
悪に堕ちる。復讐の為に。
METAL GEAR SOLID V
THE PHANTOM PAIN
TACTICAL ESPIONAGE OPERATIONS
「メタルギアソリッドV ファントムペイン」とは、
コナミから発売されるメタルギアシリーズのナンバリングタイトル、「MGSV」の本章にあたる作品である。
序章『GROUND ZEROES』(別記事)と本章『THE PHANTOM PAIN』(本記事)の二部作構成。
前者については当該記事を、二部作全体についてはMGSVの記事を、それぞれ参照してください。 |
対応プラットフォームは、PlayStation4・PlayStation3・XboxONE・Xbox360・PC。
2015年9月2日発売。
| METAL GEAR SOLID V:THE PHANTOM PAIN |
| 対応機種 |
PlayStation4
PlayStation3
XboxOne
Xbox360(ダウンロード版のみ)※1
PC |
| ジャンル |
タクティカル エスピオナージ オペレーション |
| 発売日/発売予定日 |
PS4 |
2015年9月2日※2 |
| PS3 |
| Xbox360 |
| XboxOne |
| PC |
| 価格(税抜) |
全ハード共通 |
8400円(税抜)※3 |
| CERO |
D(17歳以上対象) |
| Steam版推奨スペック |
| OS |
Windows 7 x64 、 Windows 8 x64 (64bitOS必須)
※Windows 10は現在確認中 |
| CPU |
Core-i7 4790 (3.60GHz以上) ※Quad-Core以上 |
| メモリ |
8GB RAM |
| HDD |
28GB以上 |
| グラフィックボード |
NVIDIA GeForce GTX 760 (DirectX11対応グラフィックカード必須) |
| サウンドカード |
DirectX9.0c対応サウンドカード(5.1サラウンド対応サウンドカード) |
| DirectX |
DirectX11(必須) |
| 操作コントローラ |
ゲームコントローラ対応(Xboxコントローラー基準)
キーボード+マウス対応
|
| ネット接続 |
必須(Steamアカウント参照のため)
|
| 優遇対応 |
4K画質対応
4K画質に合わせてモデルスケーリング調整
ライティングをPCに合わせて改良済
UI、操作方法の画像を差し替え
ライトスポット、オブジェクトの数が増大
(MGSV:TPPの2013年E3レベルと思われる)
※尚、オプションにて数を調節可能。
|
| ダウンロード封入特典 |
特典映像(CS版初回特典ディスクと同じものと思われる)
本編専用特典アイテム(ゲームデータ内収録、進行度によりアンロック)
エンブレムパーツ『ヴェノムスネーク』
マザーベーススタッフ
Steam トレーディングカード 『METAL GEAR SOLID V: THE PHANTOM PAIN』 (Steam内で獲得できるバーチャルカード)
METAL GEAR SOLID V:GROUND ZEROES※予約特典。2015年8月末まで
|
| サーバーへのランキング接続 |
未発表
|
| デバイス連携 |
なし
|
※1 マーケティング上の都合により国内においてのXbox360版はダウンロードのみの販売となる。
※2 オンラインゲーム『METAL GEAR ONLINE』稼動日はCS版は10月6日、PC版は2016年1月予定。
※3 通常版のみ。
概要
『MGSV』の本編に当たる作品。
『GROUND ZEROES(以下、GZ)』の9年後、1984年を舞台に、ビッグボスが『メタルギア』及び『メタルギア2』で見られるような「世界を核攻撃の恐怖に陥れる狂人」と化すまでの経緯が描かれる。
“PHANTOM PAIN”とは「幻肢痛」を指す言葉であり、失ったはずの手足などの痛みを脳が錯覚する現象のこと。
