ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム 単語

ゼルダノデンセツティアーズオブザキングダム

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ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダムとは、2023年5月12日に発売されたNintendo Switch向けオープンエアアドベンチャーゲームである。

概要

ゲーム情報
ジャンル オープンエアアドベンチャー
開発元 任天堂
販売元 任天堂
機種 Nintendo Switch
発売日 2023年5月12日
価格(税込) 7,920円 [パッケージ版]
7,900円 [ダウンロード版]
14,520円 [コレクターズエディション]
対象年齢 CERO:B(12才以上対象)
その他 amiibo対応
2本でお得 ニンテンドーカタログチケット対応
ゲームソフトテンプレート

Nintendo Switchと同日に発売され、世界中で高く評価された『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』(以下『BotW』)に続く『ゼルダの伝説』シリーズ完全新作。これまでのような時間軸の繋がりにとどまらず、ゲームシステムや世界観、ストーリーを引き継ぎつつ、前作の知見を活かして大幅に深化させた「時のオカリナ」に対する「ムジュラの仮面」に該当する正統な続編となる。
ストーリー開始時に発生した天変地異の結果、広大なハイラルの大地はその多くを前作から引き継ぎつつもかなり変化しており、さらにそれに加えて「空」と「地下」が追加された3層構造となり大幅に拡張されている。空と大地は(一応は地下も)完全シームレスで繋がっており、空のどこからでも地上へスカイダイビングできる。

さらに、シーカーストーンがないことと、天から降ってきたゾナウ文明の能力を手に入れた影響でリンクの持つ能力が一新された。
今作で実装されたとんでもない特殊能力(後述)より、前作とは全く異なる遊び方が可能となっている。

2019年6月に放送された「Nintendo Direct: E3 2019」のラストで発表され、世界中のファンを沸かせた。

続報はその2年後、「Nintendo Direct | E3 2021」で発表。前作で実現した自由な冒険は空へと広がり、より立体的なハイラルの大地を探索できることが明らかとなる。

その後、2022年内の発売を目標に開発が進められていたが、2022年3月29日に「『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』続編の発売時期に関するお知らせ」が公開され、いつもの延期が発表された。

半年後の「Nintendo Direct 2022.9.13」にて、タイトルと発売日が判明した。

ゲームの発売に先駆けて、特別なデザインをあしらった「Nintendo Switch(有機ELモデル)ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダムエディション」が4月29日に発売される。この他にも、オリジナルデザインのProコントローラーやキャリングケースがソフトと同日に発売される。

ストーリー

城は宙へと浮かび上がり、空からは謎の遺跡群が降り注ぐ。

ハイラルは突如として”天変地異”に見舞われた。

主人公リンクは、果てなき冒険に再び身を投じる。

―公式サイト『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム:CHARACTER』より

新システム・特徴

本作ではオープンエアー、がんばりゲージを消費する壁登りやパラセールによる滑空などのアクション、武器やアイテムの現地調達など主なゲームコンセプトやシステムの多くを前作『BotW』から引き継いでいる。そのためこの項では『BotW』と比較して特徴的な点について記す。

広がる世界

本作の舞台は前作『BotW』と同じ広大なハイラルの大地に加え、ハイラルの「」「地下」にも広がることとなる。

ゾナウ文明の浮島が点在するハイラルのはるか上空、空に浮かぶ島々には多くの謎解きが待ち構えている。
地上とシームレスに繋がっている文字通りのオープンエアーとなっており、様々な方法で地上からアクセスできる他、逆にここからパラセールやゾナウギアで自作した飛行機などで飛ぶことで地上の広い範囲にアクセスできる。

チュートリアルが終わればいつでも落下して地上へのアクセスが可能になるため、祠を探す時にはこのレイヤーに飛び立って探索するとよい。まあごく一部の祠が後述する洞窟にあったりするから目視で探すのはそう簡単ではない。とあるほこらチャレンジで水晶を空から湖に落とすような信じられないお題が出てくる時もあるが、問題ない、行け。

