fiercenessとは「獰猛さ」「凶暴さ」「猛烈」を意味する英単語である。
本記事では上記の意味から名付けられた競走馬について詳述する。
フィアースネス(Fierceness)とは、2021年生まれのアメリカ合衆国の競走馬である。鹿毛の牡馬。
主な勝ち鞍
2023年:ブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(米GI)
2024年:フロリダダービー(米GI)、トラヴァーズS(米GI)、ジムダンディS(米GII)
2025年:パシフィッククラシックS(米GI)、アリシーバS(米GII)
父:City of Light、母:Nonna Bella、母父:Stay Thirstyという血統。
父シティオブライトはBCダートマイル、ペガサスワールドカップなどG1を計4勝。
母ノンナベッラは不出走。母父ステイサースティはアメリカG1トラヴァーズS、シガーマイルの勝ち馬。
日本にはやや馴染みの薄い血統か。
マイク・レポール氏率いるケンタッキーのレポールステーブルによって生産・所有され、アメリカ競馬殿堂入り調教師のトッド・プレッチャー師に預けられた。
8月25日の未勝利戦(サラトガ・ダート6f)にイアッド・オルティスJr.騎手でデビュー。スタートから先頭に立つと、最後の直線で後続に11馬身1/4の差をつけ鮮烈なデビューを果たした。
10月7日のシャンペンS(アケダクト・ダート8f・GI)、圧倒的な1番人気に支持されたが、スタートでバランスを崩し、8頭立ての7着と敗れた。
馬体に異常なしと判断され、10月28日にサンタアニタパークに入りブリーダーズカップ・ジュヴェナイルに備えることになった。
11月3日のブリーダーズカップ・ジュヴェナイル(サンタアニタパーク・ダート8.5f・GI)、このレースからジョン・R・ヴェラスケス騎手に乗り替わりとなった。スタート直後からGeneral Partnerを見る2番手につけると、第3コーナーで抜け出し、そのまま6馬身1/4の圧勝となった。
フィアースネスはこの年のエクリプス賞最優秀2歳牡馬に選出された。
この年は2月3日のホーリーブルS(ガルフストリームパーク・ダート8.5f・GIII)から始動。レースではやや出負けするが、徐々に順位を上げ3番手でレースを進め、コーナー手前で1度は先頭に立ったが、最後Hadesに競り負け、さらに後続のDomestic Productにも交わされ3着に終わった。
5月30日にケンタッキーダービーに向けての有力レース、フロリダダービー(ガルフストリームパーク・ダート9f・GI)に出走。好スタートからハナに立ちレースを引っ張る。第3コーナーから徐々に後続を引き離し、最後には後続を13馬身1/2差引き離す快勝。ケンタッキーダービーの最有力候補に名乗り出た。
ケンタッキーダービー(チャーチルダウンズ・ダート10f・GI)では有力候補の1頭として推されおり、日本のフォーエバーヤングを阻む馬とされていたが、レース1週間前に行われた枠順抽選では何と死の17番ゲートを引いた。外枠不利と言われるKYダービーでは17番ゲートでの勝ちが一度も無く(このジンクスは他馬のスクラッチによって内枠になっても変わりはない)、フィアースネスはこの"呪い"に挑む事になる……が、やはり呪いには抗えず。出遅れて馬群に飲まれ15着に沈んだ。
この後他の三冠レースを回避し、7月のハスケルSも回避。翌週のジムダンディS(サラトガ・ダート9f・GII)に出走する。ここにはケンタッキーダービー2着のSierra Leoneが出走していたが、最後の直線で勢いよく抜けるとそのまま約1馬身差の勝利。
更に翌月のトラヴァーズS(サラトガ・ダート10f・米GI)にも出走。ここでも最後の直線で勢いよく前に出ると、ケンタッキーオークス・エイコーンS・CCAオークス優勝でニューヨーク牝馬三冠を蹴ってここに挑戦してきた世代最強牝馬Thorpedo Annaの追撃を退けアタマ差の勝利。
この勝利で世代トップの競走馬であることを改めて示すことが出来、レーティング123は今年の米国勢の中では最も高い値となった。
こうなると11月2日のBCクラシック(デルマー・ダート10f・米GI)制覇にも期待が掛かる。
ブックメーカー等の評価では日米欧の三強ムードとなっており、愛国のCity of Troy、日本のフォーエバーヤングと共に上位人気に推されている。
