あなたはまだ
月のこわさを知らない・・・
『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』 (英:The Legend of Zelda:Majora's Mask) とは、任天堂が開発・発売したゲームソフトである。
日本では、2000年4月27日にN64版で発売された。
尚、メモリー拡張パックを使用しないと遊ぶことが出来ないため同梱版も一緒に発売された。
時系列的には時のオカリナの数ヵ月後というまさに直接の続編となっている。
本作のキャッチフレーズが「滅びる運命にある世界」の通り、音楽・CMなどが独特の恐怖感を演出しており
ぜルダの伝説シリーズとしては相当異質な世界観となっている。
元々、「せっかく作った時のオカリナのシステムを使って、短期間で何か出来ないか」という話が持ち上がったため、時のオカリナをプレイした人たちをメインターゲットとして開発されたソフトで、時のオカリナのシステムほかあらゆるものを流用しつつ、それを逆手にとって時のオカリナの補完を行うという、ある種の「裏ゼルダ」と言える作品である。
そのため、ダンジョンの数こそ4つと少ないものの一つ一つが非常に練りこまれており、すの全てがダンジョン全体をダイナミックに動かす超巨大な仕掛けを有しており、、シリーズ最難との呼び声が高い。
もちろん、ゲームとしては時のオカリナを知らなくても楽しむことのできる内容となっているが(ただし高難易度)、
時のオカリナを知っている人にはニヤリとしてしまう演出、キャラクターも数多く存在する。
また、異常なキャラの濃さでしられるチンクルの出身作品である。
本作の舞台であるタルミナはハイラルから見ると異次元にあたり、前作時のオカリナの舞台であったハイラルのパラレルワールドとなっている。そのため、前作に登場したキャラクターと極めてそっくりな見た目(というかまるっきり流用)なキャラクターが全体の半分以上存在するのだが(これについては、製作期間の都合も大きい)、上記の通りの異質な世界観と豊富すぎるサブイベントによって全く違う印象を受けることになる。
また、ガノンの侵略から世界を救うと言う大目的が優先だった時のオカリナに比べると、作品全体を通して登場人物たちの生き様に強く焦点を当てて深く掘り下げており、時のオカリナに対するキャラクター補完的な性質を帯びている。
ゼルダの伝説の正式なタイトルとなっているが「ゼルダ」が出演するカットは極僅かで
前作の時のオカリナとは全く違う場所で繰り広げられる物語であるため、
前作から引き続き出演しているのは主人公のリンクと愛馬のエポナだけといっても差し支えない。
時のオカリナでリンクがガノンドロフを倒し、ゼルダ姫と別れて元の時代に戻ってから数ヶ月後、
前作の途中で分かれた大切な“友達”を探すためにエポナと共に森の中を旅していた。
清閑な森を彷徨っていたところ、突然2匹の妖精が現れエポナから振り落とされ気絶した。
リンクが目を覚ましたところ、奇妙な仮面をかぶったスタルキッドに「時のオカリナ」とエポナを奪われた。
なんとかスタルキッドをみつけたが、ムジュラの仮面の不思議な魔力によりデクナッツにされてしまう。
追いかけてたどり着いた世界は、あと3日で月が落ちる世界だった。
本作には時間の経過が存在し、月が落ちるまでの3日間という『限られた時間』の中で冒険を進めることとなる。
当然のように、3日間という時間の経過とともに、暮らしている人の反応や居場所、置かれている状況も変化し、
膨大な量のテキストが用意されている。
幸いな事に、主人公のリンクは「時のオカリナ」の力により無限に「最初の朝」に戻ることができるため、
月が落ちてくるのを何とかする手立てが見つかるまで何度も何度も3日間を繰り返すことになる。
また、最初の朝に戻る時にセーブも同時に行われる。
この際、「最初の朝」にさかのぼってしまうと「根本的な意味でのメインストーリーの進行」と
「重要アイテム(≒武器やお面などの非消耗品)」以外のダンジョンの仕掛けや町の人の状態はリセットされる。
そのため、たとえ3日間かけて誰かを幸せにしたとしても、最初の朝に戻ってしまえば全てはなかったこととなり、
その「誰か」も初対面の反応をリンクに示すのである。
もちろん、3日間が過ぎ去ってしまえば月が落ちてきてゲームオーバーとなってしまう。
サブイベントは、サブと言うのがおこがましいほどの膨大な数が存在し、ボンバーズ(人助けをするチビっ子軍団)から貰える「団員手帳」という形で明確なコレクター要素になっており、ダンジョン攻略と並ぶ本作のもう一つのメインストーリーといっても差し支えない重要な攻略要素なっている。
