嘘も百回言えば真実となる(表記ゆれ:嘘も百回言えば本当になる、など)とは、
また、引き寄せの法則や予祝などと絡めて「実際とは違うことや未定のこと、嘘であっても言っているうちにその結果がついてくる、事象が起こる」という意味でも稀に使われる。
ここでは3.~5.について記述する。
要するに、嘘であっても何回もごり押し的に言っていれば本当のこととして独り歩きを始めて事実であるかのようになってしまう、嘘であっても何回も言えば人々は真実だと信じてしまうということ。日本では少なくとも大正13年(1924年)から使用されていたことが確認できる。
一部では、この言葉がナチスの宣伝相であったヨーゼフ・ゲッベルスの言った言葉であると言われているが、実際には「言っていない台詞」である。また、ナチ党の総統後継者ヘルマン・ゲーリングの言った言葉だと紹介されることもあるが、どちらにせよ大正13年はヒトラー内閣すら成立していない時代である。
ちなみにゲッベルスの実際の発言は
優れたプロパガンダは嘘をつく必要がない。むしろ嘘をついてはいけない。真実を恐れる必要はないのだ。大衆は真実を受け入れることが出来ないというのは誤りだ。彼らにはできる。大事なことは大衆が理解しやすいようにプレゼンテーションしてやることだ。
であり、むしろ「ウソはついてはいけない」とまで言っている。要するに、この言葉自体が多くの人が(嘘をつく気はなく誤解からであったとしても)ゲッベルスの発言であると繰り返してきたせいでゲッベルスが言ったという事実があるかのようになった言葉なのである。
また、歴史問題や外交問題などで韓国を非難する立場をとる人々から彼らが主張する「韓国人の国民性メンタリティ」とやらの根拠として「韓国のことわざ」であると繰り返し主張されている。しかし現実には、このようなことわざは韓国には存在しないようである[1]。
繰り返しではなく発言者の数に注目した類似のことわざとしては、中国に「市に虎あり」「三人市虎をなす」ということわざがある。これは、街中に虎なんかおるわけがないのに大人数の人が「街に虎がおる!」と嘘をつけば本当のことのように信じられてしまう、要するに、大人数で騒げば本当のことだとみんな信じてしまう、という意味である。
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最終更新:2025/01/10(金) 16:00
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