箱根登山バスとは、小田急箱根(旧称:箱根登山鉄道)の子会社で、小田急グループに属するバス事業者である。
神奈川県小田原市に本社を置き、小田原~箱根にかけての地域をを事業テリトリーとする。現法人は1998年に設立された箱根登山鉄道(当時)の子会社「沼津箱根登山自動車」が、2002年におこなわれた小田急・箱根登山グループ再編により商号を改めたもの。
その歴史は古く、1913年3月に開業した小田原電気鉄道の貸自動車業、1914年8月に開業した富士屋自働車の貸自動車業が1932年に合併して誕生した富士箱根自動車、戦時中の交通事業統合の流れの中で1921年創業の足柄自動車とともに箱根登山鉄道へ合併し、同社の直営事業となった。
戦後は小田急グループの傘下に入り、事業テリトリーの拡大を図って静岡県沼津市や山梨県へも進出した。しかし1990年代以降は効率化を目的とした再編がすすめられ、沼津市の路線を前述の沼津箱根登山自動車として分社化、秦野市の路線は同じ小田急グループの神奈川中央交通へ譲渡した。
2002年10月、沼津箱根登山自動車は全路線を沼津東海バス(当時)へ、直営の熱海市の全路線を伊豆東海バス(当時)へ譲渡した。残る直営営業所を沼津箱根登山自動車に移管し、現商号へと改められた。
箱根山戦争では西武グループに属する伊豆箱根鉄道のバス部門と対立することが多く、長年同じ場所にある両者のバス停の名称が異なることも多々あった。2004年度に行われた西武グループと小田急グループの協力体制構築によって停留所名は伊豆箱根バスと共通化された。
カラーリングは小田急グループでは珍しくちょくちょく変更しており、一般路線車の場合1970年代まではクリーム地色でブルー・レッドのラインを組み合わせたものであった。1980年からホワイト地色、2色のブルー・レッドの複雑な塗り分けに変更され、2010年以降はクリームにオレンジ(柿渋色)を組み合わせたシンプルなものになった。貸切車は路線車と同一としていたが、現在は小田急グループ共通カラーを採用している。
2000年代初頭まで新車と並行して中古車の導入も積極的に行っていた。しかし神奈川県のディーゼル車規制条例の関係上中古車の導入が難しくなったこともあり、現在は新車の導入が行われている。おおよそ12年程度で代替され、除籍車両は同じ小田急系列の東海バスグループへの移籍が多い。
乗降方法は車両に中ドアがある場合でも前乗り前降りである。中ドアが使用されるのはワンステップバスで車椅子が乗降する場合のみである。
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最終更新:2025/12/12(金) 22:00
最終更新:2025/12/12(金) 21:00
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