火星田マチ子

火星生まれの火星育ち、恋に恋する15歳の火星田マチ子は、ダメな父さんと地球にやってきた。素敵なボーイフレンドたちとの珍妙な日々。

筑摩書房 商品紹介文より引用

火星田マチ子とは、吉田戦車によるギャグ漫画作品である。

概要

1991年頃に『コミックバーガー』（スコラ）で連載された単行本1巻完結の作品である。恋を学ぶ駆け出し宇宙人の視点から地球文化を描く異文化コメディが魅力である。

主人公の火星田マチ子は、恋を学ぶために火星から地球へやってきた15歳のタコ型火星人少女である。彼女は地球の文化や男子を一生懸命学ぼうとするが、その純粋さゆえに災難を巻き起こし騒動を起こす。コミカルな日常と不条理展開が繰り広げられる。火星人が居るのに「なんだねあれは」で済む位なれているのがじわじわ来る。

吉田戦車らしいシュールで不条理、かつ家族要素が混じったギャグテイストが根底に流れている。マチ子の“歌手デビュー”や“恋愛騒動”等、突飛なエピソードで作品全体に青春狂奏曲のようなテンションが繰り返される。

コピックで塗ったような色合いが印象的である。

キャラクター紹介

• 火星田マチ子：赤いリボンがトレードマーク。人間に変身すると“スレンダーなおかっぱ頭”の美少女になる。
• 火星田ジュン：マチ子の臆病で泣き虫な父親。痴漢趣味の変態で、娘にしばしば殴られている。
• 十郎と亀：マチ子のペット。十郎は火星カバ型で触手アリ、亀は普通の亀である。
• 火星戸フキ子：幼なじみ火星人の女の子。嫉妬深く、マチ子に対して意地悪をするが、根は素直である

関連リンク

• 『火星田マチ子』吉田　戦車 | 筑摩書房

関連項目

• 漫画作品一覧
• 吉田戦車
• 宇宙人