テイクオーバーターゲットとは、オーストラリアの競走馬である。
なお、南半球の競馬の1シーズンは8月1日から翌年の7月31日までなので、年齢表記がかなりややこしいのでご注意ください。
父Celtic Swing 母Shady Stream 母の父Archregentというよくわからない血統であるが、父がフランスダービー馬であるため、そこまで悪い血統ではないようだ。
3歳時におよそ11万円という驚きの安さで購買されて、4歳時の4月にデビューしたあたり、かなりゆっくり育て上げられたのだろうと思うかもしれないが、実際はひざの故障のためにデビューが遅れたのであった。しかしそこから7連勝をあげて一気にG1制覇したところをみると、ここまででも十分大気の片鱗は見せつけていたのではないだろうか。そこから年明けまで謎の6連敗を喫してるけど。
その負け続きの後にG3で6馬身差をつけて快勝するとそこから3連勝でG12勝目をあげ、さらに一戦をはさんで出走したニューマーケットハンデキャップを制して三つ目のG1タイトルを獲得することに成功。そのあとは国内では走らず、イギリスへ活路を見出して遠征するが、G2に一つ勝っただけで3戦して1勝で帰国。なお、このG2とゴールデンジュビリーステークスに中3日という超過密日程で出場したりしているあたり、一概に体が弱いとは言えないのではないだろうか。もし壊れたりしたら非難されまくりだろうけど。
その次には日本に活路を見出し、来日初戦にセントウルステークスに殴りこむが、シーイズトウショウの2着に敗れる。そのあとにはスプリンターズステークスに出走、メイショウボーラー以下を軽くいなしてG14勝目をあげる。そしてこの勝利により、香港スプリントを待たずして、GSC(グローバル・スプリント・チャレンジ)の王者に輝いた。この後はもちろん香港スプリントに出走する予定であったが、禁止薬物が検出されたため出走取り消しとなった。もしもここに出て勝っていたらGSCの賞金と合わせておよそ2億2000万円がさらに賞金に追加予定であったが、禁止薬物によって立ち消えになってしまった。無念。
翌年も現役を続行、国内で3戦してG1を1勝した後、またもイギリス遠征を慣行するも、2戦して0勝という結果に終わった。一応ゴールデンジュビリーステークスで2着しているのだが、前年挑んで勝てなかった舞台でまたも破れてしまった。もしかしたらこの馬はイギリスが嫌・・・(ゲフンゲフン
そのあとはオープン2連勝の後に重賞2連敗と苦しんだが、そのあとにクランジのクリスフライヤーナショナルスプリントを制覇してG1勝利を6とすると、よせばいいのにまたもやイギリスへ遠征。そして例のごとく敗北・・・。もはやダメなんじゃねーかこの馬・・・。
どっこい、ホームへ戻ると彼は強い。G12勝を含む4連勝をあげ、連覇を目指してクリスフライヤーインターナショナルスプリントに挑戦、しかしもうピークを超えていたのかSecred Kingdomの8着と惨敗、続いて懲りずに再びイギリスへ遠征、ジュライカップに挑むが、7着に敗れた。その後に骨折が判明し、現役を引退した。・・・のだが2010年に復帰計画が持ち上がる。もうやめて差し上げろ・・・。が、関節の摩耗により、断念となった。よかったよかった。
11万円という安値で取引され、決して恵まれた環境ではなかった彼が、最終的には勝率5割越え(41戦21勝)、そのうちG18勝と言う素晴らしい成績を残したのは、陣営の頑張り、騎手の頑張り、そして何より、テイクオーバーターゲット自身の頑張りのたまものであろう。なお、調教師であるジョセフ・ジャニアック師は朝はパン屋、昼に調教師、夜にタクシードライバーという働きづめの厳しい生活を余儀なくされた中でテイクオーバーターゲットと出会い、生活をすくわれたのだという。(オーストラリアでは調教師だけで食べていける人間はごくわずかなのだという)
唯一の心残りは、彼がセン馬であるがゆえに、彼の後継者を見ることができないことであろう。
これこそが短距離史上最強の刺客の走りではないだろうか?
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最終更新:2025/12/06(土) 15:00
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