絲印煎餅 単語

イトインセンベイ

絲印煎餅(いといんせんべい)とは、三重県伊勢市本店を置く有限会社播田屋が製造販売するお菓子である。

三重県の銘菓の一つとしてしまれている。

概要

砂糖小麦粉を用いて薄く焼き上げられた4センチほどの小ぶりな煎餅で、サクサクした食感にじわっと優しい甘さが広がるお菓子

煎餅の表面には商品名にもなっている「」の印が焼き付けられているのが特徴的である。

」とは、室町時代中国より輸入されていた生糸と一緒に送られてきた印のことであり、取引の受領印として使われていた。
印面や形もそれぞれ異なっており、などの流語や、判読しにくいのような文字、絵などがに表されていたそうで、精工な作りから工芸品としても評価が高かったという。
これに倣って、表面に焼きつけられている印も様々な種類がある(全16種類)。

商品としての歴史は、明治38年1905年)に、明治天皇日露戦争の戦勝報告での伊勢神宮参拝に際し、献上品として創作されたのが始まりである。
明治平成天皇皇后陛下や各皇族殿下に献上されており、ご購入になることもあるそうだ。

ちなみに、年末から年始にかけて期間限定で印の代わりにその年の干支が刻印されている招福干支せんべいも発売される。
通常の絲印煎餅よりも大きめなサイズで、ミルク・ごま・ココアの三種類の味が味わえる。

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