シュトラウス(競走馬) 単語

キョウソウバノシュトラウス

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シュトラウス(競走馬)(Strauss)とは、2021年生まれの日本の競走馬である。黒鹿毛の牡馬。

主な勝ち鞍
2023年:東京スポーツ杯2歳ステークス(GII)

2025年:白富士ステークス(L)

概要

モーリス、母ブルーメンブラット、母父アドマイヤベガという血統。

父・モーリスはマイル・中距離で多くの実績を残した名馬で、今は日本とオーストラリアのシャトル種牡馬として活躍している。日本ではジャックドールやピクシーナイト、ジェラルディーナ。オーストラリアではHitotsuなどが彼の産駒である。

母のブルーメンブラットは2008年のマイルチャンピオンシップ勝ち馬。同年のウオッカとダイワスカーレットが鎬を削った天皇賞(秋)や、ダイワスカーレットが夢の扉を開いた有馬記念などが有名すぎてあまり注目されないが、彼女は牝馬としては5頭目のマイルCS勝ち馬である。
シュトラウスが10番仔というベテランママで、上の兄姉9頭のうち8頭が勝ち上がるという優秀な成績を挙げているが、産駒は総じて気性が難しく、折り合い不安のために能力はあるが大成できないという仔が多い。

母父アドマイヤベガは第66代ダービー馬。種牡馬としては4世代しか産駒を残せなかったものの、障害を含めてGI馬を4頭輩出し、母父ではニホンピロアワーズがジャパンカップダートを勝っている。

2021年1月24日、ノーザンファームで誕生。オーナーはおなじみ一口馬主クラブのキャロットファーム。1口12.5万円×400口(=5000万円)で募集された。

馬名意味は「独語の花束(Blumenstrauss)より。母名より連想」。母のブルーメンブラットはドイツ語で「花びら」という意味である。なおStrauss単体の意味は「ダチョウ」である

ちなみに当歳の頃、同放牧地にいたユキチャンへの取材動画に彼も母と一緒に登場している[1]。放牧地にやってきた牧場猫を追い回すなど、やんちゃ坊主っぷりがうかがえた。

勝利の花束を

2歳

美浦・武井亮厩舎に入厩。デビュー戦はかなり早く、ダービー翌週、6月3日の新馬戦(東京・芝1600m)。単勝1.4倍の圧倒的人気に応え、2番手から抜け出して9馬身差で圧勝。良血統に恥じない鮮烈なデビューを飾った。

2戦目はサウジアラビアロイヤルカップ(GIII)。最内枠から出遅れ、直線ではゴンバデカーブースの抜け出しを許してしまい、ボンドガールにも抜かれ3着惜敗。

3戦目は東京スポーツ杯2歳ステークス(GII)。今回はきちんとスタートを決めて3番手追走。直線でしっかり抜け出して重賞初制覇。

そして迎えた朝日杯フューチュリティステークス(GI)。ここまでD.レーン→C.ルメール→J.モレイラと海外ジョッキーが乗ってきたが、今回もT.マーカンドを迎え、4戦連続で海外出身のジョッキーが手綱を取ることになった。

スタートで出遅れて最後方に。前はセットアップが好スタートからハナに立つ勢い。外からクリーンエアが上がっていき、ダノンマッキンリーが3番手、1番人気のジャンタルマンタルは中段から…と隊列が決まってきたその時、なんとシュトラウスは抑えが効かず、外からぐんぐん上がっていって先頭に立つ…と言うどこぞの名古屋走りお嬢様を彷彿とさせる暴走をやらかしてしまう。

あちらとは違い他馬との接触はなかったものの直線では案の定後退し10着惨敗。以前からあった気性難がここに来て露呈する結果となってしまったようだ。

3歳

3歳初戦はファルコンステークス(GIII)から始動。ここから鞍上は北村宏司が務める。道中は後ろに下げて最後方から末脚に賭けたが進路が開かず。一応上がり2位だが結果は9着とまたも人気に応えることが出来なかった。

次戦としてNHKマイルカップ(GⅠ)に出走。最後方で待機し上がり34.1秒の脚を使うも垂れた2頭に先着したのみで16着。

その後は一旦杉原誠人に乗り替わりパラダイスステークス(L)へ。3番人気に支持され、中団を進むも6着。夏の放牧を挟み、鞍上を北村宏司に戻して秋のオーロカップ(L)では5番人気で2着。これにて3歳を終えた。

4歳

古馬となっての初戦は距離を延長して白富士ステークス(L)。このレースでシュトラウスは積極的にハナを取りに行き、逃げる体制となる。行きたがる彼を鞍上ががっしり抑え、1000mを60秒8で通過。府中の長い直線でもリードを保ち、3番手を追走していたマイネルモーントに1と4分の1馬身をつけて1着。古馬戦での初勝利となった。

次走にはエプソムカップ(GⅢ)を選択。稍重馬場のなか3番人気に支持され、ここで逃げた彼の1000m通過はなんと57秒2。最終直線までリードを保つが、大逃げとならず全体がこのハイペースについてくる展開となっては厳しく残り200mほどで馬群に沈み、東京芝1800mのレコードタイムが叩き出される中で本馬は13着。

行きたがる気性との戦いとなるが、次なる勝利をつかむことはできるのか。そして北村宏司の腕は保つのか。今後の活躍から目が離せない。

血統表

モーリス
2011 鹿毛
スクリーンヒーロー
2004 栗毛
*グラスワンダー Silver Hawk
Ameriflora
ランニングヒロイン *サンデーサイレンス
ダイナアクトレス
メジロフランシス
2001 鹿毛
*カーネギー Sadler's Wells
Detroit
メジロモントレー *モガミ
メジロクインシー
ブルーメンブラット
2003 黒鹿毛
FNo.4-m
アドマイヤベガ
1996 鹿毛
*サンデーサイレンス Halo
Wishing Well
ベガ *トニービン
*アンティックヴァリュー
*マイワイルドフラワー
1986 鹿毛
Topsider Northern Dancer
Drumtop
Wildwook Sir Gaylord
Blue Canoe

クロス:*サンデーサイレンス 3×4(18.75%)、Northern Dancer 5×5×4(12.50%)

関連動画

関連リンク

関連項目

  • 競馬
  • 競走馬の一覧
  • 2024年クラシック世代
  • メイケイエール

脚注

  1. *ちなみにこの時一緒に映っていたユキチャンの仔が2024年の羽田盃優勝馬アマンテビアンコである。
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