チェイスチェイスジョーカーズ(CHASE CHASE JOKERS)とは、『コナミアミューズメント』による2022年稼働の3vs3協力対戦型アーケードゲームの事である。
概要
ウラの世界でチェチェチェチェイス!
『チェイスチェイスジョーカーズ』は、3対3のチームに分かれて「ヒト」と「オニ」を交代しながら対戦する「鬼ごっこ」をテーマにしたチーム対戦型のアーケードゲーム。(公式サイトより)
2022年3月4日に発表され、同年12月21日に稼働開始した。
略称は公式も使用している「CCJ」の他、「チチジョ」「ェェョ」などと呼ばれている。
世界の裏側にある「サカサマシティ」という場所に集まった少女たちが現世へ帰るため、そして何より願いを叶えるために「ジョーカーチェイス」という鬼ごっこをするというのが大まかなストーリー。
大枠はDead by Daylightや第五人格のような既存の鬼ごっこゲームと似ており
「ヒト」はオニから逃げながら、マップ上に点在する装置「キーパワーハツデンキ」でジュウデンすることでデグチを解放し脱出すること
「オニ」は武器を手にヒトを追いかけ、ジュウデンや脱出を阻止しながら速やかに撃破することが目標となる。
大きな違いは先に挙げたゲームは固定された鬼1人に対し複数名が逃げる非対称性であるのに対し、こちらは前述の通り3VS3の対称性アクションであること。
ヒトが合計3回撃破されるとオニと交代するため、基本的に1試合で両方の立場をプレイすることとなる(ジュウデン状況はチーム毎で個別)。
オニとヒトが同数、つまりマンツーマンとなる関係上、捜索の時間がほぼ無くかくれんぼの要素は薄い。
相手のジュウデンを後退させる方法がないのも相まってゲームスピードは速め。
ビビッドなカラーリングでデザインされたかわいらしい美少女キャラクターに反し、設定面は非常に陰鬱。
コラボを除いた大半のキャラが重たい過去を背負っており、それぞれの望みのためジョーカーチェイスに挑んでいる。
キービジュアルなどの各所にもそのような要素がちりばめられており、闇を孕んだ世界観に魅了されたプレイヤーも少なくない。
ジョーカーチェイス
バトルルール
基本的なルールは以下の通り。
- マッチングしたプレイヤーで3VS3のチームを作り、「オニ」と「ヒト」に分かれてスタート。制限時間は300秒。
- ヒトスタートを「先攻」、オニスタートを「後攻」と呼ぶことが多い。
- ヒトはマップ上の「キーパワー」を集め、100%を目指して「ハツデンキ」でジュウデン。オニはそれを阻止しながらヒトを追いかけ、撃破する。
- ターン開始時、ヒトはチームで「タマシイ」(残機)を3つ持っている。誰かがオニに撃破されるたびに1つ無くなり、ヒトのタマシイが0になるとターンが終了してヒトとオニが交代。
- ヒト状態で自チームのジュウデンが100%になると中央の「デグチ」が解放されるので、ヒトの状態で味方チームの誰かがデグチに到達することができれば勝利となる。
- 逆にヒト状態の敵チームにデグチへ到達されると敗北なので、解放されたら何が何でも脱出を阻止する必要がある。
- 制限時間が無くなるとその時点のヒトチームのジュウデンが100%未満なら引き分け、100%であれば20秒の延長戦に突入する。
- 延長戦中にタマシイが0になるとターン変更を行わずにそのまま引き分けとなる。
アクション
- ダッシュ
移動スティックにあるトリガーを押すことでダッシュできる。
ダッシュ中は頭上に表示されたダッシュゲージ(スタミナ)が減少し、0になると走れなくなる。
ダッシュゲージはダッシュしなければ回復するが、0になると約2秒回復しないペナルティが発生するため、チェイス中は特に管理が重要となる。
- アクション
3つ並んだ一番左、青いボタンがアクションボタン。
押すことでヒトではジュウデン・シャッターなど一部ギミックを使用し、オニは攻撃を繰り出す。
- ジャンプ
3つ並んだ真ん中、黄色いボタンがジャンプボタン。
押すことでジャンプすることができ、高さが半分の壁を飛び越えることができる。
地形を利用すればより高い壁を飛び越えることができることもある。
- スライディング
3つ並んだ一番右、赤いボタンがスライディングボタン。
押すことでスライディングを行い、下半分が欠けた壁を潜り抜けることができる。
潜り抜ける際、短いが無敵が発生するのでうまくやればオニの攻撃を回避できる。
- スペシャル
並んだボタンの更に右側にある「眼」のような模様の大きな黄色いボタンがスペシャルボタン。
ヒトはアイテムを取得していると使用することができ、オニはスキルゲージが溜まっていれば使用できる。
