手塚治虫文化賞とは、漫画家・手塚治虫の業績を記念して創設された漫画賞である。
1997年、朝日新聞社の主催により創設された。
年間を通して最も優れた作品に贈られる【マンガ大賞】、清新な才能を持つ作者に贈られる【新生賞】(第7回から)、4コマ漫画や短編マンガに贈られる【短編賞】(第7回から)、マンガ文化の発展に寄与した個人・団体に贈られる【特別賞】の4部門からなる。第6回までは大賞に準じる作品に【優秀賞】が贈られていた。
正賞は手塚治虫の代表作「鉄腕アトム」をかたどったアトム像、副賞として大賞には200万円、他の賞には各100万円が贈られる。アトム像は、「マシーネンクリーガー」で知られるイラストレーター・造形作家、横山宏の作品である。
大賞は原則として作品に贈られるが、新生賞・短編賞は作品に贈られる場合と、作者に贈られる場合とがある。また、受賞に関して完結している必要はない模様。
新生賞・短編賞で作家に対して与えられている場合も、受賞理由に挙げられている作品がひとつの場合には便宜上その作品を受賞作として記載する。
受賞作 | 受賞者 | 出版社 | 備考・受賞理由など | |
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大賞 | ドラえもん | 藤子・F・不二雄 | 小学館 | |
優秀賞 | 残酷な神が支配する | 萩尾望都 | 小学館 | |
特別賞 | 内記稔夫 | 現代マンガ図書館の設立と運営に対して |
受賞作 | 受賞者 | 出版社 | 備考・受賞理由など | |
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大賞 | 「坊っちゃん」の時代 | 関川夏央 谷口ジロー |
双葉社 | |
優秀賞 | ナニワ金融道 | 青木雄二 | 講談社 | |
特別賞 | 石ノ森章太郎 | マンガとマンガ界への長年の貢献に対して |
受賞作 | 受賞者 | 出版社 | 備考・受賞理由など | |
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大賞 | MONSTER | 浦沢直樹 | 小学館 | |
優秀賞 | 神童 | さそうあきら | 双葉社 | |
特別賞 | 夏目房之介 | マンガ批評の優れた業績に対して |
受賞作 | 受賞者 | 出版社 | 備考・受賞理由など | |
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大賞 | 西遊妖猿伝 | 諸星大二郎 | 潮出版社 | |
優秀賞 | ドラゴンヘッド | 望月峯太郎 | 講談社 | |
特別賞 | フレデリック・L・ショット | 日本マンガを海外に広く紹介した功績に対して |
受賞作 | 受賞者 | 出版社 | 備考・受賞理由など | |
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大賞 | 陰陽師 | 岡野玲子 (原作:夢枕獏) |
白泉社 | |
優秀賞 | 弥次喜多in DEEP | しりあがり寿 | エンターブレイン | |
特別賞 | 丸山昭 | トキワ荘に集った多くの作家を育てた功績に対して |
受賞作 | 受賞者 | 出版社 | 備考・受賞理由など | |
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大賞 | バガボンド | 井上雄彦 (原作:吉川英治『宮本武蔵』) |
講談社 | |
優秀賞 | ベルセルク | 三浦建太郎 | 白泉社 | |
特別賞 | 該当なし |
受賞作 | 受賞者 | 出版社 | 備考・受賞理由など | |
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大賞 | 黄色い本 ジャック・チボーという名の友人 |
高野文子 | 講談社 | |
新生賞 | ヒカルの碁 | 作:ほったゆみ 画:小畑健 |
集英社 | 囲碁という新たな題材に挑み、 大きな反響を呼んだことに対して |
短編賞 | いしいひさいち | 『現代思想の遭難者たち』(講談社) 『ののちゃん』(朝日新聞朝刊連載) など一連の作品に対して |
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特別賞 | 水木しげる | 独創的な画業と長年の活躍に対して |
受賞作 | 受賞者 | 出版社 | 備考・受賞理由など | |
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大賞 | ヘルタースケルター | 岡崎京子 | 祥伝社 | |
新生賞 | 難波鉦異本 | もりもと崇 | 少年画報社 | 江戸時代の遊女の世界と現代感覚を融合させた表現に対して |
短編賞 | 秋月りす | 『OL進化論』(講談社)など一連の作品に対して | ||
特別賞 | みなもと太郎 | 歴史マンガの新境地開拓とマンガ文化への貢献に対して |
受賞作 | 受賞者 | 出版社 | 備考・受賞理由など | |
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大賞 | PLUTO | 浦沢直樹 (原作:手塚治虫) |
小学館 | プロデュース:長崎尚志 監修:手塚眞 協力:手塚プロダクション |
新生賞 | 夕凪の街 桜の国 | こうの史代 | 双葉社 | 原爆の悲劇を戦後の日常の中に静かに描き出した 清新な表現に対して |
短編賞 | 西原理恵子 | 『上京ものがたり』(小学館) 『毎日かあさん』(毎日新聞連載)に対して |
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特別賞 | 川崎市市民ミュージアム | 江戸から現代までのマンガ作品・資料の収集 および企画展示などに対して |
受賞作 | 受賞者 | 出版社 | 備考・受賞理由など | |
