オベイユアマスター(Obey Your Master)とは、2021年生まれの日本の競走馬である。栗毛の牡馬→騸馬。
| この記事では実在の競走馬について記述しています。 この馬名の元ネタと思われる『ウマ娘 シンデレラグレイ』に登場するキャラクターについては 「オベイユアマスター(ウマ娘)」を参照してください。 |
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https://twitter.com/netkeiba/status/1669571000571133958
父アジアエクスプレス、母ティノ、母父*キンシャサノキセキという血統。
父はグレード制以降で史上初となる「芝初挑戦でGI勝利」を達成し、その後はレパードステークス等ダート戦線で活躍した、2013年度JRA賞最優秀2歳牡馬。
母は12戦0勝の未勝利のまま繁殖馬入りしたキンシャサノキセキ産駒である。
正直言えば血統的にはあまりパッとしないのだが、これがX(旧Twitter)で新馬情報が公開されるとウマ娘をきっかけに競馬に興味を持ったファンを中心に話題となった。
漫画「ウマ娘 シンデレラグレイ」に登場する、ペイザバトラーをモデルにしたウマ娘「オベイユアマスター」と同名だったからである。
それもそうである、何故なら馬主の赤阪治恒氏はゲーム版ウマ娘にハマり、2022年のベルーナドームで開催されたウマ娘ライブをきっかけに馬主になるのを志した生粋のウマ娘ファンである。
そして念願の馬主になって同馬を所有した際に当時中学生だった長女の強い要望で「オベイユアマスター」で馬名登録申請した所、見事に登録受理されたのである。
かくしてウマ娘をきっかけに馬主になった初所有馬は、ビターグラッセやハッピーミークらと同様にウマ娘逆輸入組として競走馬人生をスタートしたのである。
2021年3月16日、浦河町のチェスナットファームにて栗毛の牡馬「ティノの2021」として誕生。
上記の通り、ウマ娘をきっかけに中山馬主会に入会し馬主となった赤阪氏が2023年JRAブリーズアップセールにて990万円で落札。
栗東の昆貢厩舎に入厩する。
初戦は2023年6月18日の函館5レース・芝1200m。鞍上は古川吉洋。
血統背景的に短距離適性が高いと見込まれて短距離で初出走である(元ネタの元ネタに因んで中距離で走らせるのは無理があっただろう)。
尚、オッズは25.7倍の7番人気と少々低め。過去、ウマ娘逆輸入組の競走馬たちのデビュー戦がネームバリューばかりが先行して1番人気になるも結果が微妙だったり掲示板に絡まなかったりした為に流石にファンたちの目が肥えた事や、ダートレースでの成績が著しいアジアエクスプレス産駒というのも遠因しての事だろう。
ゲートを上手く出てスタートすると3コーナーを前にハナを取って最後の直線まで先頭に立ち続けるも、流石に序盤から飛ばし過ぎたか残り200mで追走していたベルパッションやドレットに捕まり、ゴール板直前でもアンバーニードルにクビ差交わされての4着となったが、初出走で掲示板入りとポテンシャル・レース運び共に今後を期待できる結果を示した。
4か月の放牧を挟んで2戦目は10月15日の京都2レース・ダート1800m。血統背景を基に適正の馬場と距離を探るのを主軸としたレース選択である。
好スタートから先団に取りつき、4コーナーの終いまで2番手を維持してレースを運ぶも最後の直線に入った所でスタミナ切れを起こし7着。このレースから中距離以上は不向きで直線の末脚的に芝向きと陣営は判断し、芝短距離で走らせる事を決定する。
方針も決まった所で3戦目は11月5日の京都1レース・芝1200m。
デビュー戦と同様の距離という事もあって3番人気になるも、レースはハナを主張する競走馬が多かった事もあって中段後ろでレースを運ぶこととなり、最後の直線も馬郡に包まれる形となり、身動きが取れないまま6着となった。
仕切り直しで11月19日の京都1レース・芝1200m。