その他、トラックボールでの視点変更が可能。
ジュウデン・キーパワー
ジュウデンはヒト状態でのみ可能。
マップ上でキーパワーを取得し、ハツデンキ下でアクションボタンを押し続けることでジュウデンできる。
ジュウデン状況は画面上部にパーセンテージで表示されており、左側が味方の、右側が敵のものとなっている。
ジュウデン中は下記ミニマップでオニに位置が通知されるので注意が必要。
マップ中央付近にあるなど、目立ちやすかったり追われやすいハツデンキはジュウデン速度が他のものより早い。
キーパワーはマップのいたるところに設置されており、意識しなくてもある程度集められる。
集めた量は頭上(ダッシュゲージの上)にキーパワーの形のゲージで表示されており、ゲージ3本分まで貯めることができる。
オニはヒトを撃破した際、ヒトの持っているキーパワーの半分を奪う。
チームで連続で集めることで「チェイン」が発生し、取得量が上昇する。
チェイスがゲーム時間の大半を占める関係上、初心者はジュウデンができないという壁にぶつかりがち。
オニを撒いたり、時にはチェイス中の余裕をジュウデンに充てるようなプレイングが必要となる。
アイテム
ヒトがマップ上のアイテムカプセルから取得できる。
種類は以下の通り。
- スピードアップシューズ
移動速度が短時間1.5倍になる。
チェイス中に追い詰められた際に時間を稼げるが、大きなアドバンテージを得にくいアイテム。
反面、1度振り切れば勝利が確定するデグチ戦ではほぼ一択というべき強力さを誇る。
- ダッシュゲージドリンク
その名の通りダッシュゲージを回復できるアイテム。
距離を離した状態で使用できれば更にチェイスを伸ばせるが、オニの方が移動速度が速い関係上、追い詰められてからでは効果を発揮にしにくい。
- キーパワー
ゲージ1本分のキーパワーを入手できる。
基本的にチェイスには役に立たないので即使用が推奨されるが、アイテムとして所有しているキーパワーは前述の奪われるキーパワーに含まれないため、リスポーン後や次のヒトターン開始時のジュウデン量を確保するため、明らかに絶望的な状況などでは温存するプレイングも存在する。
- ハイジャンプフェザー
通常の高さの壁を飛び越えられる程度にジャンプする。迷路状の地形で使うのが効果的。
特に袋小路などすぐに回り込めない地形で使うことで大きく時間を稼げるが、読まれやすい動きなので注意が必要。
- 煙玉
周囲に煙幕が発生させ、短いステルス効果(自分以外のプレイヤーの頭上に常に表示されるネームプレートの不可視化)も発生させる。
自分の位置を不明瞭にし、地形の視認も難しくなるため刺されば非常に強力。
自分も煙幕の中は見通せなくなるため注意が必要なほか、あくまで読み合いであり運が絡むため過信は禁物。
- ステルスポンチョ
一定時間ステルス効果を発揮し、後述のミニマップにも映らなくなる。
上手く迷路地帯で使えば実力の低い相手なら攪乱できるが、基本的にチェイスで活用するのは難しい。
主に撃破直後や相手を撒いてからこっそりジュウデンするのに使われる。
- カベ
背後に通路程度なら十分塞げる広さの壁を生成する。
攻撃を1度当てられると即座に消失するため、殴られる直前より少し早いタイミングで使用して引っかからせた方が有効。
以下は特定の状況やスキル・アビリティでのみ取得可能なアイテム
- 変身ステッキ
マップ上にあるキーパワーと同じ姿に変身する。
移動・ダッシュ・ジャンプが可能で、スライディングなど他の行動を行うと変身が解除される。
変身中アイテムとキーパワーは獲得不能。
アイテムカプセルからは店内対戦でのみ出現するかくれんぼ用のアイテムで、通常の全国対戦ではターン開始時にステッキを取得するアビリティを付けなければ手に入らない。
- 毒薬
グリムマラリヤ(オニ状態のマラリヤ)のメインスキルのみで手に入る、もとい押し付けられるお邪魔アイテム。
持っている限りアイテムは手に入れることができず、使用するとスタンしてしまう。
事実上アイテム無しでのチェイスを強いられる代物であり、可能な限りチェイス前に消費しておきたい。
まあ押し付けられている時点で大抵1度はアイテム無しチェイスすることになるのだが。
アビリティ・スキル
キャラクターが装備するアビリティは3つ。1つはキャラクター固有(変更不可)で、残り2つは解放されている共通アビリティから自由に選ぶことができる。
共通アビリティはキャラクター毎に初期から2つ所持しており、そちらのレベルをMAXにすることで他のキャラクターでも解放される形になっている。
