He111とは、第二次大戦前にハインケル社が開発したドイツ空軍の双発爆撃機である。
ドイツはヴェルサイユ条約の規制により、軍用機の保有と自国向け開発が禁止されていた。そのため1934年春、ドイツ運輸省(後に航空省)は高速爆撃機に転用できる旅客機の開発をハインケルに指示。ハインケルは曲線を多用した優美なフォルムの双発機He111を開発。原型機は1935年2月に初飛行した(同年にはヒトラーにより再軍備宣言がなされている)。
本機は『全体的に葉巻型の胴体に楕円翼を付けた双発爆撃機』のイメージが強いがJ型までは操縦席と爆撃手席が別になっており『葉巻型の外観=操縦席前に爆撃手』になったのはP型からである。
第二次世界大戦の序盤は主力爆撃機として活躍したが、バトル・オブ・ブリテンでは最大速度400km/h強のHe111では500km/h超の英戦闘機から逃れるのは難しく、防御武装の貧弱さ[1]も相まって大きな被害を受けた。以後は夜間など限られた局面で運用されることとなったものの後継として開発されたHe177が様々な意味で癖の強い機体だったことから生産が続行され誘導弾(V1、Hs293)の運用型も開発された。
変わった運用としては降下猟兵(空挺部隊)が運用するグライダーを曳航する型もありその中にはz型と呼ばれる特別仕様もあった。これは本機2期の主翼を隣り合わせの状態でカットしその部分にエンジンを一基接続する形で連結する双胴式5発機で大型グライダーMe321専用機だったが程なく自力飛行が可能になったMe323の登場で姿を消した。
掲示板
急上昇ワード改
最終更新:2024/09/21(土) 06:00
最終更新:2024/09/21(土) 06:00
ウォッチリストに追加しました!
すでにウォッチリストに
入っています。
追加に失敗しました。
ほめた!
ほめるを取消しました。
ほめるに失敗しました。
ほめるの取消しに失敗しました。