SCP-2973-JP

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SCP-2973-JPとは、シェアワールド創作作品群である「SCP Foundation」に登場するオブジェクトのひとつである。メタタイトルは「史上最強の能力を持つ者」。

概要

SCP-2973-JP
基本情報
OC	Keter
収容場所	サイト-93
著者	Okaka_Onigiri
作成日	2020年12月12日
タグ	Keter jp 人間型 外部エントロピー 時間 現実改変 生命 知性 確率 自我
リンク	SCP-2973-JP
SCPテンプレート

オブジェクトは「平山昇」という日本人男性。収容セルには各種計測機器が備えられ、能力行使が見られた時点でサイト管理者へ通達され、緊急協議が行われる。また異常性の発露が無いよう、運営には規定のプロトコルが遵守され、2937-JPに対しても彼自身の能力がバレないよう偽装工作が行われている。

で、彼の異常性だが、そのどれもが他のオブジェクトと比較してもとんでもない能力を有している。

1つ目が「クラスⅧ現実改変能力」。クラスⅧってどんだけや？とパッと見はよくわからないと思う…ので他のオブジェクトで比較すると…

• SCP-3840-2-19(オリンポス山) - オリンポス山の頂上から現れる現実改変能力者、その19例目。クラスⅤ現実改変能力を持つこの実体はプロトコル通りの確保あるいは終了ができなかった。何を行ったか削除されているためわからないが、この時点でSCP-2000が起動しており、人類に壊滅的な被害が出たものと思われる。
• SCP-3797-ARC(たった1度の未来の銃) - 当該オブジェクトに破壊された最上級多能性実体。クラスⅡ～Ⅲ現実改変能力者によって構成される機動部隊オメガ-12(アキレウスの踵)とゲームに閉じ込められた少年少女3名による機動部隊オメガ-9(スクラブ)による共闘でも太刀打ちできなかった。
• SCP-3740(神はアホである) - 自称アッシリア神格の主神アッシュール。この記事のオブジェクトと並ぶクラスⅧ現実改変能力者。気流操作や飛行能力、突風やハリケーンの生成などまともに戦ったらとんでもないことになる厄介な存在…なのだが、こちらはとんでもなく騙されやすいアホという欠点があり何とか収容できている。

2つ目が「第Ⅰ確度の時間遡行能力」。要は何かが起きても時間を巻き戻せる。3つ目が「特A級確率改変能力」。現実改変のように目の前にある現実を捻じ曲げるのではなく、現実に起こる範囲内(つまり物理法則は無視しない)で自分に有利に働くよう確率を動かすことができる。4つ目が「異常力学能力(レベルⅥ相当)」、5つ目が「P指標0.005の物質操作能力」。この2つについてはざっくりと後述。

で、これらの能力を無自覚に使って以下のプロセスに入る。これらの行動の妨害は上述した確率改変や時間遡行能力などによって阻止されるか、仮に成功しても時間が巻き戻されて無効化され結果的に全て失敗している。詳しく記載されていないが、おそらく時間異常の計測も行われていたのだろう。

1. 内部ヒューム値が約110まで上昇、及び周辺に1ヒュームのフィールドが展開される。これによってあらゆる妨害に対する耐性を得る。
   内部ヒューム値が110ってどんだけや？という話になるが、SCP-239(ちいさな魔女)が50。SCP-343(神)が86という数字を見るとどれだけヤバいかわかるだろうか。
2. 物質操作能力を使い、手にしたものの分子配列を部分的に平面にする。
   「P指標0.005の物質操作能力」というのも要は超精密にものを動かせる力、と考えていいと思われる。
3. 確率改変能力によって手にしたものの電子配列が操作され、分子間の結合力が弱まる。
4. 異常力学能力によって手にしたものに均一かつ双方向な応力が働く。上記能力と合わせ、対象は平面に対し現実的なレベルの粗さの断面を生じながら脆性破断する。
   
   
5. 結果として、非常に綺麗に割り箸を割ることができる。

……もう一度言おう。

結果として非常に綺麗に割り箸を割ることができる。

…え？もう一回聞きたい？

結果として非常に綺麗に割り箸を割ることができる。

レベルⅧ現実改変能力というとんでもない力を、彼は「ただ割り箸をきれいに割るためだけに」能力を行使しているのである。それも無自覚に。こんなんどうやって見つけたんだ

現在では彼に割り箸を使わせないよう上記の規定が策定されており、収容以降に能力の発生は観測されていない。

で、何で割り箸を綺麗に割るだけの存在がKeterなのか、という話になる。たったこれだけの能力の行使とはいえ、110ヒュームを持つクラスⅧ現実改変能力者であり、それが無自覚に行われている。ということはこの能力が当人に知られたらもしかしたら他のことに能力を使い出すかもしれないのである。あるいは本人の自覚しないうちにとんでもない異常が現れるかもしれない。そうなるともう誰にも手を付けられない。(おそらくは)未来の銃もまだ開発途上で、仮に完成したとしても時間遡行能力によって巻き戻されたら元も子もない。アホの神のようにあっさり騙されてくれるとは限らないし。

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