人助けを通じて住民たちの裏事情や様々な知ることができ、さまざまなキャラクターが深く掘り下げられている。
これらのイベントはクリアすることでゲームを楽に進める実用品が貰える場合もあるが、
クリア記念品としてお面が貰えることが多い。一部イベントにはBADENDまで作りこまれている。
助けたという事実そのものは『次の3日間』では無かったことになってしまうが、
全てが終わった後のエンディングでは報われることになる。
本作のタイトルにもなっている通り仮面が物語進行に大きく関わり、リンクがさまざまな仮面を装着することにより姿、
能力を変化させることができ、世界や人々の行動に大きく影響を与えることになる。
また、ボスを倒すと「○○の亡骸」と言うコレクトアイテムが手に入る、
コレクトアイテムなので被れないが無限に時が戻る世界においてそのダンジョンを攻略した証となり、
これを持ってダンジョンに入ると、入り口付近からワープしてすぐにボスと再戦できる。
下記でその仮面、お面について解説する。
| 名前 | 説明 |
| デクナッツの仮面 | 物語の冒頭部でスタルキッドに強制的に被らされる仮面。 非常に身軽で機動力に優れる半面、攻撃力に乏く、また植物のため炎に弱い。 シャボン玉による遠距離攻撃とデク花を使った飛行が可能。 水上を5回まで飛び跳ねられるが、5回を超えると沈没してしまう。 変身中はそこらの犬から攻撃を受けてしまう。 オカリナを使用するとラッパの形に変形する。 自由に扱うことのできる3つの仮面の中で唯一、その元となった人物の背景を 詳しく描かれていない仮面。その正体や末路は物語の序盤、ウッドフォール、そして エンディングで暗示されている。 最初の朝より 昔には帰れない。 |
| ゴロンの仮面 | ゴロン族の戦士、ダルマーニ3世の魂が眠る仮面。 炎や溶岩には強いが、深い水の中に入ると溺れてしまう。 強力なパンチと、丸まりからの回転による高速移動、プレス攻撃などが行える。 体重の重さを生かした謎解きなども存在し、大爆弾を唯一扱うことができる。 変身中、犬は怖がって逃げていく。 オカリナ使用時はドラムに変形する。 |
| ゾーラの仮面 | ゾーラ族のギタリスト、ミカウの魂が眠る仮面。 腕のヒレをブーメランのように飛ばす攻撃が可能。 水中では非常に機敏な移動ができ、息も無限に続くようになる。 ただし炎や氷といった温度変化には弱い。 バリアを張ることもでき、水中の移動に役に立つ。地上でも使用可。 変身中犬はなついてくる。 オカリナ使用時はギターに変形する。 |
| 巨人の仮面 | 特定の場所だけで使うことのできる仮面。 文字通り巨大化することができるが、時のオカリナの時のように 大人の姿になるわけではない。かなり規格外の大きさになる。 |
| 鬼神の仮面 | とある条件を満たすことにより入手できる仮面。 非常に強力な力を得ることができる半面、その入手はかなり困難。 |
| 名前 | 説明 |
| 石コロのお面 | 自分の姿を周囲から目視できないようにするお面。 なかなか使い道の多い便利なお面。 未来の世界のネコ型ロボットが似たような道具を持っていた気がしないでもない。 |
| ウサギずきん | 前作でも人気だったウサギのずきん。 移動速度が1.5倍に上昇する効果があるため、常時装備候補。聴力も上昇する。 後にスマブラでも登場したが、あっちは加速力がおかしい。 |
| カーフェイのお面 | カーフェイという人物の捜索のため手渡されるお面。 突如いなくなってしまったというその人物、その行く末は・・・。 |
| カマロのお面 | 摩訶不思議な演舞を執り行う、面妖な意匠のお面。 (サイケデリックなダンスがキマる、イカレたルックスのマスク) |
| ガロのお面 | 隠れ潜むモノを見つけだすことができるお面。 |
| キータンのお面 | カーフェイが被っているお面。いたずらキツネに会えるかも? |
| ギブドのお面 | 多くの人がトラウマと呼ぶ、かの有名なギブドさんとお話ができてしまう素敵アイテム。 話すだけでなく襲われなくもなるので、対処が苦手な人には便利な代物。 |
| ゲーロのお面 | カエルを呼び寄せられるお面。 |
| 座長のお面 | 一部の人に絶大な効力があるお面。兄弟の涙には敵わない。 |
| 隊長のボウシ | ある王国の隊長の魂が宿るボウシ。スカルな方々を従えることができる。 |