そのタイトルの通り、作中ではスネークやカズが手足を失っているらしい描写がなされているほか、「もういないはずの仲間の苦しみを感じる」など、手足以外の「喪失」を幻肢痛に例える台詞も確認できる。
監督である小島秀夫の「今作の登場人物は全員、何かしらを喪失している」という言葉からも、作品の重要なテーマのひとつとなっていることが分かる。他にもテーマとして明言されているワードは「復讐」と「RACE(人種)」。
『MGSV』では、コナミが開発した独自エンジン「FOX ENGINE」が採用されており、広大なオープンワールドと膨大な行動自由度、リアルな時間経過、それに伴う天候、昼夜、マップ環境の変化がシリーズで初めて採用される。
『GZ』では時間経過などいくつかのシステムが未搭載であったが、今作『TPP』においてはもちろん完全に導入される。
なお小島秀夫監督は『GZ』発売後の雑誌のインタビューで、今作のボリュームは『GZ』の200倍以上に相当すると回答している。また「FOX ENGINE」も次世代機に向けてチューンアップされていくため、これを用いて開発される本作は、『GZ』以上のクオリティになるとも答えている。
また、発売日発表のインタビュー動画において、「これまでいつも「今作が最後のMGS」と語ってきたが、今作をもってメタルギアサーガは完結を見る。今回こそ最後のメタルギアソリッドになる」と宣言している。
(『3』のときも『4』のときも同じことを言っていたため今や信憑性など皆無なのだが、さすがに自覚もあるようだ)。
コジステで発表されたところによると、『GZ』はあくまで『MGSPW』と『MGSV:TPP』の間を補完するエピソードであるため、『TPP』にプロローグとして再収録される予定はないという。
あらすじ
(ネタバレ注意)
1975年、ビッグボス=スネークは、キューバ南端の米軍基地:キャンプオメガに単身潜入し、アメリカの非政府諜報機関「サイファー」のスパイであった少女パスと、彼女の救出に失敗して拘束された少年チコのふたりを救出した。
しかしこの任務は、何者かによる罠だった。
帰投した彼らが見たものは、謎の武装組織「XOF」の襲撃によって壊滅するマザーベースと、成すすべなく殺されていく仲間達の姿だった。
奮闘むなしく、副司令官のカズを含めた数人の救出にとどまったまま、スネークは崩れ去る基地から離脱する。
だが、パスの体内に残されていた「2つ目の爆弾」と、XOFの激しい追撃によってついに彼らのヘリは墜落。
彼らの消息は途絶え、マザーベースと、これを本拠地としていた「国境なき軍隊」の存在は、一夜にして闇に葬られてしまった。
(ネタバレここまで)
1984年。
ソ連のアフガニスタン侵攻以降、東西冷戦は新たな局面を迎えていた。
そのアフガニスタンに、隻眼・隻腕の壮年の男が現れる。
彼こそ、長い眠りから目覚めたビッグボスであった。
9年に渡る昏睡から目覚めた彼は、謎の勢力の襲撃を受けながらも、かつての同志・オセロットの手によって生き延び、兵士として復活したのだ。
その狼煙が、ソ連軍に捉えられたミラーを単身救出するという過酷な任務の達成によって上げられようとしていた。
「地獄に堕ちた俺達だが――更にその下に堕ちることになる。喪(うしな)われたものを取り戻す」
「カズ――俺もあの世から戻ってきた鬼だ」
喪くしたものの痛みは
何処までも続くのか
爆心地(グラウンド・ゼロズ)から
VENOMが目覚める
「仲間の灰でダイアモンドを創れ。それを俺たちは抱いて戦場へ行く」
「死してなおも輝き続ける。仲間の元で……」
「俺達は、ダイアモンド・ドッグズだ。お前たちの無念を海の藻屑にはしない――俺は常にお前たちとある」
COMING 1984
登場人物
プロローグ「グラウンド・ゼロズ」に登場した人物
- ビッグボス/ネイキッド・スネーク/パニッシュド”ヴェノム”スネーク
CV:大塚明夫
-伝説を消された英雄-
『MGS3』『MPO』『MGSPW』の主人公。スネークイーター作戦を完遂した伝説の兵士で、1975年には、カリブ海上に浮かぶ「マザーベース」にて「国境なき軍隊(MSF)」を指揮していた。
