こだま(列車) 単語


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こだまとは、列車の愛称である。

概要

日本を代表する列車名の一つ。ここでは簡単に説明する。

ビシネス特急「こだま」

1958年に20系(→151系→181系)にてデビュー。東海道本線では既に「つばめはと」が走っていたが、「こだま」は電車特急として登場。東京~大阪間を日帰り可能にした。

新幹線「こだま」

0系
0系新幹線電車
Shinkansen Series 0

1964年10月1日に名称を在来線から引き継ぐ形でデビュー。
なお、この名称は光速を連想させる「ひかり」と対になる音速を連想出来る事から選ばれている。

現在、基本として東海道新幹線と山陽新幹線を直通する列車はなく、それぞれの会社・路線で運行が完結している。

この「こだま」はダイヤ編成において「いかにして後発の速達列車から逃げ切るか」が重要となっており、東海道において0系・100系の淘汰が急ピッチで進んだのは「こだま」の速度を「のぞみ」レベルに引き上げる事で「のぞみ」から出来るだけ逃げ切れるようにする為でもあった。

一方の山陽では東海道ほどの過密ダイヤを組んでいない事もあり速度の遅い100系の淘汰はそれほど進んでいなかった(これにはJR西日本の置かれている財務状況的な理由もあるが)。
但し、九州新幹線との相互乗り入れ開始後はN700系7000・8000番台の投入に伴い急速に置き換えが進み、2012年には山陽こだまも285km/h以上となる。

ちなみに、700系7000番台を使用した「こだま」は「こだまレールスター」と呼ばれる事もある(但し、公式名称ではない)。

なお、2010年4月時点ではこだま726号が西明石駅で223系新快速に一時的にだが追い抜かれるという珍事が発生している。 

※2012年3月のダイヤ改正にて東海道新幹線における「こだま」の車内販売は休止となる為、東海道・山陽新幹線の全区間で「こだま」の車内販売は休止となる。

編成図(博多⇔新大阪⇔東京)(2012年3月17日現在)

  • N700系・700系(16両)
    1号車 2号車 3号車 4号車 5号車 6号車 7号車 8号車 9号車 10号車 11号車 12号車 13号車 14号車 15号車 16号車
    自由席 自由席 自由席 自由席 自由席 自由席 自由席 グリーン グリーン グリーン 指定席 指定席 自由席 自由席 自由席 指定席
  • N700系7000番台(8両・S編成)・同8000番台(8両・R編成)
    1号車 2号車 3号車 4号車 5号車 6号車 7号車 8号車
    自由席 自由席 自由席 自由席 指定席 指│ 自由席 自由席
  • 700系7000番台(8両・E編成)
    1号車 2号車 3号車 4号車 5号車 6号車 7号車 8号車
    自由席 自由席 自由席 自由席 指定席 指定席 自由席 自由席
  • 500系7000番台(8両・V編成)
    1号車 2号車 3号車 4号車 5号車 6号車 7号車 8号車
    自由席 自由席 自由席 自由席 自由席 指定席 自由席 自由席
  • N700系は全席禁煙です。喫煙ルームは普通車は3号車博多寄り・7号車東京寄り・15号車博多寄り、グリーン車は10号車東京寄りにあります。8両編成の場合喫煙ルームは3・7号車の博多寄りにあります。
    なお、700系などが都合によりN700系での運転となった場合は喫煙席は設定されない他、N700系「こだま」が700系などでの運転となった場合は車内に喫煙スペースはありません
  • 500系7000番台は全席禁煙です。喫煙ルームは3・7号車博多寄りにあります。
    なお、都合により700系7000番台で運転する場合、車内に喫煙スペースはありません
    また、1号車博多寄りと8号車新大阪寄りには出入り口はありません。
    その他、8号車には子供向け運転台が設置されている他、4・5号車が指定席となる場合があります。
  • 700系7000番台は全席禁煙です。喫煙ルームはありません
  • N700系7000番台・N700系8000番台・700系7000番台の4~8号車、500系7000番台の6号車及び100系の全車両は「2&2シート」です。なお、700系7000番台8号車のコンパートメントは「こだま」では使用出来ません。
  • 100系P編成(4両編成)は新大阪駅の信号システムの関係から末期には岡山以西のみでの運用となっていました。姫路駅・相生駅に4両編成の停車標識がありますが現在は乗り入れていません。なお、2011年3月12日のダイヤ改正を以てP編成は運用を終了している他、K編成も2012年3月14日までの運用となっています。

「こだま」限定の割引切符・旅行商品

「こだま」は前述したとおり、東海道新幹線・山陽新幹線における各駅停車型の列車であるが、それゆえ需要が大きい主要駅間では速達型の「のぞみ」「ひかり」へ乗客が流れてしまい、速達列車が停車しない駅の乗客しか確保できず、利用が全般的に低迷するという問題を抱えている。

山陽新幹線で4・6両編成に長さを短縮した「こだま」が設定された理由はそこにあり、それより格段に利用が大きいはずの東海道新幹線でも国鉄末期からJR東海初期の一時期、16両のこだまを12両編成に短縮しての運転が行われていたことがある。

それゆえJR東海、JR西日本の両社とも、「のぞみ」・「ひかり」と比較して割安な料金を設定した企画乗車券、あるいは系列の旅行会社を通じて「こだま」の利用を前提にした旅行プラン(募集型企画旅行)を設定し、乗客を呼び込む試みが現在では行われている。代表的なものは以下である。

  • 「ぷらっとこだま フリープラン」
    JR東海ツアーズの募集型企画旅行商品。特定の「こだま」の利用を条件に、東海道新幹線を普通の乗車券・特急券を購入するより安く利用することができる。
    宿泊を伴わず、また片道のみでの利用が可能なことが特徴。高速ツアーバスに近い存在ともいえる。
  • 「こだま指定席往復切符」
    JR西日本の企画乗車券。2名以上が同一行程で往復利用する場合に限り、山陽新幹線内の「こだま」を割安料金で利用することが可能。伯備線特急「やくも」と組み合わせた割引切符もあるが、その場合は一部の「ひかり」も利用可能。
    なお、JR西日本の「こだま」割引切符の場合、パンフレットに登場するのは500系(のNゲージ車両)である。
    2012年3月の改正で使用車両がN700系・700系・500系のみとなる為、料金の見直しが行われている。

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関連項目

  • 東海道・山陽新幹線
  • 181系直流電車
  • 鉄道列車名一覧
東海道新幹線・山陽新幹線・九州新幹線の使用車両
0系 - 100系 - 300系 - 500系WIN350) - 700系 - 800系 - N700系 - ドクターイエロー
東海道新幹線・山陽新幹線・九州新幹線の列車名
※下線付きは現在未使用
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