『殺意の波動に目覚めたリュウ』(Evil Ryu)とは、カプコンのゲーム『ストリートファイター』シリーズに登場するリュウが、『殺意の波動』に支配された状態・キャラクターの事を指す。『殺意リュウ』と略す事が多い。
以下、『ストリートファイター』をストと略す。
担当声優はリュウの人と同じ。『ZERO3』『カプエス』『ナムコクロスカプコン』は森川智之、『ストIV』は高橋広樹。
外見的特徴は中平正彦作品の漫画『STREET FIGHTER ZERO』『RYU FINAL』などを元ネタとしていると考えられる。内に秘めた『殺意の波動』に飲み込まれ、自我を失ったリュウは赤い眼光に黒い胴着、猛々しい言動と狂える修羅・羅刹の如き姿へ変貌する。
強敵を求め各地を転戦するが、闘い終わった後に残るのは敗北者の死体だけである。
この様子には、豪鬼は『死合い』を求める最上の敵として構え、ベガはサイコパワーの増幅や己の代替ボディーにする計画もあって喜ぶ。一方で、リュウの好敵手であったサガットは失望し、友人のケン・マスターズや春日野さくらは彼を何とか正気に戻そうと努める。その後、どうやって正気に戻ったかは作品によって様々である。
このキャラクターでゲームクリアしても、エンディングでは破壊と殺戮を繰り返し失踪する結末が多い。
どの作品でも、通常のリュウに比べて使用できる技が増える反面、体力・気絶値が低くなっている。作品を重ねるごとに、通常のリュウとは別キャラといってもいいほど差別化が色濃くなる。技が追加されたからといって、リュウと同じような戦い方をしても勝てない作品は少なくない。
初出は『ストZERO2』の海外版『ALPHA2』。その後、国内版『ZERO2ALPHA』にて逆輸入された。通常のリュウの技に加え、移動技の阿修羅閃空、スーパーコンボの滅殺豪昇龍と瞬獄殺を追加。
『ZERO3』では、最終ボスがベガではなく真・豪鬼となっている。掛け合いでは同時に瞬獄殺を出し合う特殊デモから始まる。エンディングは前作のようなテロップではなく、独自EDへと進む。『↑↑』では最後の追加キャラであるイングリッドのストーリーに登場。ベガにより殺意の波動を引き出され暴走するが、イングリッドにより正気に戻される。
『カプエス』シリーズでも登場。肌の色がグロくなり、瞬獄殺フィニッシュで浮かぶ文字が「天」から「滅」に変更。勝利時はいわゆる狂人のような口調(漢字はそのままに、ひらがな部分がカタカナ)になった。
SNK製の『頂上決戦最強ファイターズ SNK VS. CAPCOM』ではSNKサイドのラスボス兼隠しキャラとして登場。ハチマキが青になりストII'の2Pカラーのようなカラーリングになる、暴走状態ゆえにまともな構えすら取っていないと大胆なアレンジが施されている。隠し超必殺技「龍哭波動拳」はマーベル VS.シリーズのような巨大レーザーをぶっ放す。
『スーパーストリートファイターⅣ AE』で久々の登場。破けた胴着、胸部を貫通する拳大の大きな瘡、さらには赤いオーラを纏っている。これまで通りリュウをベースにしつつ、本作では一部の基本技にも豪鬼の部分を取り入れている。スーパーコンボに瞬獄殺が使用でき、どちらかを選ぶウルトラコンボではIが滅・波動拳、IIが滅殺豪昇龍となっている。
これまでの殺意リュウとはモーションが大きく異なる部分があり、思いっきり振りかぶり相手を踏みつける「竜爪脚」、「塵と共に滅せよ!」と叫びながら相手を撃ちあげてから叩きつける「滅殺豪昇竜」などなど。
キャラ性能は「接近戦で読み勝てば相手を瞬殺できるが、どんな事故からでもワンチャンで即死する」というエル・フォルテ並みの安定性の無さ。
中竜爪脚を軸としたコンボはノーゲージでも相手の体力を5割奪い去る事ができるが、いちいち硬直や発生に劣る通常技のせいで行動一つ一つのリスクがでかい、体力が豪鬼と同じく850しかないなど、間違っても初心者が使える性能ではない。
相手の行動を読み切り、チャンスを確実に物にする腕が求められる。
キャラ性能・コンボ動画等は、投稿当時のバージョンであることを理解した上でご視聴ください。
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最終更新:2025/04/02(水) 03:00
最終更新:2025/04/02(水) 03:00
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