1984年、9年間の昏睡の末に覚醒し、病院内で謎の戦闘部隊の襲撃を受けるも、オセロットの協力を得て生還。
兵士として復活し、ミラーを救出すると、新たな武装組織「ダイヤモンド・ドッグズ」を結成し、復讐の鬼と化していく。
『GZ』ラストのヘリ墜落の際に失われたのか、左腕は義手になっている他、覚醒直後には体もやせ細っており、当初は歩くことすらままならないといいう悲惨な様相である。
また、体内に金属片らしきものがいくつか残っており、頭には鬼の角のようなものが刺さっている。
その金属により、視覚野、言語野に障害が残ったらしく、英語以外がわからなくなってしまった模様。
E3 2013のトレイラーでは、「伝説を抹消された」と紹介されている。
彼の『MG』や『MGS』における「実在したのかどうかさえ不明な伝説的兵士」という設定に通じると考えると、愛国者達による情報操作によって、今作の段階でその過去や活躍に関する記録が抹消されたことを示唆しているともとれる。
E3 2014でのトレイラー発表以降は、小島秀夫のツイッターなどで「VENOM SNAKE(ヴェノム・スネーク)」とも呼ばれている。
なお、英語版でこれまでスネークを演じてきたデイヴィッド・ヘイターが降板し、代わりにキーファー・サザーランドが、新たにスネークの声と、表情のモーションキャプチャーも、担当することになった。製作が予定されているMGS実写版で、彼がスネークを演じるのかは不明。
- ベネディクト”カズヒラ”ミラー CV:杉田智和
-未来を謀られた策士-
『MGSPW』でスネークの相棒として登場し、後の時代を描いた『MG2』『MGS』などにも登場する男。
ヘリ墜落直後と思われるシーンでは、重体に陥ったスネークに必死に呼びかける姿が見られた。
1984年には、アフガンの砂漠の基地らしき建物の中にとらわれていたのをスネークに救出される。
このミッションは方法は不明だがミラーがオセロットに依頼したものであり、さらに戦場に生きる者にとって伝説の傭兵として知られるスネークの伝説を取り戻す為に『スネーク一人での救出』を指定した。
その後は、再びビッグボスと共に武装組織を結成し、彼と同じく悪へと堕ちていく。
PVでは左足や右腕を失ってスネークに支えられて歩く様子や、義手・義足を嵌め杖をついて歩く姿が確認できる。
ちなみに、公式サイトにてE3、TGSなどで公開されたゲームプレイ映像に解説を加えているのも彼である。
- パス・オルテガ・アンドラーデ/パシフィカ・オーシャン CV:水樹奈々
『MGSPW』に登場した少女。パス・オルテガ・アンドラーデは偽名で、正体は、愛国者達と繋がっているらしき米国の非政府諜報機関“サイファー”のスパイ。前作ラストで、メタルギアZEKEをジャックし暴れまわったが、スネークによって撃破され、海上に落下し消息を絶った。
以下、『GZ』のネタバレにつき反転。
『GZ』においては、キャンプ・オメガにて二重スパイの嫌疑をかけられ過酷な拷問を受けていたが、スネークによって救出された。しかし体内に爆弾を埋め込まれており、結局、ヘリから身を投げながら爆死するという末路を辿った…が。
- リカルド“チコ”バレンシアノ・リブレ CV:井上喜久子
『MGSPW』に登場した少年。子供ながら、サンディニスタ民族解放戦線に参加していた。パスのことをスパイだと半ば気づいていながらも、彼女に好意を寄せていた。
以下、『GZ』のネタバレにつき反転。
パスが拘束されている情報を得て、単身基地に潜入するも、自身もまた拘束され拷問を受ける。パスが陵辱されるのを目の前で見せ付けられるなどの仕打ちを受けた結果、憔悴しきっていた。最終的にはパスと共に基地を脱出できたが、ヘリの墜落に巻き込まれ消息を絶った。
なお、基地内でパスと肉体関係を持ったことが示唆されている。
- エメリッヒ/ヒューイ CV:田中秀幸
-自我を手に入れたギーク-
後にハル・エメリッヒ(オタコン)の父となる、ピースウォーカー計画の元責任者。
『GZ』では声のみでの登場であり、国連の核査察への対応を殆ど独断で進めていた。