エピソードチャレンジの「地上絵」を探す時にもこのレイヤーは重要になる。どこに涙の形をしたマークがあるかよーく観察してね。

地上

前作BotWで探索していたあのハイラル。
前作と同じハイラルなので当然基本地形はそのまま使いまわされているが、天変地異と天から降ってきたゾナウ文明の残骸による破壊と、前作以降の人間の復興活動による再生によってあらゆるところに様々な変化が起きている。
各地で天変地異が起きているほか、祠など主に前作のシステムに関わるシーカー文明の遺物は無くなっており、そのかわりに空のレイヤーへのアクセスを見越して「鳥望台」と呼ばれるシーカータワーの後継が用意されており、マップを提供してくれる他、一瞬で空に飛び立つことが可能でパラセールを広げれば当然地上の探索にも役に立つ。
新要素の「洞窟」に行き当たるためこちらでも歩いて走って馬乗って乗り物乗って探索しまくろう。

地下

広大なハイラルの地下空間、敵と危険地帯が犇めいている危険な階層。
アクセス手段は地上で不気味に真っ赤に染まった「大穴」から飛び込むこと。
基本的に真っ暗であるため、新アイテム「アカリバナの種」を使って明かりを確保していかないとまともな探索は難しい。
また、地下には赤黒い色の『瘴気』が充満しており、瘴気のある地形に長くとどまったり、瘴気を纏った敵の攻撃を食らうと最大ハートがひび割れ、地上に戻るまで最大HPが減ってしまう
地上の祠と同じ座標にある「根」や、カガヤキソウを使った料理でも戻すことができる。また、瘴気によるひび割れそのものを防ぐ手段も用意されている。

新能力

本作では主人公リンクの能力が一新されている(「ウツシエ」を除く)。
前作で便利だった能力をかなり失っている反面、モノさえあれば前作以上に応用範囲が広く、プログラマーやデバッガーが見たら卒倒するであろう自由で荒唐無稽な能力が揃っている。

ウルトラハンド
今作最大の目玉となる、今作のリンクの基本能力、他の能力とも密接に関係している。
その辺に転がってる岩や丸太、プレイヤーが保持できる武器などの様々なアイテム類、空島で手に入る専用のギア(ゾナウギア)など、フィールド上にあるほとんど全てのオブジェクトをマグネキャッチのように持ち上げて移動させ、さらに物同士をある程度任意の角度で複数個接着できるという前代未聞の能力。
フィールドに転がっているモノ以外にも、ゾナウギアと呼ばれる扇風機、タイヤ、ハンドルなどの特殊な挙動ができるオブジェクトもあり、それらも組み合わせると複雑な動きも可能となる。
丸太をひたすらくっつけて超長い橋を作るような単純なことから、簡単な車やイカダなどを作って実用に供する、何か巨大なモノを作って仕掛けや罠を強引に突破する、意味もなく馬鹿デカい戦車を作る、変なモノを作ってSNSに投稿するなど可能性は無限大。
忘れがちだが火薬樽を持ち上げて敵にぶつけたり、モドレコ(後述)で利用するなど、単にモノを持ち上げて動かす能力としても既にマグネキャッチより高性能。
名前の由来はかつて任天堂の横井軍平が開発し1966年に発売された同名の玩具だと思われる、その辺に転がっているものをよく観察し柔軟な発想で有用なものを作り出す、『枯れた技術の水平思考』が試される。
スクラビルド
武器や盾、及び矢に対して別の武器や物をとりつけて補強できる能力。
木の棒にその辺の岩を組み合わせてハンマーや斧のようにしたり、長い棒と槍を組み合わせてさらにリーチが長い槍を作るなどが可能。
弓矢にキースの目玉を付ければ撃った矢が的に向かってホーミングするようになるし、盾に「ケムリダケ」という茸を付ければ敵の攻撃を受けた時に煙幕が出る。プレイヤーの発想次第で様々な武器を作成することができる。組み合わせることで武器の耐久値も回復する。まさにスクラップ&ビルド。
モドレコ
ターゲットにした物の動きだけを一定時間分逆再生できる能力、途中で止めることも可能。
空島から落ちてきた石につかまりそれを逆再生して空島へ行く、転がってきた鉄球を逆再生して投げた敵に当てる、仕掛けを逆回転させて突破する等、様々な場面で使用できる。
ウルトラハンド同様殆どのオブジェクトと一部の仕掛けを自由に対象にできる上、リンク自身が動かした動きも逆再生できるので、ウルトラハンドと組み合わせると強力な移動手段にもなる。
トーレルーフ
天井を下から上まで突き抜けて移動する能力。特定の箇所専用というわけではなく、ぶつかる天井と出る先の床がある程度以上平らならどんなに(要検証)高くても飛び上がれ、どんなに分厚い床でも通り抜けて上に行くことが可能なため、条件が揃えば掟破りの移動経路が取れる場合が多々ある。
今作は洞窟がかなり多く登場するので、高い山に一発で登る方法や洞窟からの脱出手段等としても利用できる。
また、単純にウルトラハンドで構築した縦繋がりの足場を突き抜けることで、そのまま高い位置から乗り物を操作することも可能となる。

