村中秀史とは、将棋棋士である。1981年3月12日生まれ。東京都北区出身。棋士番号は253。高柳敏夫名誉九段門下。七段。愛称は「諸悪」。
祖父から教わったことを契機に将棋を好きになり、両親に連れられ高柳将棋道場に入門。末弟子として12歳で奨励会入りし、23歳で四段(三段リーグ1位14勝4敗)となった。
2009年9月15日に、四段昇段後100勝で五段昇段。
2009年10月16日に竜王戦5組昇級者決定戦決勝に勝利し、2期連続での竜王戦昇級を決めて六段に昇段した。これは五段昇段から3勝をあげただけで六段に昇段するという、竜王戦の昇段規定による極めて短期間での昇段であった。
2019年10月4日、第5期叡王戦六段予選で六段昇段後150勝目をあげ七段に昇段。
棋士でありながら、多くのニコ生番組に出演する対面人狼のプレーヤーとしても知られる。将棋よりも人狼関連の番組出演の方が圧倒的に多かったりする。
「人狼最大トーナメント」では何度もMVPを獲得し、「アルティメット人狼」においてもナンバリングの6や闘会議2016・2017とMVPを獲得したことから、「MVPハンター」と称えられることもある対面人狼界隈の人気キャストである。
いかなるときも勝負に真剣であり、自陣営が圧倒的に不利な状況でも最後まで諦めず、何とか生き延びようとする粘り強いプレイスタイルが特徴。メタ要素をなるべく排し、ロジックを重視する考察型のプレーヤーであるが、場に応じてパッションを使い分ける柔軟さも持っている。好きな役職は霊媒師。
棋士11人が人狼ゲームを行うという企画で、電王戦記念特番として2013年2月18日に「将棋棋士の人狼」が放送された。初戦で人狼をひいた村中は、同陣営の残り2人が女流棋士であったこともあり、自ら進んで占い師騙りに出る。そこで遅れてCO(カミングアウト)した真占い師である瀬川晶司との信用勝負に勝ち、瀬川の処刑に成功。その後は村陣営から疑われ村中も処刑となったものの、処刑される際に発した「皆後悔しますよ」という捨て台詞が村人の判断を誤らせ、最終的には人狼陣営が勝利した。
村人陣営で2日目に狼に襲撃され、天国ルームにいた佐藤慎一は、村中が処刑される際に「悪の根源、消えたか」とコメント。この「悪の根源」発言が視聴者に大ウケした。
特筆すべきは、全員が初心者である中の、一番最初のゲームであったことである。
初っ端から堂々と占い師を騙ってみせた度胸や、結果的にその働きで村を滅ぼした活躍が大きなインパクトを残し、「村中が諸悪の根源」、縮めて「諸悪」の愛称が定着した。
ちなみに村中本人は「諸悪」という愛称について、最初は良い言葉ではないので抵抗があったが、今は「それで覚えて貰えたのであれば良かった」と前向きに話している。
2019年7月28日に初めての動画を自身のYoutubeチャンネルにアップし、将棋棋士としては香川愛生、伊藤真吾に続いて3番目となるプロ棋士Youtuberとなった(ちなみに皆人狼ゲーム経験が豊富な棋士である)。
配信内容は、視聴者からの質問に答える動画や、将棋ウォーズ実況動画、出演した人狼番組の振り返り動画等である。イトシンTVとのコラボや、公私ともに仲のいい中田功との王手将棋や対談動画もある。特に将棋ウォーズ実況の解説が丁寧であると好評であり、今後もチャンネル内容のさらなる充実が期待される。
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最終更新:2024/12/21(土) 23:00
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