札幌市交通局8000形電車とは、札幌市交通局が保有し、東西線で運行している地下鉄用車両である。ユニークなデザインで好評を博していた6000形の老朽化に伴う置き換え用として導入された。
1998年の東西線宮の沢駅延伸時に7両編成2本と、6000形への増結用中間車である8300形を24両、計38両を導入。2002年からは本格的に置き換えが進められ、2008年8月30日にはすべての6000形を置き換えた。ちなみに一旦6000形に組み込まれた8300形は、その後新造された8000形と編成を組み直している。最終的に24編成168両が揃えられ、東西線の営業車両は8000形に統一された。
編成番号の付番方法が独特であり、最初に導入された編成が第25編成・第26編成となった。それ以降に製造された編成は、置き換え対象の6000形の編成番号(01〜24)をそのまま引き継ぐ形で順不同に付番された。これは、6000形から8000形に転用する中間車8300形の改番を避ける目的があった。最終的に編成数を24編成に戻すため第5編成と第18編成は欠番となり、余剰となった8300形2両は8800形に改番され、第8編成・第16編成に組み込まれた(このほかVVVFの相性問題から、第20編成用の8320も8819に改番のうえ第19編成に組み込まれ、第20編成は8320(2代)を含む全7両が新造されている)。
車体は7000形・5000形に続いてアルミニウム合金で、素材を生かす形で他の2系列と比べて丸みを増したデザインとなっている。東西線では初めて行先表示器が設置されている。カラーリングも5000形に準じ、正面非常口扉や側扉はラインカラーのオレンジである。6000形より車体高が少し低くなり、名目上は東豊線の走行も可能ではあるものの実施されたことはない。
LED車内表示器を搭載しているが、東西線は「南郷~丁目」や「バスセンター前」等長い駅名が多いため,その表示域を確保するために「次は」の表示が左寄せになり,さらに「まもなく」は全角2文字分に圧縮されて表示される。そのため,二文字の駅ではバランスが悪い(「次は 菊水 」のように)。2019年からはLED表示器が3色タイプからフルカラータイプに更新され、4か国語表示が行われるようになった(前述のバランスも改善されている)。ロングシートは5000形でいったん採用していた片持ち式から元のタイプに戻っている。
5000形譲りのVVVFインバータ制御車。電動機出力は70kwながら7両編成で3M4Tを組成する。機器の一部をT車にも分散しており、7両未満では走行できない。
2009年からはワンマン運転が実施され、開業当時以来19年ぶりにATOによる自動運転が行われている。2005年以前に導入された車両にはワンマン運転対応や消火器の設置など改造工事が施された。2006年以降に投入された車両では、ワンマン運転に初めから対応しており、貫通扉の設置も行われた。
| 南北線 | 東西線 | 東豊線 | |
|---|---|---|---|
| 現行車両 | 5000形 | 8000形 | 9000形 |
| 引退車両 | 2000形 - 3000形 | 6000形 | 7000形 |
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最終更新:2025/12/10(水) 22:00
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