| 大妖精のお面 | 多くの人がトラウマと呼ぶ、かの有名な大妖精さんの御顔を模した素敵アイテム。 ダンジョンに捕らわれている妖精に反応し、こちらに引き寄せる力がある。 |
| バクレツのお面 | いつでも爆発できる便利?なお面。使うと自分もダメージを受けてしまう諸刃の剣。 ちょっとした工夫でより便利に扱うことができる。 |
| ブーさんのお面 | 実際、トリュフと呼ばれる高級キノコを探すとき、豚を利用すると言うお話があるが このお面の使い方はまさにそんな感じ。MOTHER2に似たようなものがある。 |
| ブレー面 | ブレーメンの音楽隊をモチーフにした洒落の効いたお面。 動物の成長を促す力があるようだ。 |
| ポストハット | ポストマンがかぶっているのと同じ帽子。 町の数か所に存在するポストの中を盗み見ることができる。 |
| まことのお面 | 動物の心を読み取ったり、石碑に記されたメッセージを読み解くことができるお面。 シーカー族のマークが記されているが・・・? |
| 夜更かしのお面 | おばあちゃんの長話のお供にどうぞ。(元々は拷問器具だったそうな) |
| ロマーニのお面 | 町のバーに出入りするための会員証。オトナになった証。 |
| めおとのお面 | 婚礼を見届けた証となる大切なお面。一部の人にこれをかぶって話しかけると 特別な反応が得られたりする。人を和ませる力があると言うが・・・。 非常に入手難度が高く、鑑定してもらうと「苦労したでしょ?」といった メタ的な発言を聴くこともできる。 |
| 名前 | 説明 |
| オドルワの亡骸 ウッドフォールの神殿 |
密林仮面戦士オドルワについていたお面。 入手できるダンジョンは最初にしては難度が高く、 前作までのお決まりをある程度認知している前提で作られている?ため 初見だといきなりここで苦戦してしまう人も多いはず。 そこで手に入れたものを、そこで使って行けば 自然と謎解きも進んでいくはず・・・。 オドルワは巨大な剣を振り回し、奇妙な声で踊る不可思議な大男だが、 攻撃に非常に隙が多いボスである。 |
| ゴートの亡骸 スノーヘッドの神殿 |
仮面機械獣ゴートについていたお面。 ダンジョンの難度は一気に上がり、 一筋縄ではなかなか攻略できないようになっている。 吹きぬけになった大部屋が存在し、非常に大掛かりな仕掛けも存在する。 このダンジョン攻略後には多数のイベントが存在しており、 サブイベントまで遊びこみたい人は何度か訪れることになるかもしれない。 ボス戦時には円形の部屋を走り回るゴートを追走して戦うこととなるが、 別にそんなことしなくてもどうとでもなったりもします。 |
| グヨーグの亡骸 グレートベイの神殿 |
巨大仮面魚グヨーグについていたお面。 非常に難度の高いダンジョンに加えボスも強力。 水周りのダンジョンは難しいというゼルダのある意味お約束の一つである。 スノーヘッド同様、3Dをフルに生かした仕掛けや 迷路のように入り組み、敵の回避が困難な細い通路が多く存在する。 パイプ等が存在し、全作通じて稀にみる近代的なデザインになっている。 また、このダンジョンにたどり着くまでもいくつかのサブダンジョン、 イベントが存在し、なかなかの難易度となっている。 |
| ツインモルドの亡骸 ロックビルの神殿 |
大型仮面虫ツインモルドについていたお面。 とある仮面の力を使って戦うことのできる唯一の敵。 ゴートと同じく正攻法以外でも攻略できるが、こちらはむしろ正攻法の方が楽。 グレートベイ同様、たどり着くだけでも相当骨が折れるダンジョン。 ゼルダ史上最大の超巨大ギミックが神殿内に仕掛けられており、 いままでの経験をフルに生かして進んでいくことになる。 余談だがツインモルドがダメージを受けると「いややもう」と聞こえる。 |
| ムジュラの仮面 | タイトルに記されていることからも分かる通り、 本作で非常に重要な位置づけにある仮面。 邪悪な力を秘めた、古の仮面である。 |
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時の歌 デクナッツ仕様 |
こんどのゼルダは
こわさがある。
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最終更新:2025/12/13(土) 17:00
最終更新:2025/12/13(土) 17:00
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