前走と比べてハナを主張する競走馬が比較的少なかった事と好位置を取って最後の直線でしぶとく粘る末脚で順位を上げるも、先に抜け出たロードマイライフを捕えきれず、終始先団でハナを奪い合っていたモズトキキをクビ差交わしての2着。初めて馬券に絡む結果を残した。
一旦休養を挟んで12月10日阪神3レース・芝1200m。
1枠1番の最内でレースを運び、4コーナー終いの所でハナを奪い合っていた逃げ・先行馬達が失速しだし前が壁の状態になりかけるも、内ラチの僅かな隙間を見つけた古川の冷静な判断でこれを抜け出し、先に大外を回って先頭に立っていたナムラローズマリーとの叩き合いとなり、残り100mでナムラローズマリーを捕らえて見事、4分の3馬身差の1着。嬉しい初勝利を飾った。
ウマ娘逆輸入組の競走馬としてはビターグラッセ、ウイニングライブ、ガールズレジェンドに次ぐ4頭目の1勝クラス馬となった。
晴れて1勝馬となったオベイ、「このままの勢いで2勝目を」という事で2週明けの万両賞に登録するも抽選落ちとなり休養、2023年を終える。
年を明けて、始動戦として3月16日のファルコンステークス(G3)を目指すも、ここでも再び抽選落ち。
その代わりとして3月23日阪神7レース3歳1勝クラス・芝1400mを始動戦とする。鞍上はデビュー戦から一貫して騎乗してる古川騎手。
雨の降りしきる重馬場でのレースの中、ハナを主張するコーティアスマナ―とソルトクィーンを見据えながら3番手でレースを運び最後の直線の末脚に賭けるも、最後まで足色が衰えなかったコーティアスマナ―とソルトクィーンを捕らえきれず3着となるも、4着のラストクリスマスに2馬身突き放す顕色無い走りを見せた。
次戦はアーリントンカップ(G3)を目指すも、またも抽選落ち。仕切り直しという事で4月13日福島の雪うさぎ賞(芝1200m)で賞金を積むこととなる。
4月13日福島の雪うさぎ賞ではデビュー戦・未勝利戦時代に対戦した過去があるモズトキキとアンバーニードルも出走、主戦の古川がアーリントンカップ出走のタガノデュードを優先した為、富田暁が乗り替わりで騎乗となった。
オッズ4.4倍で初めて1番人気に押されるも、レースの方はゲートでのスタートが上手くいかず、逃げるモズトキキのハイペースに付き合わされる形で中段後ろから足を溜める余裕を与えられないレースをすることとなり、最後の直線も末脚伸びず前残りのレース展開に泣かれる形となり6着、逃げ切って1着のモズトキキにはリベンジを果たされ、3着のアンバーニードルには2度目の先着を許す結果となった。
その後も8着、12着とぱっとせず、古馬との初顔合わせこそ3着になったものの、その後は14着、9着で3歳を終えた。
2月のレースで16着、その後去勢され、長期休養明け7月のレースも14着となった。
| アジアエクスプレス 2011 栗毛 |
*ヘニーヒューズ 2003 栗毛 |
*ヘネシー | Storm Cat |
| Island Kitty | |||
| Meadow Flyer | Meadowlake | ||
| Shortley | |||
| *ランニングボブキャッツ 2002 鹿毛 |
Running Stag | Cozzene | |
| Fruhlingstag | |||
| Backatem | Notebook | ||
| Deputy's Mistress | |||
| ティノ 2013 黒鹿毛 FNo.8-g |
*キンシャサノキセキ 2003 鹿毛 |
フジキセキ | *サンデーサイレンス |
| *ミルレーサー | |||
| *ケルトシャーン | Pleasant Colony | ||
| Featherhill | |||
| ライプオレンジ 1995 栗毛 |
*ヘクタープロテクター | Woodman | |
| Korveya | |||
| ダイナオレンジ | *ノーザンテースト | ||
| *サワーオレンジ |
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最終更新:2025/12/06(土) 08:00
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