さらに、能力欄に一つ空きがあることから、もう一つ能力があることが解る(後で追記)

その他

  • 本作もamiiboに対応しており、『ゼルダの伝説』シリーズ関連のamiiboをタッチすると素材や武器のほか、そのamiiboに応じた特殊な装備やパラセールの生地が手に入ることがある。
    新たなamiibo『リンク【ティアーズ オブ ザ キングダム】』も発売される。

主な登場人物

前作『BotW』の登場人物のほか、本作の謎に関わる新たな登場人物も登場する模様である。

リンク

本作も含め、ゼルダの伝説シリーズ共通の主人公。シリーズ全般を通しての詳細については、記事「リンク(ゼルダの伝説)」を参照。

ハイリア人の男性でハイラル王国の近衛騎士。100年前、厄災ガノンに立ち向かう英傑の一人に選ばれるも「大厄災」の中で瀕死の重傷を負い、その傷を治すために古代シーカー族の遺跡である「回生の祠」で100年間の眠りに就く。厄災復活の兆しに際して目覚めた彼はガノンに乗っ取られた古代兵器「四神獣」を解放するため、そして眠りの影響で失われた自身の記憶を取り戻すための『BotW』の冒険(全部すっ飛ばしてクリア可能)ののち、ガノンに100年間囚われていたゼルダと共にガノンを封印した。

本作のリンクも青い英傑の服を身に着けているが右腕が緑色に光る古代の機械のような見た目に変化しており奇妙な力を操る。刀身が朽ちかけたマスターソードを所持している。

ゼルダ

ゼルダの伝説シリーズを通してのヒロイン。シリーズ全般を通しての詳細については、記事「ゼルダ」を参照。

ハイリア人の女性でハイラル王国の王女。女神の力を受け継ぐ姫巫女でもある。100年前の大厄災から『BotW』に至るまでガノンの力を封じ続け、リンクが目覚めた後は彼を声によって導いた。

リンク同様本作のゼルダも青い英傑の服を身に着けているが屋外調査の為か長かった髪を短くしており、また薄型化された新しいシーカーストーンのようなものを所持している。

ガノンドロフ

多くのゼルダの伝説シリーズ作品においてハイラルの支配を目論みリンクとゼルダの前に立ちふさがる魔王「ガノン」の人間としての姿。シリーズ全般を通しての詳細については、記事「ガノンドロフ」を参照。

