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サトノアレス

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サトノアレスとは、2014年2月25日生まれの日本の競走馬である。黒鹿毛の牡馬。

主な勝ち鞍
2016年:朝日杯フューチュリティステークス(GI)

概要

父ディープインパクトは日本の三冠馬にして11年連続日本のリーディングサイアーとなった大種牡馬。

母サトノアマゾネスは3戦1勝の外国産馬。その母母Crimson Saintの牝系からは大種牡馬ストームキャットを輩出している。母父デインヒルはシャトル種牡馬としても活躍した大種牡馬。

社台ファームの生産で、馬主は母も所有していた里見治(途中からサトミホースカンパニー名義に)。母や全兄2頭と同じ藤沢和雄厩舎からデビューした。

馬名の由来は「冠名+ギリシャ神話の戦の神」。

2歳(2016年)

2016年8月の芝1800mのレースでデビュー。柴山雄一騎手を鞍上に2番人気に支持されたが、競り合いに敗れてクビ差で2着。同月の芝1800mの未勝利戦ではクリストフ・ルメール騎手を鞍上に1番人気に支持されたが、後の重賞馬サングレーザーに1馬身差以上を付けられやはり2着。9月に再び柴山騎手が鞍上となった芝1800mの3戦目では1番人気に支持されて、レッドローゼスにハナ差の初勝利。レース後、柴山騎手は「着差以上に強い競馬」とコメントした。

次走は11月の2歳500万下で芝1600mのベゴニア賞。ライアン・ムーア騎手が中団でレースを進め直線で抜け出し1馬身半差で勝利。因みに前走破ったレッドローゼスも出走し3番人気4着。このレースでサトノアレスが勝利したことにより、ディープインパクトの産駒JRA勝利数が1259勝目となり、ヒンドスタンを抜き歴代9位になった。

連勝で挑んだのは12月の朝日杯フューチュリティステークス(GI)。四位洋文騎手を鞍上に6番人気となったが、レースでは中団後方に付け直線で猛追し1着。四位騎手は2010年にキンシャサノキセキで高松宮記念を勝利して以来久々のGI勝利となり、藤沢調教師は前週の阪神ジュベナイルフィリーズをソウルスターリングで制していたことから2歳GI連勝達成となった。なお、6番人気サトノアレスが1着、7番人気モンドキャンノが2着、12番人気ボンセルヴィーソが3着になったことで、3連単の配当は221200円となった。

サトノの冠名で知られる里見オーナーはGIをなかなか勝てないことで知られていたが、同年10月にサトノダイヤモンドで菊花賞、12月にサトノクラウンで香港ヴァーズを勝ちこれでGI3勝目となった。オーナーも、馬主活動を活発化させて藤沢厩舎との付き合いを始めた頃に預けた産駒が母サトノアマゾネスであったことに触れつつ喜ぶこととなった。

3歳(2017年)

1月には、前年の活躍から2016年度JRA賞の最優秀2歳牡馬に選出。

弥生賞への出走の可能性もあったが、結局3月のスプリングステークス(GⅡ)で3歳初戦をスタートさせることとなった。戸崎圭太を鞍上に1番人気で迎えたものの、スタートでつまずいて最後方からとなり、追い上げ届かず4着。

次走はクラシック三冠の1冠目、4月の皐月賞(GI)。ファンディーナが牝馬でありながら1番人気に支持される(結果は7着)など牡馬に本命不在の中で、サトノアレスは朝日杯が疑問視されたのか8番人気となっていたが、再びスタートで出遅れて最後方になって結果は13着。

日本ダービーに向けて放牧後に調整かと思われたが、無理はさせられないということで断念[1]。次走としてアメリカのGIであるベルモントダービー招待(芝約2000m)に挑戦するか、国内で巴賞から再始動かということになり、後者を選択。現在で言うところの2歳GI馬であった1990年のラッキーゲラン以来の巴賞へのGI馬出走となった。7月のOPである芝1800mの巴賞では、クリストフ・ルメールを鞍上に1.5倍の一番人気に応え、好位で流れに乗って古馬との勝負をクビ差で勝利。

更に中1週で同月の函館記念(GⅢ)に臨む。巴賞からの連勝は2005年のエリモハリアーを最後に失敗が続いていた[2]が、1番人気に支持される。重馬場と2000mという距離の影響もあり、レースは直線で伸びず6着。

