鴨宮モデル線 単語

カモノミヤモデルセン

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鴨宮モデル線とは、東海道新幹線の先行建設区間かつ試験線区である。

概要

東海道本線の広軌別線として建設されることが決定した東海道新幹線であるが、当時としては未知の営業速度200km/hに関する実地試験を行うことが開業に向けた重要課題となった。このため、将来的に営業線として使用することを前提に一部区間を先行して建設し、試験車両を走行させることとなった。
区間としては神奈川県小田原市と同県綾瀬市(当時:綾瀬町)の約30kmとし、西端に宮基地を設置することとした。

この区間は元々弾丸列車計画時に用地買収が済んでいた区間であったが、弾丸列車計画から時間が経っていたため諸手続きに時間を要した。そのため、一括開通はできなかったものの1962年に先行開通した約10kmの区間で1000形を用いてATCなどの試験を開始。同年10月モデル線全区間が開通したことで、200km/hから250km/hへの速度向上試験を実施。256km/hの最高速度記録した。
一部開通から2年後の1964年2月熱海以西の区間と接続し、綾瀬三島信号場間が開通したことでモデル線としての機は終了。熱海以西の区間を含めた試験走行へと移行した。

モデル線設置にあわせて設置された宮基地は保線基地に転用され現在も使用されている。また、宮基地には仮設ホームも設置され、試乗などで用いられた。

なお、モデル線が較的温暖な地域に設けられたため、季の対策は東海道新幹線開業後の関ヶ原通過で事が発生するまで取ることができなかった。

以後の新幹線における実験線・モデル線

東北新幹線では小山駅前後に実験線を設置して各種試験を行ったほか、仙台駅北上駅間を用いて対策の実試験を実施している。いずれも開業後は東北新幹線本線に組み込まれた。

リニア中央新幹線ではJR東海が鴨宮モデル線と同様の的で(宮崎県実験線をバージョンアップさせる形で)山梨県リニア実験線を設置。当初は18.4kmであったが、後に延伸し42.8kmとなっている。こちらも開業後はリニア中央新幹線本線に組み込まれる。

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