心からコーヒーは好きなんだ‥！それだけは事実なんだ‥とは (ココロカラコーヒーハスキナンダソレダケハジジツナンダとは) [単語記事]

心からコーヒーは好きなんだ‥！それだけは事実なんだ‥とは、知識やこだわりがなくてもコーヒーが好きであることを示す台詞である。

概要

数日前に地下労働施設のC班でコーヒー販売が始められ好評を博していたことから、E班班長の大槻もコーヒー事業に参入することにした。大槻はコーヒーのカフェイン中毒に加え、アテ（コーヒーに合う料理・菓子）を使った糖質中毒で地下住民を骨抜きにできると考えた。

そこで沼川・石和と外出してアテ候補を検討し、「大槻班長が厳選したこだわりのコーヒー」と宣伝しながら実際に販売したところ、価格の安さもあり大成功となる。

一息ついているときに、沼川が使ったコーヒーの種類について軽く尋ねてみたところ、大槻は「誰にも言うなよ？」と念押しして「ザワダコーヒースペシャルブレンド」を出す。業務用スーパーで売られている1キロ 1000円ぐらいのインスタントコーヒーだったようだ。大槻は

今までワシ‥喫茶店なんかに入ると‥‥

これ見よがしにあごに手を当てたりなんかして‥‥‥‥

お‥‥ブルーマウンテンある‥‥‥‥‥！

ワシこれで‥‥‥‥！

‥‥とか注文しとっただろう‥‥？

あれ実は‥‥

よくわかっとらんで注文しとったんだよ‥‥‥‥‥‥‥

その豆がどうとかこうとか‥

と汗をかいて白状する。コーヒーの種類のこだわりについては「ビジホのコーヒーバッグでもいい」ということらしい。しかしその後に大槻は

でも‥信じてもらえるかわからんが‥‥‥

そんなんでも本当にワシ‥

心からコーヒーは好きなんだ‥！

それだけは事実なんだ‥

と続けた。

沼川は少し意外だったと言いつつ、安い業務用コーヒーでみんな幸せそうにコーヒーブレイクを楽しんでいる、という目の前の光景が答えではないかと返し、「案外‥‥‥‥みんなそんなもんなんじゃないスか‥‥‥‥？」とフォローする。

しかし大槻はそれに同意したものの、「十分だよな‥‥‥‥‥‥地下のバカ舌どもには安いコーヒーでも飲ませておけば‥‥‥‥‥‥‥！」と地下労働者を指して酷い言い方をしてしまうのだった。

大槻は知識やこだわりはないものの、喫茶店に入ると必ずコーヒーを毎回注文するほどのコーヒー好きで、上記の仕草から沼川や石和もコーヒーに詳しいと完全に思い込んでいた。そのため宣伝文句に「大槻班長が厳選したこだわりのコーヒー」という言葉を使ってしまい、大槻も余計に言い出しにくい状況になってしまったのかもしれない。

また、「大槻班長こだわり」という宣伝文句に関しては実際と異なる内容になっているが、どんなコーヒーを使っているのかは沼川・石和にも事前に知らされていなかったためか、宣伝や売り出しの時に「高級」等の表現は使っていなかった。価格についても5000ペリカと、豆にこだわっていたC班の8000ペリカと比べて安く、購入者側もブランドを求めて買っていたわけではないと思われる。