。
のん・・・～ね、～ねえ、～なあ
ほい・・・おい
だに・・・～だよ、～だぞ

あとはのばし（「そう」や「携帯」など）がでる。
例：そう→そー、ケイタイ→ケータイ

他にも色々と三河弁はあるので、詳しく知りたい人は調べてみて下さい。 

三河の民以外が聞くと誤解を生む三河弁

三河弁にも標準語と同音異義となることばがいくつか存在する。
以下にいくつか記すので、これらの言葉で話しかけられても怪しまないでください。

• えらい
  (標準語)偉い / (三河弁)①つらい、疲れる②とっても、すごい
• かかまんじる
  (標準語)母のマン汁 / (三河弁)独占する、抱え込んで満ちた(どうにもならない)状態
• だだくさ
  (標準語)駄々臭 / (三河弁)①乱雑に②無駄に多く
• ちんちん
  (標準語)男児の生殖器、おチンチン / (三河弁)物体が音を立てる程とても熱い
• ひやかす
  (標準語)①からかう②相手の熱意を無碍にする行為を行う / (三河弁)水に漬ける、物体を物理的に冷たくする
• ほうか
  (標準語)放火 / (三河弁)授業と授業の間の休み時間、放課

三河弁を多用する作品

• だもんで豊橋が好きって言っとるじゃん！（佐野妙）
• ニシオノ（ねここんぶ）

関連動画

 

関連項目

• 方言
• 愛知県
• 名古屋弁