眉とは、目の上にある弓状の毛の集まりである。眉毛を参照。また以下のことを表す。
漢字として
- 意味
- まゆ毛、年寄り、(楣と通じて)物の上の方のふち、という意味がある。〔説文解字〕の本字は睂で、〔説文・巻四〕に「目の上の毛なり」とある。
- 字形
- 目の上に毛がある形の象形である。
- 〔説文〕には「目に從ひ、眉の形に象る。上は頟理(ガクリ)に象るなり」とあり、上部は眉毛のほかに額のシワを表しているとする。〔淵源〕は、上部は眉全体の象形としている。白川静は、眉の上部は自然な眉毛ではなく呪的な目的のために書かれた眉飾りであり、眉は媚の初文であるとする。
- 音訓
- 音読みはビ(漢音)、ミ(呉音)、訓読みは、まゆ。
- 規格・区分
- 常用漢字である。JIS X 0213第一水準。1990年に人名用漢字に採用され、2010年に常用漢字表に追加された(人名用漢字表からは削除)。
- 部首
- 〔説文解字〕では部首である。眉のほかに省を収める。
- 声符
- 眉を声符とする漢字には、媚、瑂、湄、楣などがある。
- 語彙
- 眉宇・眉急・眉月・眉間・眉寿・眉睫・眉雪・眉刀・眉目秀麗
異体字
- 睂は、〔説文〕の本字。JIS X 0212補助漢字。
- 𥅮は、〔字彙補〕にある古文。
- 𥇮は、〔五音篇海〕に眉と同じとある字。小篆体を素直に楷書にしたような形である。
- 𥅕は、〔五音篇海〕に眉と同じとある字。
- 𣮮は、〔字彙補〕に眉と同じとある異体字。
- 𥅉は、〔字彙補〕に眉と同じとある異体字。