渡瀬草一郎とは (ワタセソウイチロウとは) [単語記事]

渡瀬草一郎（1978～）とは、日本のライトノベル作家である。

地味な堅実な作風に定評がある。

概要

2000年、『陰陽ノ京』（おんみょうのみやこ）で第7回電撃ゲーム小説大賞で金賞を受賞し、2001年にデビュー。同期には佐藤ケイ、三枝零一など。

文章力と堅実な展開、そして幼馴染と著者近影のネコに定評のある小説家である。もちろんネコ派。

主な作品（ほぼ全て電撃文庫）

陰陽ノ京（1～5巻、後にメディアワークス文庫に「陰陽ノ京　月風譚」に改称し移行）
デビュー作。平安時代を舞台にした人外の者との戦い・ふれあいを描く。
基本的に一話完結。ヒロインが幼馴染。
パラサイトムーン（1～6巻）
主に現代日本を舞台にした、異世界の存在「迷宮神群」を巡る異能者たちの戦いを描く。
6巻で刊行がストップしているものの、作者によれば続きが出せるなら出したいと考えている様子。
巻によって主人公が交代する(4～6は交代しない)が、2巻以外のヒロインが幼馴染。
空ノ鐘の響く惑星で（全12巻+外伝1巻）
一年に一回「空ノ鐘」が鳴り響く世界で繰り広げられる渡瀬的英雄譚。
挿絵が岩崎美奈子であることからか、どこか英雄伝説的な雰囲気が漂うと言われる。
輪環の魔導師以前は、同作者の作品群で完結（エンディングが銘打たれている）している唯一の作品だった。
そして（片方の）ヒロインが幼馴染。
輪環の魔導師（全10巻）
ある希少な魔導具を持ってしまった少年と魔族との戦いを描く。
物語の節々にパラサイトムーンを連想させる単語がちらほら。最終巻では、そのパラサイトムーンとの関連性が明かされる。そして、黒猫が歩いて喋る。そこ、作者の願望とか言わない。
あ、それとヒロインが幼馴染でヤンデレ。
ストレンジムーン（1～2巻）
「マリアンヌの宝石箱」に封じられたとある迷宮神群を巡る、異能者の組織「キャラバン」と現代に蘇った”皇帝”ブロスペクト一味の戦いを描く。
過去作であるパラサイトムーンの直接の続編にあたる他、輪環の魔導師に登場したある人物も登場するなど、筆者のファンにとっては嬉しいであろう要素を含んでいるのも特徴。
なお、2人いるヒロインが幼馴染（割とあざとい）と義理の妹（ヤンデレ）。