アドマイヤムーン 単語


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アドマイヤムーン

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世界が見上げた

遠く離れた熱ドバイ
彼が見せた月光の切れ味に、世界は驚嘆し、熱狂した。
人々は、夜空を見上げた。
そして舞台宝塚。人々は再び、を見上げた。
そこに、ひときわ煌々と。

JRAヒーロー列伝No.66 アドマイヤムーンexit

アドマイヤムーンとは、2003年生まれの日本競走馬種牡馬である。鹿毛。自身のみならず、周囲も波万丈の渦に巻き込んだ不思議

名は冠名+ムーン)。なお、アドマイヤ+体名の競走馬は大成することが多い。ベガとかマーズとかジュピタとか。

な勝ち
2005年:札幌2歳ステークス(GIII)
2006年:弥生賞(GII)、札幌記念(GII)、共同通信杯(GIII)
2007年:ドバイデューティフリー(GI)、宝塚記念(GI)、ジャパンカップ(GI)、京都記念(GII)

2007年:JRA賞最優秀4歳以上年度代表馬

昇りゆく月

は彼の世代がラストクロップとなってしまった*エンドスウィープマイケイティーズ*サンデーサイレンスという血統。近にはヒシアマゾンがいる。

セレクトセール冠名アドマイヤの馬主近藤利一氏に落札されるが、1300万という微妙っぷり、血統も芝っぽくないと思われたかめに北海道デビューというあんまり期待されない使われ方でなおかつ何故か本田優騎乗という微妙な扱いだったが、三連勝で札幌2歳ステークスを制覇したころには、すっかり大物という評価がなされるようになっていた。

しかしラジオたんぱ杯2歳ステークスではサクラメガワンダーに差され2着。彼の評価は変わらなかったが、本田優は降となった。

3歳初戦は武豊に乗り替わっての共同通信杯。2歳王者フサイチリシャールをきっちり差しきって重賞2勝。返す弥生賞でもサクラメガワンダースーパーホーネットを下し連勝。
堂々一番人気皐月賞に挑むが追い込み不発で4着、日本ダービー距離が長かったか7着と敗してしまう。

この頃はまだ武豊との信頼にヒビが入るようなことは…いや、もう少しずつ入っていたのかもしれない。ただ、爆発するのはまだまだ先のことである。 

世界が見上げる名月

札幌記念では古を蹴散らし快勝。秋の天皇賞に向かうがダイワメジャーに敗れ3着、その後は香港に遠征するがPrideの前にハナ差敗れ2着とイマイチ勝ち切れずじまい。 実力はあるんだけどなんか足りないというのが専らの評価であった。

年明けは京都記念(この年は第100回の記念レース)からスタート。先行して抜け出し抑え込む競馬久々勝利するとドバイへ遠征。ドバイデューティフリーダイワメジャーとともに出走。先に抜け出しかけたダイワメジャーを捉えるとそのまま突き抜け圧勝。

GⅠ勝利海外で飾った。これに気をよくした営は香港に遠征しクイーンエリザベス2世カップに出走。しかしながら追い込み不発で3着に終わってしまう。この後、馬主サイドの去年の頃から武豊積した不満が爆発

この競馬の後、近藤氏の武豊戦のは全て乗り替わりと相成った。この後、武豊は騎乗数やの質が下がっていくのだがこの事件とも関係ではあるまい。 

後、岩田康誠に乗り替わり宝塚記念に出走。メイショウサムソンの勝ちパターンを差し切りGⅠ2勝を挙げた。 

トレードされた月

休養し、に備えていた2007年7月27日ドバイ首長・シェイク・モハメド殿下率いる馬主グループ日本法人ダーレー・ジャパンに所有権が譲渡されたと発表された。トレードマネーは相当に巨額で、なんと40億円也。凄まじい金額に日本競馬ファンがひっくり返った。…生産のノーザンファームはあんまり良く思わなかったのか、このトレードの後近藤氏にいい回ることは少なくなっていったが因果関係は不明瞭である。というか、ノーザンファームの代表である吉田勝己も権利を半分持っていたため、その気になれば拒否できただろうし。代わりに哉(トーセン)や市川義美(ピサ)、クラブにいい回るようになったので近藤氏の金回りの問題なのだろう。世の中は厳しい。

話をムーンに戻すと、天皇賞(秋)に直行しメイショウサムソンに次ぐ二番人気で迎えたがエイシンデピュティの斜行に巻き込まれ6着に沈没

リベンジ香港カップ遠征が計画されたがインフルエンザ禍で検疫に時間がかかるため断念。距離不適を覚悟ジャパンカップを選択せざるを得ず、人気も五番人気であった。しかし、最内をぴったり回ってスタミナを温存しつつ前を行くという岩田ファインプレーポップロック追い込みをわずかに勝利

この勝利を手土産引退ダーレー・ジャパンスタリオンコンプレックス種牡馬入りした。

通算17戦10勝。明らか走はダービーのみであり、他は掲示板は死守したし斜行絡みでの不完全燃焼と安定感は抜群であった。

種牡馬として

種牡馬としてはダーレージャパン看板種牡馬として、初年度から重賞勝ちを出すなどトップサイアーとはいかないまでも健闘を続け、セイウンコウセイファインニードルが短距離GI勝利する活躍を挙げている。21歳を迎えた2024年の種付けシーズン終了後に種牡馬引退が発表され、今後は功労として繋養されるとのことである。

アドマイヤムーン自身は中距離であったが、他のエンドスウィープ系の種牡馬と同様に産駒どは短距離であり、いわゆる"血統の先祖帰り"のような産駒傾向を見せていた。

なお、近藤氏は2019年11月に亡くなったが、2010年代に入ってからはパドックの関係者エリア雑談を交わす姿も見受けられ、2017年キタサンブラック引退式の時には武や北島三郎と並んで口取りもしていた。それでもなお武は近藤氏の生前にアドマイヤのに乗ることはなかった(一説には武側が断っていたとも)が、近藤氏の生前の願いを受け忘れ形見の・アドマイヤビルゴ戦を務めるなど、死を間際にして関係は改善されていたようだ。

血統表

*エンドスウィープ
1991 鹿毛
*フォーティナイナー
1985 栗毛
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
File Tom Rolfe
Continue
Broom Dance
1979 鹿毛
Dance Spell Northern Dancer
Obeah
Witching Hour Thinking Cap
Enchanted Eve
マイケイティーズ
1998 黒鹿毛
FNo.7-f
*サンデーサイレンス
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
*ケイティーズファースト
1987 鹿毛
Kris Sharpen Up
Double Sure
Katies *ノノアルコ
Mortefontaine
競走馬の4代血統表

クロスNearctic 5×5(6.25%)

主な産駒

2009年産

2012年産

2013年産

2016年産

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