ギル(ストリートファイター) 単語

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ギル

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ギル(Gill)とは、カプコン対戦型格闘ゲームストリートファイターIIIシリーズなどに登場する架の人物である。

概要

初登場はアーケード版『ストリートファイターIII New Generation』で、ラスボスとして登場した。

その後『2nd IMPACT』ではキャラクターごとに最終ボスが変わるため、必ずしも最終ボスとは限らなくなったが、その場合でも1つ前で出現するため、必ず対戦することになる。

3rd STRIKE』では再び全キャラクターラスボスとして君臨した。

ベガと同様、秘密結社の総統という立場ではあるが、彼の組織は紀元前のはるか昔から世界を裏で支配しており、西暦2200年に理想社会を築き上げるという、随分気の長い野望を持っている。巨大とはいえ一介の犯罪組織にすぎないシャドルーべればはるかに大掛かりな組織ではあるのだが、一応シャドルーとは敵対関係にあるようだ。もっともストIIIの時間軸では、シャドルーはすでに壊滅しているが。

ちなみにこの組織は海外版では「イルミナティー」と名付けられている。

ギル自身は一応悪役ではあるのだが、ベガらとべると(やや高慢な面もあるが)紳士的で、理知的な性格である。各キャラクターエンディングでは、約束通りファイルを渡したりから手を引いたりと、基本的に裏切るような行為はしていない。ヒューゴーエンディングでは彼とタッグを組んでプロレストーナメントにも出場しており、っピンクのTシャツを着て笑顔で手を振っているほど。ひょっとしたら素顔は割とノリの良い性格なのかも知れない…。ただし組織の邪魔になるような存在にだけは、容赦なく排除している。

普段(戦闘デモなど)は古代ローマ時代のトーガ(ローブ)のようなを着用しているが、戦闘開始と共にクロスアウッ!し、一丁変態的な…いや勇ましい姿へと変容する。これはユリアンも同様であり、彼らの趣味でないとすれば、この組織の戦時での正装なのだろう…。

特徴

最大の特徴はその体色で、正中線をに右半身は赤色、左半身は青色という、およそ人間とは思えない様相を呈する。これら右半身と左半身は使用できる力がそれぞれ異なり、右半身は炎、左半身は氷のダメージ演出が入り、技名やセリフなどもそれぞれ違う。

しかも対戦中にキャラクターポジションが左右入れ替わっても色はきちんとそのままという、反転表示が当たり前だった当時の2D格闘ゲームでは非常にしい演出であった。

また『3rd STRIKE』でのギルは「天帝」となった設定からか、一部演出を除いて常に体が発している。

CVは、『ストリートファイターIIIシリーズでは海外声優であり常に英語で話すが、『ストリートファイターV』では立木文彦氏が担当している。

当時の対戦格闘ゲームCPUとしては、ラスボスとはいえ破格の強さを誇り、ストIIシリーズで腕をならしてきた熟練プレイヤーたちですら当初はまるでが立たなかったほど。ちょうど初期のKOFシリーズラスボスや、スパIIXCPU乱入豪鬼をご存知であれば、想像に難くない。

とくに体力を全回復するスーパーアーツ(SA)の「リザレクション」を初めて見たときは、みな開いた口が塞がらなかったという…。

それでも攻撃力や耐久力は並であり、何とかして攻略の糸口を掴もうと、みな台に100円玉の山を積み重ねたという…。

2nd』『3rd』とバージョンを重ねるにつれ新たなSAを携えて君臨するギルは、皆のにまさに天帝そのものに映ったことであろう。

…とはいえ、CPU戦ですらまともにクリアしてエンディングを見るのに難儀するというこのゲームバランスこそが、ストIIIシリーズ初心者に受け入れられなかった原因であり、ギルこそはその本人ともいえるキャラクターだったのかも知れない。

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