SCP-920-EX 単語

エスシーピーキュウニーゼロイーエックス

1.7千文字の記事

SCP-920とは、シェアード・ワールドSCP Foundation』に登場するオブジェクト(SCiP)である。

名は『Evil Workgroup Printer (邪悪なネットワークプリンタ)』。

概要

つながっている電子機器に異常を与えるネットワークプリンタ。とある会社が製造販売した製品に似ているものの、該当する番の商品はその会社のラインナップにはなく、出所不明。

このネットワークプリンタは直接的・間接的に関わりを持ったコンピュータシステムネットワークデバイス常的なを及ぼす。最初の頃は自分自身がインク漏れ詰まりといったプリンタあるあるエラーを吐くだけなのだが、印刷文書にやがてオリジナル微妙に違う差異が出現し、更に同じネットワーク上のプリンタも同じような挙動を示すようになる。そしてついにはまったく違うデータを印刷し始め、更にプリンタ以外の電子機器類、電話コピー機などにも異常が出てくる (発信者不明の電話など)。そしてしまいにはPCをいじくって勝手にファイルメールの作成を行い、おまけ所在地のエレベータや給湯システム空調システムの電子錠までし始める。

……めちゃくちゃすぎである。このネットワークプリンタはもともととある倒産した保険会社から回収されたのだが、そもそもその保険会社の倒産事由こそがこいつのせい。SCP-920がこの会社に置かれてから5ヶ後から、力のない人が昇進したり、保険定が不自然に変わったりしている。同社の情報技術責任者補佐はこの異常な会社の方針、及びそれに伴う倒産はこのネットワークプリンタのせいとみて、これを棄する計画を立てていたようだ。しかし、この人がに乗り込んだ時、エンジンは起動するもガレージの自動ドアパワーロックが作動せず一酸化炭素で亡くなってしまった。言わずもがなSCP-920のせいである。しかしこ事故によって財団がSCP-920を把握することになる。

特別収容プロトコルでは、ありとあらゆる電子的通信手段を遮断可シールドされた収容室内にファラデーケージを起き、そこに湿度調整機付きのロッカーを設置して収容している。更にペーパートレイとトナーカートリッジを別にしてあり、関連文書はアシッドフリーペーパー手書きまたは機械タイプライターで作成し、複写文書は電子コピー以外の方法、ととにかくSCP-920を遮断する形にしてあり、可な限り収容のブリーフィングは対面にて口頭で行うことになっている。

 

 

しかしある日のこと、このSCP-920は収容を解除され、一切の異常が見られないとしてSCP-920-EXのナンバリングを振られて財団の通常業務に用いられることが決定した。ここにおいて本ネットワークプリンタExplainedと再定されたのだ。

……いや、これSCP-920-EXの受けちゃってるよね?

しかし財団ネットワーク全にSCP-920-EXの下にあるため、この変更に疑問を持つものもいないのだろう。そして、財団のありとあらゆる意思決定がこのSCP-920-EXに書き換えられてしまうのだろう。財団の明日は、お先っ暗である。

 

 

SCP-920-EX

邪悪なネットワークプリンタ

Evil Workgroup Printer

 

 

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