東方ProjectのSTG作品(東方妖々夢以降)では、敵キャラクターのスペルカード発動中、画面右上のスペルカード名の下にそのスペルカードの取得・挑戦回数が「History ○○/○○」(○○にそれぞれ数字が入る)という形で表示される。/(スラッシュ)の左側は取得回数、右側は挑戦回数を表す。
(「取得」とは、スペルカードをノーミス・ノーボムでクリアすることを指す。)
要するに「00/99+」は「100回以上挑戦したが一度も取得できなかった」という意味である。
挑戦回数が100回を越えた時に「99+」と表示されるようになったのは東方神霊廟から(それまでは三桁表示になるか、または100回を越えても99と表示された)のことだが、ニコニコ動画では主に東方紺珠伝 ~ Legacy of Lunatic Kingdom.の5面ボスであるクラウンピースの弾幕動画に付けられることが多い。
先述した通り、スペルカード取得数の表示は東方Projectの各作品で見られるため、同様の表示が現れる可能性はどの作品にもある。ただ、実際問題としてこの表示を目にする機会は少なかった。
100回挑戦しても取得できないほど高難易度のスペルカードは多くない上に、それほど難しいスペルカードなら最初からボムを使って飛ばしてしまえばいいため、そもそも挑戦回数が100回に到達すること自体が稀だったからである(永夜抄ラストワードなど例外はあるが)。
東方紺珠伝で「00/99+」が、みんなのトラウマとなった原因のひとつは「完全無欠モード」にある。
「完全無欠モード」は東方紺珠伝固有のゲームモードで、各ステージをいくつかのチャプターに分け、それぞれのチャプター内をノーミスクリアするまで何度でもやり直しができるというものである。ただし、これは裏を返せば「どんなに難しいスペルカードでもミスなしで切り抜けなければ先に進めない」ということであり、苦手な弾幕に直面すると何度も同じチャプターを繰り返す羽目になってしまう。
ボムを使うことはできるが、最高でも8つまでしか保持できない上になかなか増やせない(ステージ5,6ではそれぞれ2個増やせればいい方)ため、「後のことを考えるとここでは使わずに温存しておきたい……」とボム使用を渋ってしまいがちになる。
そんな状況で、プレイヤーは5面ボス・クラウンピースと対峙することになるが……
……このように、攻撃のほとんどすべてが初見殺しであり、さらにNormalでもHardやLunatic並の難易度を誇る(一部はLunaticより難しいとされる)ため、「最初はNormalから始める」という多くのプレイヤーがクラウンピースに苦しめられることとなった。
しかも、クラウンピースは5面ボス。まだ6面が控えている状況では迂闊にボムを使うわけにもいかず、仕方なくリトライを繰り返し、繰り返し、……
その結果として現れたのが、「00/99+」の表示であった。
製作者ZUN氏は、I WANNA BE THE GUYのような「死に覚えゲー」をモチーフに完全無欠モードを作ったという。「00/99+」を体験したプレイヤーは、ある意味では最も製作者の意図に沿った形でゲームをプレイできたのかもしれない。
ちなみに、続く6面ボス・純狐の攻撃もクラウンピースと同等かそれ以上に殺しにきている弾幕ばかりであり、5面よりボムの勘定がしやすいにも関わらずこちらでも「00/99+」が多発しているという。
多くのプレイヤーがクラウンピース戦でリトライを繰り返した末に結局多くのボムを使ってしまい、純狐のラストスペル前でボムが切れて挫折、最初からやり直し……となってしまうことも、「00/99+」のトラウマっぷりに拍車をかけていることだろう。
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最終更新:2024/10/08(火) 14:00
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