『大家さんと僕』とは、お笑い芸人矢部太郎によるコミックエッセイ。
第22回手塚治虫文化賞短編賞受賞。
2016年から週刊新潮にて連載を開始。作者である矢部太郎と、彼の住む部屋の大家であるおばあちゃんとの日常を描いている。
90年代のテレビ番組『進ぬ!電波少年』内の企画などにより一時は知名度を増したカラテカ矢部太郎であったが、連載が始まった2016年現在、あまり売れているとは言えない状態であった。
そのような状態では矢部は仕事を選ぶことは出来ず、受けた仕事の中には自宅マンションに突撃されて無茶ぶりをされるものもあった。その番組を見ていたマンションの大家は自分の物件でそのようなロケが行われることに拒否感を示し、契約更新をしないと矢部に通告。矢部は引っ越しを余儀なくされた。
そして矢部が見つけたのが新宿区のはずれにある木造一軒家の二階。もとは二世帯住宅だったもので、現在は一階に大家でもあるおばあちゃんが一人暮らしをしている物件だった。
大家さんにあいさつに出かけるとそこに現れたのは小さい矢部よりもさらに小さいおばあちゃん。「ごきげんよう」とあいさつし、丁寧に対応してくれる上品な人であった。しかし、このおばあちゃん、矢部との距離感が非常に近く、毎朝のあいさつ程度ならともかく、勝手に洗濯物の取り込んでいたり、夜帰宅するとすぐさま電話をかけてきたりと、矢部にとって困惑の日々が続いた。
しかし、いつしかその生活が矢部にとってかけがえのないものとなっていったのである。
大家さんのおばあちゃんとの交流を描いたこの作品は、50万部を超えるベストセラーとなった。
本作品は手塚治虫の業績を記念して創設された「手塚治虫文化賞」の第22回短編賞を受賞した。
2018年6月7日に行われた手塚治虫文化賞贈呈式での受賞スピーチの内容が感動を呼んでいる。
芸人にもかかわらず、日頃はシャイで口下手な矢部太郎が、鉄腕アトムのブロンズ像を胸に熱く真摯に語る言葉は耳を傾ける聞く人々の胸を打ち、スピーチの全文がニュースやSNSでも拡散され話題となった。
『お笑い芸人が僕の本業なのですが、人前でうまくしゃべることが苦手です。そんな「うまく言葉にできない気持ち」を、これからも少しでも漫画で描いていけたらと思っています。』と締めくくった彼のスピーチは、短いものではあったが人に想いを伝える言葉として素敵なものであった。
2018年8月23日、矢部のTwitterにて大家さんの死去が伝えられた。矢部は、大家さんが好きだった8月に亡くなったことに特別なものを感じると共に、大家さんの冥福を祈り、死去の公表に理解を示した大家さんの親族に感謝の意を示した。
2020年3月2日よりNHK総合で5夜連続でショートアニメが放送された。以降不定期にて新作エピソードが放送される。
放送局 | 放送開始日 | 曜日 | 時間 | 備考 |
---|---|---|---|---|
NHK総合 | 2020年3月2日 | 月曜 | 23時45分~ | 第1~5話、5夜連続放送 |
2020年6月8日 | 23時40分~ | 第6~10話、5夜連続放送 | ||
2021年3月24日 | 水曜 | 23時45分~ | 第11~15話一挙放送 |
掲示板
1 ななしのよっしん
2018/07/02(月) 23:36:04 ID: neEJCy7IbR
よくわからんけど記事タイトルこれでええんか?
もっと適切な表現があるように思われるが
急上昇ワード改
最終更新:2024/03/29(金) 10:00
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