携帯(けいたい)とは
- 何かを身につけること、持ち運ぶこと。
- またはそれができるように小型化された物のことを言う。
- 携帯電話 の略。後述。
概要
漢字としての意味は「帯で携えること・帯に携えた物」など。これは昔、刀や巾着袋などを持ち運ぶ為に帯を利用して物を体に装着していたことなどが由来。
転じて、「身につけたり、手に持ったりすること」。中国語でもこの意味で「携带」と使われる。
さらに日本では、持ち運びしやすい様に小型化された商業製品も「携帯◯◯」と呼ばれるようになる。携帯音楽プレーヤー(iPod、ウォークマンなど)、携帯傘(折りたたみ傘)、携帯灰皿など。
- 特に小型軽量なものは通勤・通学、旅行においても嵩張りにくいメリットを持つ。
- 近年はコンビニでも携帯式の小型軽量な商品を取り揃えるようになった。
- 入れ忘れや置き忘れといった特有のデメリットもある。
- 意図せず衣類やカバンの中で移動してしまい、物品や身体の下敷きになって破損する場合もある。
- 小型軽量ゆえに紛失時に見つけ難い、紛失に気づき難い、盗難しやすい点も留意。
- 当然ながら元から小さい・携帯式ものにはあまり用いられない。
小型軽量化
半導体(トランジスタ)、集積回路(IC)、液晶、有機ELといた新技術や技術向上、普及や量産による価格低下、省電力化、記憶容量の大容量化により様々な物が小型軽量化され、本来は携帯困難なサイズだった物品すらも持ち運べるようになった。ただし小型すぎると使用環境によっては使いづらい、性能が限られる[1]という問題もあり、非携帯型の需要も未だに広く存在する。
携帯型ゲーム機、携帯テレビ(ワンセグ)、携帯ラジオ、個人携帯式の対戦車ミサイルなど。
類義語
- 「携帯性」は性能等はさておき、携帯しやすさの指標・性能を指す。小型軽量なものほど高い。
- 「携行」は「持って行く」イメージだが、意味的には携帯とほぼ同じ。(例:携行する)
- 「可搬性」は持ち運べるか否かで持ち運べるもの。重くて持ち運び難くても運べるならギリあり。
- 小型だが気軽に頻繁に出し入れするには煩雑すぎる、重すぎる、一度使い始めたらしばらくそこに据え置くといったあくまで「持ち運べるだけ」で、「携帯」の意味には及ばない場合も多い。使い捨ての物品においてはまちまちな部分がある。「持ち運び可能」も意味が近い。
- 小型発電機やノートパソコン、折りたたみ椅子、大型無線機[3]などが良い例。
- 大型の機材[4]などは分解して複数人での運搬を前提として、可搬性を上げたものもある。
- 身に着けて使用できるものは「ウェアラブル」とも呼ばれる。
- 英語においては「ポータブル」が近いが、可搬性・携帯性の両方の意味を兼ね備える。
- さらに狭義なもので「個人携帯用」「個人携帯型」「マンポータブル」「マンポータビリティ」といった用語もある。
ケータイ
1990年代、日本で携帯電話が普及してからは単に「携帯」と言うと、携帯電話のことを指すことも多い。意味を区別するためにカタカナで「ケータイ」とも表記される。なお90年代には一部「ケータイ・PHS」と呼称される場合もあった。
例:ケータイを携帯する。
現在はスマートフォンの普及によって、携帯ではなく「スマホ」と呼ばれる場合も多い。
- 気軽に携帯&使用できるのは便利とはいえ、
周囲を顧みず注意散漫となるながら運転や歩きスマホが問題となっている。
- 最近の子供や若い人向けに一応説明するならば、
スマホ登場以前からも携帯電話を使用しながらの運転は問題となっていた。
- PCやテレビと比較し画面との距離が近いため、視力低下といった副次的な問題もある。
図録▽携帯電話の普及率の推移 (sakura.ne.jp)
※詳しくは 携帯電話、スマートフォン の百科記事も参照して頂きたい。
関連動画
関連項目
脚注
- *携帯テレビは個人で見る分には良いが家族全員で見るには小さすぎる、対戦車ミサイルは小型すぎれば威力射程が無さすぎる…など。
- *ただしメーカーは必要以上に小型化・薄型化しようとする(ペラペラに薄いのを売りにする)傾向もあるため、結果的にバッテリー容量が減少するなど本末転倒な結果になっている場合もある。
- *車載・航空機搭載の背負うサイズの大型無線機はサイズは大きくなってしまうが、携帯電話サイズの小型無線機より出力があり遠くまで電波が飛ぶなど棲み分けとなっている。
- *屋外で使用されるキャンプ道具・音響機材・撮影機材・兵器(迫撃砲などの重火器)など。