次走は毎日王冠とも言われていたが結局10月の芝1600m重賞である富士ステークス(GⅢ)を選択。 大野拓弥騎手を鞍上に6番人気となり、実際のレースでも不良馬場の影響もあったか6着。

続いて11月のOPである芝1600mのキャピタルステークスに出走し、クリストフ・ルメール鞍上で2番人気に支持されたが、途中まで完璧なレース運びが出来たものの勝ち馬ダイワキャグニーと併せてブレーキをしてしまったということで上がり最速ながらクビ差の2着。

3歳での勝利は巴賞のみで1年を終えることとなった。

4歳(2018年)

4歳初戦は2月の東京新聞杯(GⅢ)早熟との声も聞こえる中、調教ではよく乗っていたという柴山雄一と再びコンビを組み5番人気で出走。最内で脚を伸ばし上がり最速となり、リスグラシューに敗れたもののダイワキャグニーは3着に抑える2着と好走。

次走は5月の京王杯スプリングカップ(GⅡ)。蛯名正義を鞍上に初めての1400mのレースに2番人気で臨み、激しい競り合いの結果3着。

6月は安田記念(GI)に出走。蛯名騎手を鞍上に、スタートは遅れたものの7番人気で4着と善戦。フランスのジャック・ル・マロワ賞への遠征も正式に決定し、オリビエ・ペリエ騎手へのオファーも出したものの出発前の7月20日に爪を痛めたため体調不良で取り止めとなった。

結局、次走は12月の阪神カップ(GⅡ)。 川田将雅を鞍上に5番人気に支持されたものの、他馬との接触などで外にいた馬を終始気にして15着。

上半期は好走していたものの、勝利を手にすることなく1年を終えることとなった。因みに有馬記念ファン投票ではサトノアレスは1307票で79位であった。

5歳(2019年)

5歳初戦は前年同様に2月の東京新聞杯(GⅢ)。柴山騎手を鞍上に4番人気に支持され、インから鋭い伸びを見せて3着。

続いて5月の京王杯スプリングカップ(GⅡ)に柴山騎手とのコンビで参戦したが、馬場入場後に左前肢跛行を発症したため競走除外となった。

6月に発表された宝塚記念のファン投票では1299票を集め63位となったが、7月には蹄の状態は問題なくなったが復帰は難しいということになり、種牡馬入りが決定。

種牡馬入り

ディープインパクトと母父のデインヒルへの注目もあり、海外からの種牡馬としてのオファーもあったようであるが、10月に正式にJRAの競走馬登録を抹消されてブリーダーズ・スタリオン・ステーションで種牡馬入りした。種付け料は50万円。

初年度2020年は26頭を集めたものの、2年目には6頭、3年目の2022年には7頭と低調であり、2022年12月にはトルコ行きが発表。トルコでの初年度である2023年には100頭以上の種付け頭数を集めたようである。余談であるが馬名の由来となったギリシャ神話のアレスは、現在のトルコのヨーロッパ部分を含むトラキアで主に信仰されていたようである。

日本に残された3世代の産駒とトルコでの産駒の活躍に期待したい。

血統表

ディープインパクト
2002 鹿毛
*サンデーサイレンス
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
*ウインドインハーヘア
1991 鹿毛
Alzao Lyphard
Lady Rebecca
Burghclere Busted
Highclere
*サトノアマゾネス
2004 鹿毛
FNo.8-c
*デインヒル
1986 鹿毛
Danzig Northern Dancer
Pas de Nom
Razyana His Majesty
Spring Adieu
Prawn Cocktail
1992 鹿毛
Artichoke Jacinto
Ivory Tower
Crimson Saint Crimson Satan
Bolero Rose

クロス:Northern Dancer 5×4(9.38%)、Natalma 5×5(6.25%)

関連項目

  • 競馬
  • JRA
  • 競走馬の一覧
  • 2017年クラシック世代

脚注

  1. *因みにこの年のダービーで、サトノアレスにも期待されていた「藤沢和雄調教師の牡馬クラシック未勝利」のジンクス破壊が管理馬レイデオロによりなされた
  2. *2024年のホウオウビスケッツが19年ぶりに達成
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