ATI 単語

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曖昧さ回避 この企業はすでに存在しません。 → ※「AMD」を参照

ATIとは、かつて存在していた、GPUで有名な半導体メーカーである。

概要

1985年設立。Tseng Labs社、ArtX社、Chromatic Reserch社、SONICblueFire GL部門などを買収してGPUメーカー間の熾な競争を生き残り、ライバルNVIDIA社としのぎを削った。

2006年にATIはAMDに買収される。ATIというブランドAMDグラフィックコントローラーブランドグラフィックカードドライバであるCatalystや、業務用用途のFireProなどに残っていたものの、2010年10月発表発売の Radeon HD 6800 シリーズからブランドAMDに統一され、ATIブランド止されている。

主な製品

RADEONシリーズ

ATIのとなるGPUブランド名。「RADEON」~「RADEON HD5000」シリーズまではATIブランドで出していたが、2010年10月AMDブランドにてHD6000シリーズが発売されたことから、今後ATIブランドで出てくることはない。

HD2000シリーズ
DirectX10をサポートしたGPU動画再生支援「UVD」を搭載している。
HD3000シリーズ
世界初の55nmプロセスで作られたGPUDirectX 10.1に新たに対応している。
HD2000シリーズビッグダイ路線(チップダイサイズを大きくとる)によるハイエンモデルでの歩留まり悪化に対応するため、このシリーズ以降はコストパフォーマンス重視・スモーダイ路線に方針転換した。
また、このシリーズからPROやXTなどの記号止され、数値の大小で性差が分かるという方針に変更された。
HD4000シリーズ
リングバス止されたことなどにより、チップ面積や電あたりの性が以前の世代にべ劇的に向上している。レンダーバックエンドピクセルシェーダーが行った処理をVRAMに書きこむ部分。アンチエイリアス処理なども行う)を大幅に強化しているため、高解像度アンチエイリアスなどの高負荷に強く、結果として競合のカードよりも高負荷時のfpsの落ち込みにくいことが特徴として挙げられる。
HD4850で、世界で初めて1チップで1TFlopsの壁を突破した。HD4770,HD4870,HD4890,HD4870X2ではGDDR5メモリを採用することでメモリバス幅を広げることなくメモリ帯域を向上または維持している。
また、並列処理技術「CrossFire」により複数のGPUを使った時に性を高めることができる。CrossFireNVIDIA社のSLIより高効率であり、ソフトや条件によっては下位のグラフィックボード2枚のCrossFireで上位のグラフィックボード1枚を性能面で上回ることもあるため、低価格(または低追加投資)で高性を得ることも可である。
HD5000シリーズ
世界初となるDirectX11に対応のGPUであり、このシリーズからシリーズ内すべての製品の製造プロセスが40nmへ移行した。SP、ROP数、テクスチャユニットが約2倍に増えたことで高負荷時のパフォーマンスがさらに向上した。また、より高周波数で動作するGDDR5メモリの採用によりメモリ帯域やそれに関する性も大幅に強化されている。HD5670以上の製品でGDDR5が採用されている。
HD4800シリーズではアイドル時の消費電が多い事が弱点だったがHD5800シリーズでは大幅に善された。HD5870,HD5970のリファレンスカードは前シリーズハイエンドにべて一回り長いので注意が必要である。
このシリーズからX2の命名規則が止された。全モデル3画面以上の出を可とするEyefinity技術を搭載する。
HD6000シリーズ
### このシリーズAMDに統合されました ### (→AMDを参照)

その他の製品

ATI FireGL
ワークステーション向けのGPUブランド名。OpenGLおよびGPGPU用に最適化されており、ゲーム向けのRADEONとは違って3Dグラフィックスなどの業務的に使われる。日本では競合のNVIDIA社の「Quadro」にマイナーである。
後述の「ATI FireMV」とともに、「ATI Fire Pro」というブランド名に統合され、2011年現在は「AMD Fire Pro」と「ATI Fire Pro」の二つの名称が存在している。
ATI FireMV
ワークステーション向けのGPUブランド名。2Dグラフィックスに最適化されている。
「ATI FireGL」とともに、「ATI Fire Pro」に統合された。
RADEON XPRESSシリーズ
かつてリリースしていたチップセットブランド名。Intel/AMD両社に展開していたが、グラフィックス機を内蔵するノースブリッジの出来のよさとは裏に、サウスブリッジの出来はおおよそ良いとは言えず、もっぱらALiのものがサウスブリッジには使用されていた。
現在AMDブランド名で販売されており、当然ながらIntel社向けには展開していない。
Hollywood
Wiiに搭載されている、「Vegas(グラフィックス出付きチップセット)」と「Napa(VRAMチップ)からなるデュアルチップ」のパッケージ。後述のFlipperと互換性がある。
Flipper
買収したArtX社開発ゲームキューブに搭載されているチップセット
Xenos
Xbox360に搭載されているGPU
世界で初めて、統合シェーダアーキテクチャーが採用されたGPUとしても知られる。

過去に販売されていた製品

Mach
2Dグラフィックのみに対応したグラフィックチップ。元はVGAおよびXGAに対応するチップだったが、Mach32よりウィンドウアクセラレータとしての機が追加され、Windowsにも対応した。
ただし性としてはそれほど高くなく、低価格帯やオンボードターゲットにしていた。 
Rage
Mach64に3Dアクセラレーションを追加したもの。最初にDirect 3Dが組み込まれたDirectX3のリリースとともに3D Rageが発売され、DirectX5対応の3D Rage IIDirectX6対応の3D Rage ProRage 128へと進化した。
Rage128までは依然としてオンボード用途や低価格帯をターゲットにしていたが、本格的なDirect 3Dの利用が見込めるようになると、Rage128で新たに設計され、本格的なグラフィックチップ市場に乗り込むようになった。

しかし、先行していたnVIDIAのRIVAシリーズ、およびハードウェアT&L対応のGeForce 256に後れを取り、同じくハードウェアT&Lに対応したRADEONを譲る。
その後2Dグラフィック画質や安定性が高いことから、Unixサーバーオンボードグラフィックチップにも使われた。  

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最終更新:2024/07/27(土) 16:00

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