アーバンシック(Urban Chic)とは、2021年生まれの日本の競走馬である。栗毛の牡馬。
主な勝ち鞍
2024年:菊花賞(GⅠ)、セントライト記念(GⅡ)
生産者はノーザンファーム、所有者はシルクレーシング、管理調教師は武井亮(美浦)。
馬名の由来は「洗練された」。母エッジースタイルの馬名の由来「最先端のスタイル」からの連想である。
父スワーヴリチャード、母エッジースタイル、母父*ハービンジャーという血統。父はハーツクライ産駒でGⅠ2勝。本馬は初年度産駒であり、同期にホープフルS馬レガレイラをはじめ複数の重賞馬がいる。
母は中距離を中心に3勝。その祖母はディープインパクトの母にして一大牝系を築きつつある*ウインドインハーヘアである。母父は英国産の輸入種牡馬で、ブルードメアサイアーとしても既に前述のレガレイラやベラジオオペラを輩出し順調に成績を伸ばしている。
デビューは2歳8月の札幌芝1800m。横山武史を鞍上に迎え、1番人気で出走。ここは人気に応え、中団から直線鋭く伸び、接戦をクビ差しのいで勝利を挙げる。出走前に「赤ちゃんのような気性」という調教師のコメントもあったが、ここはポテンシャルの高さで勝利した。
2戦目は11月の百日草特別(1勝クラス・東京芝2000m)。ここは間隔もあり3番人気となった。レースは出負けして後方からとなったが、直線で上がり最速33秒2の強烈な末脚を繰り出し、逃げ馬をゴール寸前でとらえる豪快な競馬でデビュー2連勝を飾った。
3歳初戦は年明けの京成杯。このレースもスタートで遅れて後方からとなり、直線再び上がり最速で追い上げたが小回りの中山では詰め切れず、前々で立ち回ったダノンデサイルに3/4馬身届かず2着。初黒星を喫した。
とはいえ賞金は加算できたので、トライアルを飛ばして皐月賞に直行。重賞未勝利ながら6番人気と穴馬候補として一定の人気を集めた。やはり中団後方からの競馬となり、直線で上がり2位のスパートはかけたがそこはやはり中山、前々で立ち回った人気馬の争いに参加できず4着がやっとという結果に終わった。
続くダービーは前走の善戦が評価され4番人気に支持された。このレースも前走同様の競馬をしたのだが、皐月賞から一転して1000m62秒2と超スローとなってしまう。これでは後方待機馬は苦しく、上がり3位の脚を使っても4番手にいた勝ち馬ダノンデサイルに同じ脚を使われてはどうにもならず、11着と大惨敗を喫してしまった。
秋はセントライト記念から始動。このレースから新たにクリストフ・ルメールを鞍上に迎えた。このレースは中山巧者コスモキュランダに次ぐ2番人気に支持され、中団のインから直線で上手く外に持ち出されて上がり最速の末脚を存分に発揮。先に抜けたコスモキュランダをゴール前できっちり差し切り重賞初勝利を挙げる。
引き続きC.ルメールを鞍上に菊花賞へ出走。皐月賞馬ジャスティンミラノは不在であり、ダービー馬ダノンデサイルに次ぐ2番人気となった。
7枠13番から無難にスタートし、いつも通り中団につける競馬…と思いきや、1,2コーナーあたりから外に出して押し上げていき、向こう正面で3番手につける積極策。実は1000m62秒2と比較的ペースが落ち着いており、この騎乗が見事に当たっていた。
3番手で直線を向きルメールが追い出せば、アーバンシックも一気に点火。みるみる前との差を詰め、残り150mあまりでもう先頭に立つ。そのまま一切後続を寄せ付けず、決定的な2馬身半差をつけてゴールイン。クラシック最後の一冠を手にした。セントライト記念勝利から菊花賞を制したのはキタサンブラック以来9年ぶり3頭目である(残り1頭はシンボリルドルフ)
C.ルメールは前年のドゥレッツァに続く菊花賞連覇。1981年・82年の菅原泰夫以来42年ぶり4人目の記録を打ち立てた。調教師の武井亮は開業11年目にして初めてのJRA・GⅠ勝利となった。更に2着のヘデントール、3着のアドマイヤテラは過去にルメールが乗った馬であり、騎乗経験のある3頭で上位を独占している。
父スワーヴリチャードは前年ホープフルSのレガレイラに続く産駒GⅠ2勝目。また本馬と前述のレガレイラ、そして同期の桜花賞馬ステレンボッシュは祖母が同じランズエッジであり、3頭の母はそれぞれ1歳違いの姉妹。同い年のいとこ3頭が揃って世代別GⅠを勝利するという珍事も起こっている。
そして馬主のシルクレーシングは意外にも菊花賞初制覇。アーモンドアイの牝馬三冠をはじめGⅠ戦線で多くの結果を出している同クラブだが、遂に牡馬クラシックでも結果を出してみせた。
次走はダノンデサイルと共に有馬記念へ。断然の1番人気であったドウデュースが本番直前に跛行で出走取消となったことにより、単勝2.8倍の1番人気となって迎えたレースでは、スタートで出負けし、ダノンデサイルが逃げるスローペースの中で道中揉まれ、直線でも伸びきれずに6着となった。この結果が響き、JRA賞でも最優秀3歳牡馬をダノンデサイルにかっさわられてしまう。
明けて4歳は日経賞から始動。単勝1.7倍の1番人気に支持されたものの、中団追走からの手応えは良かったが稍重の馬場の影響か、坂で勢いを欠き3着。
掛かり気味でもあった前走の疲れがあるということで天皇賞(春)を見送り、次走は宝塚記念。6番人気に支持されたものの稍重の馬場が影響したかギアが上がらず14着に終わった。
| スワーヴリチャード 2014 栗毛 |
ハーツクライ 2001 鹿毛 |
*サンデーサイレンス | Halo |
| Wishing Well | |||
| アイリッシュダンス | *トニービン | ||
| *ビューパーダンス | |||
| ピラミマ 2005 黒鹿毛 |
Unbridled's Song | Unbridled | |
| Trolley Song | |||
| *キャリアコレクション | General Meeting | ||
| River of Stars | |||
| エッジースタイル 2013 栗毛 FNo.2-f |
*ハービンジャー 2006 鹿毛 |
Dansili | *デインヒル |
| Hasili | |||
| Penang Pearl | Bering | ||
| Guapa | |||
| ランズエッジ 2006 鹿毛 |
ダンスインザダーク | *サンデーサイレンス | |
| *ダンシングキイ | |||
| *ウインドインハーヘア | Alzao | ||
| Burghclere |
サンデーサイレンス 18.75% 3 x 4
Lyphard 6.25% 5 x 5
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掲示板
59 ななしのよっしん
2025/11/16(日) 19:27:09 ID: M0LZg2qdn6
100%同血だからって競争能力が同じってわけではないのは重々承知だけど、ある程度ポジション取れるようになってから劇的にパフォーマンスが上がったレガレイラを見てるとこの馬もスタートさえ克服すればもっとやれるんだろうなと感じる
60 ななしのよっしん
2025/11/20(木) 03:01:25 ID: viI3E385VY
香港に行くらしい
61 ななしのよっしん
2025/11/25(火) 21:00:02 ID: FTXLLgbvdW
ヴァーズかな
馬場が合えばパリッとした姿が見られる可能性が5%くらいある
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最終更新:2025/12/05(金) 22:00
最終更新:2025/12/05(金) 22:00
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