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大賞 | 失踪日記 | 吾妻ひでお | イースト・プレス | |
新生賞 | おおきく振りかぶって | ひぐちアサ | 講談社 | 野球マンガに新たな表現の可能性を 示したことに対して |
短編賞 | 伊藤理佐 | 『女いっぴき猫ふたり』(双葉社) 『おいピータン!!』(講談社) 『おんなの窓』(週刊文春連載)など 一連の作品に対して |
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特別賞 | 小野耕世 | 長年の海外コミックの日本への紹介と 評論活動に対して |
受賞作 | 受賞者 | 出版社 | 備考・受賞理由など | |
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大賞 | 舞姫 テレプシコーラ | 山岸凉子 | メディアファクトリー | |
新生賞 | 神聖喜劇 | のぞゑのぶひさ 企画・脚色:岩田和博 (原作:大西巨人) |
幻冬舎 | 軍隊生活を描いた重厚な原作を、 精緻な作画により異色のマンガとして 完成させた業績に対して |
短編賞 | 大阪ハムレット | 森下裕美 | 双葉社 | |
特別賞 | 該当なし |
受賞作 | 受賞者 | 出版社 | 備考・受賞理由など | |
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大賞 | もやしもん | 石川雅之 | 講談社 | |
新生賞 | トロイメライ | 島田虎之介 | 青林工藝舎 | レトロモダンな画調の上に多彩な挿話を 一つの物語へ構成した清新な表現に対して |
短編賞 | グーグーだって猫である | 大島弓子 | 角川書店 | |
特別賞 | 大阪府立国際児童文学館 | 貴重な資料となるマンガや児童書の収集と、 子ども文化の総合的研究などの 四半世紀に及ぶ活動に対して |
受賞作 | 受賞者 | 出版社 | 備考・受賞理由など | |
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大賞 | 大奥 | よしながふみ | 白泉社 | |
劇画漂流 | 辰巳ヨシヒロ | 青林工藝舎 | ||
新生賞 | パノラマ島綺譚 | 丸尾末広 (原作:江戸川乱歩) |
エンターブレイン | 原作の世界を装飾美豊かに視覚化し、 新たな魅力を吹き込んだ表現に対して |
短編賞 | 聖☆おにいさん | 中村光 | 講談社 | 宗教と日本人との結びつきを、親しまれる コメディーマンガに描き出した独創に対して |
特別賞 | 該当なし |
受賞作 | 受賞者 | 出版社 | 備考・受賞理由など | |
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大賞 | へうげもの | 山田芳裕 | 講談社 | |
新生賞 | 虫と歌 | 市川春子 | 講談社 | 命のふれあいとはかなさを描いた清新な表現に対して |
短編賞 | テルマエ・ロマエ | ヤマザキマリ | エンターブレイン | |
特別賞 | 米沢嘉博 | マンガ研究の基礎資料の収集と評論活動などの 幅広い業績に対して |
受賞作 | 受賞者 | 出版社 | 備考・受賞理由など | |
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大賞 | JIN-仁- | 村上もとか | 集英社 | |
竹光侍 | 松本大洋 原作:永福一成 |
小学館 | ||
新生賞 | 鋼の錬金術師 | 荒川弘 | スクウェア・エニックス | 少年マンガの魅力を大いに発揮し、生命倫理にも 通じるテーマを描ききった力量に対して |
短編賞 | 山科けいすけ | 『C級さらりーまん講座』(小学館) 『パパはなんだかわからない』(週刊朝日連載) などサラリーマンを描いた一連の作品に対して |
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特別賞 | 該当なし |
受賞作 | 受賞者 | 出版社 | 備考・受賞理由など | |
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大賞 | ヒストリエ | 岩明均 | 講談社 | |
新生賞 | シュトヘル | 伊藤悠 | 小学館 | 西夏文字をめぐる戦いという意欲的な題材に挑み、 壮大な世界を創り上げたことに対して |
短編賞 | ラズウェル細木 | 『酒のほそ道』(日本文芸社)など一連の作品に対して | ||
特別賞 | あの少年ジャンプ | 東日本大震災直後、仙台市の塩川書店五橋店は、 譲られた1冊のジャンプを回し読みに提供、 子どもたちに元気や勇気を与えた。マンガの持つ力に対して |
受賞作 | 受賞者 | 出版社 | 備考・受賞理由など | |
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大賞 | キングダム | 原泰久 | 集英社 | |
新生賞 | Sunny Sunny Ann! | 山本美希 | 講談社 | ロードムービー的な物語と 新鮮な描線が生み出す独自性に対して |
短編賞 | 機械仕掛けの愛 | 業田良家 | 小学館 | ロボットに仮託し、人間の生のかけがえのなさを 浮かび上がらせた創造性に対して |
特別賞 | 該当なし |
この回のみ、朝日新聞デジタル会員の投票による「読者賞」が行われた。
受賞作 | 受賞者 | 出版社 | 備考・受賞理由など | |
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大賞 | 3月のライオン | 羽海野チカ | 白泉社 | |
新生賞 | 今日マチ子 | 『アノネ、』(秋田書店) 『みつあみの神様』(集英社)などで 重いテーマを独自のみずみずしい世界に 昇華させたことに対して |
