NHK杯テレビ将棋トーナメントとは、勝ち抜き式トーナメントでで行われる将棋の棋戦である。単にNHK杯と呼ばれることも多い。
その名の通り日本放送協会(NHK)が主催。Eテレでは毎週日曜日の10時から12時までが将棋番組の放送となっているが、本トーナメントの対局は10時30分から1時間30分放送されている。
持ち時間が短い「早指し戦」と呼ばれる形式で対局が行われ、優勝者はNHK杯選手権者と呼ばれる。
シード枠32名、予選枠18名の計50名が本戦に出場する。第67回(2017年)のシードの対象は以下の通り。
シードのうち14名は2回戦からの登場で、残り18名は予選通過者と1回戦で対局する。
先手・後手は振り駒で決定される。持ち時間は各10分(切れたら30秒の秒読み)だが、NHK杯の特殊ルールとして1分単位で10分間の考慮時間がある。
なお、予選は持ち時間各20分で考慮時間なし。
7タイトル戦以外で唯一永世・名誉称号がある。なお、将棋の棋戦であるが王座戦と同じく「名誉」となっている。
条件は10回優勝。通算10期タイトル保持が永世・名誉称号の条件となっている棋戦はNHK杯に限らないが、それを考慮に入れても難易度は段違いである。というのも、タイトル戦ならタイトル保持者は挑戦者との七番勝負(一部五番勝負)をするだけでいいし、陥落してもタイトルに挑戦しやすい最上位の組となるのだが、NHK杯は前選手権者でも2回戦から登場となるだけでまた5連勝しなければならないためである。
同様の条件となっている囲碁を含めても坂田栄男二十三世本因坊のみで、(なおかつ本戦出場者が8人or16人と少ない時代でも)かの大山康晴十五世名人ですら8回しか優勝できなかったほどなのだが、2011年についに羽生善治二冠(当時)が通算10回目の優勝を達成、名誉NHK杯の称号を獲得した。
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最終更新:2024/12/27(金) 01:00
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