陣営はかなり自身があったようで、「私が1着になるでしょう。フィアースネスが5馬身差で勝つ」と意気込んでいた(該当ツイート)
。レポールステーブルはJRAの馬主資格を取得しての日本上陸を計画しており、既にセレクトセールなどの国内サラブレッドセールでも存在感を見せている。この勝利をステップに本格的な日本進出となるだろうかと期待されたが、ふたを開けてみれば確かに5着のSenor Buscadorには5馬身差つけたが、Sierra Leoneに1馬身半差つけられる2着に終わった(3着はフォーエバーヤング、4着はNewgate。なおCity of Troyは8着に沈んだ)。
レース後には足首の手術をし、中東遠征には向かわず、6月のメトロポリタンハンディキャップ(サラトガ・ダート8f・米GI)を目標に、アリシーバS(チャーチルダウンズ・ダート12f・米GII)から始動し、ここを問題なく勝利。本番のメトロポリタンハンディキャップは2着。その後、8月のホイットニーステークス(サラトガ・ダート9f・米GI)はSierra Leoneの前に5着撃沈。パシフィッククラシックS(デルマー・ダート10f・米GI)はジャーナリズム(2025年プリークネスS勝ち馬)に3と1/4馬身差で楽勝する。
ラストランとなったブリーダーズカップ・クラシック(デルマー・ダート10f・米GI)は最内枠を引いてしまったことが祟り、フォーエバーヤングに終始内に閉じ込められまるで身動きが取れない苦しい展開になってしまう。終盤距離ロスを覚悟でなんとか外に持ち出し脚を伸ばすも彼を捉えること叶わず、後方から突っ込んできたSierra Leoneにも抜かされ3着に終わった。
フィアースネスに対し文字通りの完封勝利を収めたフォーエバーヤングに、オーナーのRepole Stableは「最高の馬が最善のレース運びをした。完敗です」「彼、その関係者、日本の皆さん、歴史的勝利本当におめでとう」と惜しみない賞賛を贈りつつ、「(でもやっぱ悔しいから)寿司と日本酒は1ヶ月控えるわ!」とユーモラスにコメントを締めくくっていた。[1]
競走引退後はクールモアのアシュフォードスタッドで種牡馬入りとなった。初年度の種付料は5万ドル。順調ならば産駒は2029年頃デビュー予定である。
| City of Light 2014 鹿毛 |
Quality Road 2006 鹿毛 |
Elusive Quality | Gone West | |
| Touch of Greatness | ||||
| Kobla | Strawberry Road | |||
| Winglet | ||||
| Paris Notion 1998 黒鹿毛 |
*デヒア | Deputy Minister | ||
| Fierceness 2021 鹿毛 |
Sister Dot | |||
| Fabulous Notion | Somethingfabulous | |||
| Careless Notion | ||||
| Stay Thitsty 2008 黒鹿毛 |
Bernardini | A.P. Indy | ||
| Cara Rafaela | ||||
| Marozia | Storm Bird | |||
| Nonna Bella 2014 黒鹿毛 FNo.20 |
Make Change | |||
| Nonna Mia 2007 鹿毛 |
*エンパイアメーカー | Unbridled | ||
| Toussand | ||||
| Holy Bubbette | Holy Bull | |||
| Juliac | ||||
| 競走馬の4代血統表 | ||||
クロス:Northern Dancer 5×5(6.25%)
フィアースネスに関するニコニコ動画の動画を紹介してください。(特にない場合はこの部分を削除してください)
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最終更新:2025/12/06(土) 08:00
最終更新:2025/12/06(土) 08:00
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