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短編賞 | 施川ユウキ | 『鬱ごはん』『オンノジ』(秋田書店) 『バーナード嬢曰く。』(一迅社)に対して |
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特別賞 | まんが道 | 藤子不二雄Ⓐ | 中央公論新社など | |
愛…しりそめし頃に… | 小学館 | |||
読者賞 | 宇宙兄弟 | 小山宙哉 | 講談社 |
受賞作 | 受賞者 | 出版社 | 備考・受賞理由など | |
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大賞 | 逢沢りく | ほしよりこ | 文藝春秋 | |
新生賞 | 聲の形 | 大今良時 | 講談社 | 障害者と「いじめ」という重い題材から 力強い希望と再生の物語を紡ぎ出したことに対して |
短編賞 | 吉田戦車 | 不条理ギャグから育児日記まで、 独自の笑いのセンスにあふれた一連の作品に対して |
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特別賞 | みつはしちかこ | 『小さな恋のものがたり』(学研パブリッシング)を 半世紀以上にわたり書き続け、完結させた業績に対して |
受賞作 | 受賞者 | 出版社 | 備考・受賞理由など | |
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大賞 | 鼻紙写楽 | 一ノ関圭 | 小学館 | |
よつばと! | あずまきよひこ | KADOKAWA アスキー・メディアワークス |
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新生賞 | 町田くんの世界 | 安藤ゆき | 集英社 | 主人公のユニークな造形が光る 清新な表現に対して |
短編賞 | じみへん | 中崎タツヤ | 小学館 | 四半世紀にわたった連載で築き上げた 唯一無二の笑いの世界に対して |
特別賞 | 京都国際マンガミュージアム | 10年にわたり 博物館と図書館の両面から マンガ文化に貢献した活動に対して |
受賞作 | 受賞者 | 出版社 | 備考・受賞理由など | |
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大賞 | 花に染む | くらもちふさこ | 集英社 | |
新生賞 | 昭和元禄落語心中 | 雲田はるこ | 講談社 | 落語を巡る愛憎劇に高座の巧みな描写を 織り交ぜた清新な表現に対して |
短編賞 | 夜廻り猫 | 深谷かおる | 講談社 | |
特別賞 | 秋本治 | 『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(集英社) 40年の連載完結に対して |
受賞作 | 受賞者 | 出版社 | 備考・受賞理由など | |
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大賞 | ゴールデンカムイ | 野田サトル | 集英社 | |
新生賞 | BEASTARS | 板垣巴留 | 秋田書店 | 擬人化された動物たちを描く 独自の世界観と清新な表現に対して |
短編賞 | 大家さんと僕 | 矢部太郎 | 新潮社 | |
特別賞 | ちばてつや | 18年ぶりの単行本『ひねもすのたり日記』(小学館)刊行と、 長年の業績、マンガ文化への貢献に対して |
受賞作 | 受賞者 | 出版社 | 備考・受賞理由など | |
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大賞 | その女、ジルバ | 有間しのぶ | 小学館 | |
新生賞 | あれよ星屑 | 山田参助 | KADOKAWA | 歴史の光と闇、人間の欲や業を鮮烈に描いた力量に対して |
短編賞 | 生理ちゃん | 小山健 | KADOKAWA | |
特別賞 | さいとう・たかを | 代表作『ゴルゴ13』の連載50年達成と、 長年にわたるマンガ文化への貢献に対して |
受賞作 | 受賞者 | 出版社 | 備考・受賞理由など | |
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大賞 | ニュクスの角灯(ランタン) | 高浜寛 | リイド社 | |
新生賞 | 田島列島 | 『水は海に向かって流れる』 『田島列島短編集 ごあいさつ』(講談社)などで、 家族や男女の機微を柔らかな絵と言葉で表現する 独自性に対して |
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短編賞 | 夢中さ、きみに。 | 和山やま | KADOKAWA | |
特別賞 | 長谷川町子 | 生誕100年を迎えた今も愛される作品の力と マンガ文化への貢献に対して |
受賞作 | 受賞者 | 出版社 | 備考・受賞理由など | |
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大賞 | ランド | 山下和美 | 講談社 | |
新生賞 | 葬送のフリーレン | 原作:山田鐘人 作画:アベツカサ |
小学館 | ファンタジー世界の冒険を 独自の視点から描いたことに対して |
短編賞 | 消えたママ友 | 野原広子 | KADOKAWA | |
妻が口をきいてくれません | 集英社 | |||
特別賞 | 鬼滅の刃 | 吾峠呼世晴 | 集英社 | 幅広いファンを獲得し 社会現象を巻き起こした作品の力に対して |
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最終更新:2024/12/10(火) 11:00
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