他にも、アビリティはショップやイベント、ガチャで解放することができる。
スキルはオニ状態でのみ使用でき、キャラクター固有のメインスキル(変更不可)と自由に変更できるサブスキルがある。
初期状態では「ハイジャンプLv1」と「サーチLv1」の2つのサブスキルが解放されており、その他はショップやイベント、ガチャで入手することができる。
マップギミック
- リスポーンポイント
スタート地点。ヒトはマップ外周に、オニはマップ中央に配置されている。
ヒトは撃破されると最もオニから遠いリスポーンポイントへ戻る。
- キーパワーハツデンキ
KPH、ハツデンキなどと呼ばれる。
取得したキーパワーをジュウデンするのに使う。詳しくは下記。
- シャッター
いわゆる板。ヒトが近くでアクションボタンを押すと閉じることができる。
オニの進路を塞ぎ、オニがシャッターに近ければスタンさせることもできる。
オニは迂回するか、2回攻撃してシャッターを破壊するかを選択することとなる。
ただ通るだけでもオニに通過を躊躇させられ、読み合いを発生させられるのが強み。
ヒトも閉じたシャッターを通過することができない(開ける手段もない)ため、ご利用は計画的に。
なお、シャッターのスタン判定は地上のみなので、ジャンプで回避することができる。
- ワープポイント
1.5秒乗り続けることで別のワープポイントに移動できる。
移動先は固定で、マップ中央を挟んで対称の2つ1組が対応している。
移動直後は視点が固定されるため、こちらを駆使して逃げることで見失わせ、オニを撒きやすい強いギミック。
使用後、使用者にのみ10秒のクールタイムがある。
- ジャンプポイント
乗ることで大きくジャンプできる。
高さはアイテムの「ハイジャンプフェザー」やオニのサブスキル「ハイジャンプ」よりも高く、これらでは越えられない地形も飛び越えられる。
使用後は10秒間作動しない(使用者以外が乗った場合も)ため、うまく使えば大きく時間を稼げる強力なギミック。
- スピードアップパネル
踏んだ後、短時間移動速度が1.5倍になる。
誰でも回数制限なく使える都合上、踏むと有利になるというより踏みそびれると不利になるという側面が強い。
踏んだ直後に上手く切り返せばオニを混乱させやすい。
中央付近にあるパネルはデグチ攻防でも活用できる。
他にもモアイ、水場(水流)、ハッシャダイ、パラソルなどマップ固有のギミックが存在する。
ミニマップ
画面右上にはミニマップが表示されている。
ミニマップには大まかな地形とハツデンキの位置、キャラクターの位置が表示される。
ヒトはミニマップで味方とオニの位置を確認でき、それを頼りに逃走していく形となる。
オニは味方の位置(とジュウデン中のヒトの位置)しか確認できない。
チャットボイス
画面右下をタッチすることでチャットを行える。
ヒトとオニで異なる内容が用意されており、「デグチを守ろう」といったオニ限定のチャットも存在する。
マッチング中やチーム発表時はプレイヤーを問わずチャットが聞こえるが、試合中は味方のみに送れる。
なおボンバーガールと異なりリザルト画面では送れない。
試合開始時の「よろしく」、ターン開始時の「レッツゴー」、勝利時・ヒトターン開始時の「ありがとう」・「ナイス」、敗北時・オニターン開始時・被撃破時の「ごめんね」などが一般的。
SPチャットも存在し、キャラクターのランクを上げたりイベントで入手できる。
キャラクター
現在実装されているキャラクターは以下。
- 赤鬼カギコ
- 悪亜チノン
- 不死ミヨミ
- 首塚ボタン/花子
- パイン
- 首塚ツバキ/貞子
- 紅刃
- 最愛チアモ
- 首塚ツバキ【廻】
- マラリヤ(グリムマラリヤ)
- 痕部クルル
- 華我錠ジョウカ
- 骸雷ミロク
- 天獄焉魔ジャスイ
ある程度の強弱や相性は存在するが、基本的にどのキャラクターでも戦っていけるバランスとなっている。
自分に合った性能であるかや、設定や見た目で決めるのもよいだろう。
バトルフィールド
フィールドは現状全てがサカサマシティにある地名であり、「ウラ+実在の都市」というネーミングとなっている。
現状実装されているのは以下の6種類。
- ウラシブヤ
- ウラシブヤ2
- ウラシブヤ3
- ウラオオサカ
- ウラオオサカ2
- ウラオオサカ3
- ウラオキナワ
- ウラオキナワ2
ステージはランダムではなく、1週間単位で偶数時間と奇数時間の2種類に設定されている。
今どのステージで戦うかは公式サイトで確認できる。
関連動画
関連リンク
関連項目
- 鬼ごっこ
- ボンバーガール
- SOUND VOLTEX
- クイズマジックアカデミー