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テイエムプリキュア

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テイエムプリキュアとは、2003年生まれの日本の元競走馬である。牝・黒鹿毛。
主な成績は阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)1着、日経新春杯(GII)1着、エリザベス女王杯(GI)2着。
馬名の由来は、冠名のテイエム+TVアニメ『プリキュア』シリーズ。名付け親は馬主の娘。

  • 品種   サラブレッド
  • 性別   牝
  • 生誕   2003/4/8
  • 生産   タニグチ牧場
  • 馬主   竹園正繼
  • 調教師  五十嵐忠男(栗東)
  • 血統   :パラダイスクリーク :フェリアード 母父:ステートリードン

概要

テイエムオペラオーで有名なテイエムの竹園氏がオータムセールで250万という安値で購入。その様子は後述の映像に残されており、値段とは裏腹にかなり高い評価をしていることが伺える。その後竹園氏の愛娘(当時4歳)の一声により馬名はテイエムプリキュアとなった。期待の馬にそんな名前でいいのか。ちなみにその後2011年にはテイエムキュウベエという名の馬もデビュー。娘さん順調に成長してますね。

デビュー前からその馬名ゆえ一部から注目を浴び、デビューは9月3日の小倉での新馬戦。地味な血統で評価は5番人気といまいちだったが、ドリームパスポートらを尻目に逃げ切り勝ち。次走は10月23日の京都8Rかえで賞。ディープインパクトが三冠を達成した日であり、大入りの観客の前で闘志を燃やしたか、5番人気ながら好位からの競馬で勝利。これで暮れの阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)を前に2戦2勝。勇躍乗り込んだGIの舞台では8番人気とまたも低評価を受けるが、中団待機から一気の末脚で他馬を撫で切り最後は一馬身半の差を付け快勝。3戦3勝でGIタイトルまで奪取してしまった。そして翌日のスポーツ新聞がカオスになった。この結果により2005年度JRA賞最優秀2歳牝馬を受賞。

しかし2006年初戦以降、周囲の期待の高さとは裏腹に目立った成績を上げられず、
入着こそあるものの、大敗に大敗を重ね2008年愛知杯では18着というシンガリ負けを喫した。
そのために、次戦である日経新春杯を最後に引退を表明した。

第56回日経新春杯(2009/1/18)

ラストランとなる当レースでの単勝人気は、16頭中11番人気、騎手は荻野琢真。斤量は49㎏。
有終の美を、とは謳われるが評価は決して高いものではなかった。

雨が降り注ぐ中、スタートは切られた。スタート直後から先頭に立ち、逃げる形でのレース展開となった。
動いたのは第3コーナー。それまで2~3馬身程度とっていた差を一気に拡げ、2番手以下を大きく引き離した。

実況の岡安譲が「1人旅だ、1人旅だ、テイエムプリキュアだ!」という程の圧巻の逃げで、
実に3年1ヶ月ぶりとなる大勝利を修めた。   

有終の美を飾ったかに思えた束の間、テイエムプリキュアの現役続行が発表された。
賛否あるものの、今回のレース結果が影響したものと見られる。   

このレース後は再び大敗が続いたものの、11月のエリザベス女王杯にてクィーンスプマンテとともに大逃げを打ち、最後にクィーンスプマンテには突き放されたもののブエナビスタの猛追を退け2着に粘って見せた。

そのため、翌年もさらに現役続行となったが、2010年は一度も掲示板に乗れずエリザベス女王杯をシンガリ負けしたのを最後に引退となった。

生まれ故郷のタニグチ牧場で繁殖牝馬となったが、産駒の成績は惨憺たるもので、地方競馬で3勝したテイエムプリジャン(父ジャングルポケット)が一番の稼ぎ頭という状態で、ここまでの産駒で繁殖入りした馬は牡馬牝馬問わず0。血統が残るかどうかはラストクロップのキボウノチカラ(父イスラボニータ)に全てがかかっていると言っても過言ではない。

2023年に引退馬協会からナイスネイチャ33歳のバースデードネーションの引退繁殖馬支援の対象としてフォスターホースとして受け入れられることが決まったことから、繁殖引退。5月12日には受け入れ先のCalm days farmに到着した。同日付で用途変更となった。

余談

  • よしだみほの「馬なり1ハロン劇場」においてはコスプレイヤーキャラとなっている。
  • プリキュアシリーズはテレビ朝日系で放送されているが、競馬中継がフジテレビ系またはテレビ東京系+関西独立局という関係上、競馬中継内でプリキュアについては触れることはできないのだが、阪神JF中継で福原直英(当時プリキュア世代の娘持ち)が『プリキュア』の話題を出し、スタジオ内が凍り付いたことがある。
  • 阪神JF翌日のスポーツ新聞の見出しには案の定「プリキュア」の文字が躍ったのだが、中でも東京中日スポーツが「ぶっちゃけありえない2歳女王」、スポーツニッポンやスポーツ報知は熊沢騎手と絡め「ふたりはプリキュア、最強コンビ」と原作と絡めて報じていた。
  • 引退後の2018年、「鶴瓶の家族に乾杯」で浦河を訪れた笑福亭鶴瓶と吉岡里帆がタニグチ牧場へ。その際に「GⅠ馬がいる」ということで、テイエムプリキュアと対面。引退から久しく表舞台には出ていなかったこともあり、視聴していた競馬ファン・プリキュアファンともにネットで大きく盛り上がった。その後も番組の訪問した人々のその後を追う企画で度々元気な姿を見せている。

血統表

*パラダイスクリーク
Paradise Creek
1989 鹿毛
Irish River
1976 栗毛
Riverman Never Bend
River Lady
Irish Star Bonany Bay
Almahmoud
North of Eden
1983 鹿毛
Northfields Northern Dancer
テイエムプリキュア
2003 黒鹿毛
Little Hut
*ツリーオブノレッジ Sassafras
Sensibility
*ステートリードン
1984 青鹿毛
Nureyev Northern Dancer
Special
Dona Ysidra Le Fabuleux
フェリアード
1996 芦毛
FNo.1-s(x)
Matriarch
*ユキグニ
1986 芦毛
Caro *フォルティノ
Chambord
*デリケートアイス Icecapade
Damascene
競走馬の4代血統表

クロスNorthern Dancer 4×4(12.50%)、Nearctic 5×5×5(9.38%)

半弟にはいずれも障害競走で活躍したテイエムハリアー・マイネルフィエスタがいる。
また母の半兄にはダート路線で活躍したエムアイブランがいる。

関連動画

関連静画

関連項目

  • 競馬 / JRA
  • サラブレッド
  • 荻野琢真
  • 熊沢重文
  • ふたりはプリキュア
  • 2006年クラシック世代
  • 競走馬の一覧
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