囧

囧とは、インターネット上(主に中国語圏)において使われる困り顔である。

概要

この文字はJIS漢字ではないので、携帯電話など必要最低限に抑えられたFEPからは入力できない場合が多い。

（本来的の意味が同じのよく似た漢字で、冏 がJISにある。こちらはほぼ携帯でも表示できる。冏は、日本でも冏構え（けいがまえ）として国語辞典等に掲載されている。)

通常、ほとんど使われることがない漢字のようなので、中国語圏の皆さんと交流する場合、囧は困り顔、とだけ覚えておけば何とかなりそうだ。

また、囧rzなど、失意体前屈（がっくり、○|￣|＿の略式としてのorzなど）の頭部に使われることも多い。

囧の漢字が、似た別の字になっていることもある。漢字によって微妙に意味が違うようである。

漢字として

冏

Unicode

U+518F

JIS X 0213

1-49-40

部首

冂部

画数

7画

囧

Unicode

U+56E7

JIS X 0212

22-90

部首

囗部

画数

7画

𡆾

Unicode

U+211BE

部首

囗部

画数

7画

囧の明朝体

甲骨文

意味

囧は冏の本字である。光る、明らか、明るい、窓、窓の明かり、という意味がある。〔説文解字・巻七〕に「窗牖、麗廔闓明なるなり」とあり、窓から光が差し込んでいることをいう。烱（炯）と通じる。

字形

窗（窓）の形の象形。

音訓

音読みは、ケイ（漢音）、キョウ（呉音）、訓読みは、まど、あきらか。〔説文〕に「讀みて獷の若くす。賈侍中說、明と同じく讀む」とある。

部首

囧は、〔説文〕で部首である。ほかに𥁰（盟）が属する。

意符

囧を意符として持つ会意字には、朙（明）、𥁰（盟）がある。

声符

囧を声符とする漢字には、𦯶、烱などがある。

語彙

冏冏・冏光・冏徹・冏然・冏牧

異体字

• 𡆾は、〔竜龕手鑑〕にある異体字。
• 臩は、別の意味の字だが、〔説文〕に臦、囧の古文ともある字。古い〔書経・周書〕のテキストでは「伯囧」が「伯臩」となっているため。

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関連項目

• 黒崎コユキ