300X

300Xとは、JR東海の試験車両である。

概要

1995年に投入された新幹線の試験車両で、形式は955形。300系の後継として開発された。あわせて、リニアの開発が頓挫し中央新幹線を従来通りの鉄軌道とした場合に対応できるよう、鉄軌道の限界を把握する目的も持ち合わせていた。
先頭形状はラウンドエッジ形とカスプ形の2タイプがそれぞれ採用され、ラウンドエッジ形が東京側に、カスプ形が博多側となっている。
VVVFインバータ（GTO）を採用し、6連1本が投入された。また、全車両が電動車となっている。 
編成記号は1000形以来となる「A」。

試験は山陽新幹線に乗り入れた事もあるが基本的には東海道新幹線で行われた。
投入翌年の1996年には東海道新幹線で443km/hと日本最高速度（リニアを除く）を達成。その後も700系やN700系関係の技術やデジタルATC関係の試験もこの300Xで行われ、廃車となったのは2002年だった。
以後、JR東海では小牧に研究施設を開設し、現場での各種技術試験をN700系9000番台やN700S9000番台で実施している。これは実際に営業につく16両で試験をやるべきという方針に基づくものだが、この結果リニアを除いた鉄軌道における純粋な試験車両は本形式が唯一となっている。

先頭車のみが現存し、カスプ形先頭車がWIN350やSTAR21と共に米原に、ラウンドエッジ形先頭車がJR東海の「リニア・鉄道館」にて展示されている。

※ちなみに、955形はこの300Xを示すが、E955形となるとFASTECH360Zを示す。

• 編成図
  

  1号車	2号車	3号車	4号車	5号車	6号車
  955-1	955-2	955-3	955-4	955-5	955-6

関連動画

関連項目

• JR東海
• 東海道新幹線
• 300系新幹線電車
• 700系新幹線電車
• N700系新幹線電車
• 鉄道車両一覧