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腹筋(ふっきん)とは、人体にある筋肉の一種。またはそれを特に使うような運動方法の通称。(腹筋運動)
大まかにヘソのあたりのお腹の筋肉がこう呼ばれている。
ある程度以上鍛えている人の腹筋はブロック状のような形に割れる。
ニコニコ動画等では、人体の中で最も崩壊しやすい部位として知られる。
普通「腹筋」と言うと、それは殆どの場合「腹直筋(ふくちょくきん)」と言う筋肉の事を指している。
鍛えることで冒頭お絵カキコのように割れたりするのは腹直筋である。
医学的には、腹直筋と「錐体筋(すいたいきん)」を合わせて「腹筋」と言う。
腹筋とは、イメージで言えば冒頭の通りへその辺りの筋肉であるが、医学的には恥骨(腰骨)の上から肋骨の下までの筋肉を腹筋と呼ぶ。
つまり下腹部の筋肉も腹筋に含まれる。
運動不足などで太ってしまった場合、最も顕著に贅肉が出るのもお腹である。
が、「お腹の贅肉を減らしたいから」と言う理由で腹筋運動を繰り返して腹筋を鍛えるのは、こと「痩せる」と言う目的に置いては間違いだと言える。
そっれは、筋肉はそもそも「白筋」と「赤筋」の2種類が存在し、これらは性質の違いによって「どのような運動に向いているか」「どのようなエネルギーを主に消費するか」「どのような見た目になるか」が違う、という点からの話になる。
根本的に個人差によってこの筋肉の割合はいくらか異なる他、体の部位によっても筋肉の割合が違う。
同じ「走る」と言う運動でも、例えば100m走と200m走で同じ選手がどちらの上位にも食い込む事はあるが、短距離走選手が長距離走で活躍する事はほぼ無い。逆もまた然りで、フルマラソンの有名選手がハーフマラソンでも結果を残す事はあるが、その選手は短距離走で結果を残すことはまず無い。
トップアスリートレベルになると、生まれ持った筋肉の割合が超えられない壁となるからである。
また、短距離走の選手は割とごつい身体をしている人が殆どだが、マラソン選手は比べてみると驚くほどほっそりとしているのも分かるだろう。
生まれつき太りにくい人と太りやすい人がいるのもこれが関わっており、生まれつき赤筋が多めで長距離走向けの身体をしている人は何をするにしても赤筋の働きが多めになり、脂肪=太ったときに皮膚下に蓄積される贅肉 を優先的に消費するため、太るそばからすぐ痩せるという訳。
(もっとも、違いがあるといっても、赤白筋の割合は50:50前後で殆ど変わらないため、あくまで「太りにくい」「太りやすい」だけな事に注意)
余談だが、「白身魚」と呼ばれる魚とそうでない魚がいるのもこれと同じ理由による。
ヒラメなどの白身魚は餌をとったり外敵から逃げるときに一瞬ですっ飛ぶ瞬発力を必要とするので白身=白筋が多い。逆にマグロなどの大型の回遊魚はあまり外敵に襲われる事が無いが、常に泳ぎ続けていないと呼吸が出来ないため、身は殆どが赤身である。
で、腹筋は白筋多めに構成されている部位である。
加えて腹筋運動は瞬発力によるところが大きい運動方法であるため、腹回りに贅肉が付いたからと言って腹筋を繰り返しても、筋肉はその脂肪よりも体内の糖分を優先的に使ってしまうため、疲れるばかりで贅肉は中々減らない。
さらに、腹筋運動を続けていると腹筋が鍛えられてしまい、筋繊維が固く太くなって余計に腹回りが太くなる事さえあり得る。
お腹周りの贅肉を減らしたいのであれば、その他の部分の贅肉と同じように、ジョギングや水泳などの持久運動を行う事をオススメする。
あるいは、足上げ腹筋などで赤筋を鍛えるか、側筋・背筋を併せてバランスよく鍛える。
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最終更新:2025/01/06(月) 17:00
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