女性ばかりのゲルド族において100年に1度だけ生まれる男性。今回の天変地異や厄災ガノンとの関係性は不明。

シド

詳細は記事「シド(ゼルダの伝説)」を参照。

ハイラル東部ラネール地方に住む魚人種族ゾーラ族の王子。100年前に命を落とした英傑の一人ミファーの弟で、『BotW』ではハイラルを襲う水害の危機を食い止めるため、暴走した神獣「ヴァ・ルッタ」にリンクと共に立ち向かった。

本作でもかつて姉が振るった王家秘伝の槍「光鱗の槍」を手にリンクと共にハイラルの危機に立ち向かう。

ルージュ

ハイラル南西部ゲルド地方に住むゲルド族の族長を務める少女で、100年前に命を落とした英傑の一人ウルボザの子孫。『BotW』では暴走しゲルドの民を脅かす神獣「ヴァ・ナボリス」の無力化の為にリンクと共に戦った。

本作ではかつてウルボザが操った武具「七宝のナイフ」を手にリンクと共にハイラルの危機に立ち向かう。

チューリ

ハイラル北西部ヘブラ地方に住む鳥人族リト族の少年で、『BotW』で暴走した神獣「ヴァ・メドー」にリンクと共に立ち向かった戦士テバの息子。

『BotW』では飛行訓練中の幼児だったが本作では逞しく成長し、かつての英傑リーバルしか扱えないとされた大弓「オオワシの弓」を手にリンクと共に戦う。

魔物

前作『BotW』に登場した魔物のほか、その他の過去作に登場した魔物や新登場の魔物が多数追加されている模様である。

ボコブリン
『BotW』を含む多くの『ゼルダの伝説』シリーズ作品に登場している子鬼のような魔物。直立した豚のような見た目でハイラル各地に簡単な拠点を作り、粗末な武器を作ったり馬を乗りこなすなどある程度の知性を有する。
今作では何故か角が大きくなっているほか、腰巻の他に腹巻を付けている、巨岩型の魔物イワロックの上に拠点を築き戦うなどより文化的になっている模様である。
ボスボコブリン
本作が初登場となる大型のボコブリン。通常のサイズのボコブリンを子分として従えている。
ゴーレム
本作初登場の生物で、古代ゾナウ民族によって作られたゴーレム。主に空島の上にいる。様々な大きさの者が存在するが、警備用のゴーレムは(ゴーレムの)仕様上敵対してしまう。

余談

  • 発表から3年に渡って「ブレスオブザワイルドの続編」と呼ばれ、正式なタイトルがなかなか判明しなかった。決まっていなかったわけではなく、IGNのインタビューで「これまでのゼルダシリーズと同様、タイトルが非常に重要な意味を持っている」と説明されていた[1]
  • 発売前情報にて本作のリンクの新能力「モドレコ」「スクラビルド」「ウルトラハンド」「トーレルーフ」が紹介された際、「桃白白(ビタロックでエネルギーを溜めた物に乗ったりしがみついたりしてそのまま移動)」「ウインドボム(集中射撃のバグを利用したリモコンバクダンによる空中高速移動テクニック)」「アイテムバグ」「フライングマシン(マグネキャッチで鉄製品を2つ重ねて上に乗り下側の物を操作することで飛行)」「壁抜け」等、前作『BotW』の様々なバグ技や裏技を連想したプレイヤーが数多く現れた。過去に本作プロデューサーの青沼英二氏がフライングマシンについて言及していたこともあり、「これらの新能力はプレイヤーが発見した様々な裏技・バグ技から着想を得ている」という憶測が広がっている。

関連動画

関連静画

関連商品

ゲームソフト

ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。

amiibo

ニコニコ市場は2023年11月に終了しました。

関連リンク

関連項目

  • 任天堂
  • Nintendo Switch
  • ゼルダの伝説
    • ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド(前作)
  • オープンワールド
  • ゼルダの伝説関連項目一覧
    • ゼルダ史
    • マスターソード
    • ハイラル王国
      • ハイリア人
      • ゾナウ民族

脚注

  1. *Nintendo Says There's A Reason It's Keeping Breath of the Wild 2's Name a Secret
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