『TPP』の1シーンと思われるPVの一部では、義足かあるいは歩行補助装置のようなもので、二足歩行が出来るようになっている。MSF壊滅の原因となった核査察に偽装した襲撃を故意に招いた可能性があるためか、オセロットとミラーから拷問を受けている描写がある。
- スカルフェイス CV:土師考也
-素顔を消し去った亡者-
国境なき軍隊のマザーベースを襲撃したと思われる、謎の男。
顔面全体が、ひどいやけどを負ったような、あるいは皮膚をはがされたかのようなグロテスクな様相を呈している。
かつてのFOX部隊の隊章を反転させたようなデザインのロゴを用いている正体不明の部隊「XOF」の指揮官で、パスとチコを捕えているキャンプオメガの人間。捕虜に対して凄惨な拷問を加えていることも伺える。
『GZ』ではマザーベースから基地へと降り立ったスネークと入れ違いに、「海賊退治」と称しておそらくはマザーベースへ向けて飛び立っていく様子が描かれた。
『TPP』のE3 2014トレイラーに一瞬のみ登場。なぜかメタルギアと思われる歩行戦車の格納庫をスネークと共に訪れている。その際、顔にアイマスクを身につけている。
「ザ・ファントムペイン」トレーラー等で登場する人物
- リボルバー”シャラシャーシカ”オセロット CV:三上哲
-偽りを生きる好敵手-
白馬に乗って、病院から脱走したスネークの前に現れる。
ウェスタン風のコートやブーツなど、服装は『MGS1』以降の彼に酷似している。白馬(ザ・ボスの愛馬アンダルシアンも同様に白馬であった)にスネークを乗せ、炎に包まれた男の追撃を振り切ろうとする。
その後スネークをアフガンの砂漠へ連れて行き、ミラーの救出ミッションを課す。
以前の作品で語られたところでは、この時代の彼はアフガニスタン侵攻に参加しており、「シャラシャーシカ」の名で敵味方から恐れられている。
- クワイエット
-言葉を持たない狙撃手-
砂漠でスナイパーライフルを構えている様子が描かれた女性兵士。どうやら言葉を話すことが出来ないようだ。
上半身がビキニと露出の激しい格好をしているが、小島監督曰く一応この格好である理由がきちんとあるそうである。目の周りに黒い模様が現れたり消えたりするといった変化から、姿を消す、人間とは思えない速さで移動するなどの描写があり、何らかの特殊能力を持っていると思われる。
ゲーム中では彼女とバディを組んでミッションに挑むことが可能となっている。詳しくは後述。
トレイラーでは、彼女と思わしき人物が電流による拷問を受ける場面や、収容キャンプで拷問されている場面、マザーベースの兵士をなぎ倒す場面などがあるが、TGS2014で公開された映像では、彼女を警戒するミラーとは対照的に、スネークは彼女をマザーベースへ受け入れている。
ビッグボスを関わりを持つ女性スナイパーといえば『MGS』に登場したスナイパー・ウルフがいるが、TGS2014ではそれらしきワードが浮かび上がっていた。
E3 2015のトレイラーにて、彼女と同じステルス機能や強化身体を持つ「強化兵士部隊(後述)」の登場により、彼女の正体が垣間見えることとなる。
- イーライ
-運命を呪う少年兵-
詳細は不明だが、スネークと格闘している描写などがある、金髪の少年兵。
金髪のオールバックなどの特徴、劇中年代における年齢、自分の運命を呪うと言う云々の記述などの共通点に加え、E3 2014のトレイラーでは、服の背中の部分に「液体人間」というプリントがなされているのが見られたことから、リキッド・スネークの少年時代の姿ではないかと推測するファンが多い。
E3 2015のトレイラーにて、なんとREXと思われるメタルギアに搭乗、操縦してビッグボスを追い詰めるシーンが公開された。また、同動画内ラストカットにて、彼に関する謎のシーンも登場する。そのシーンの最中、ビッグボスは「恐るべき子供達…ゼロはそういっていた」と語る。
設定上、『TPP』の時点では、リキッドは10代前半である。彼は10代から湾岸戦争(年齢設定的にはいわゆる「イラン・イラク戦争」)に参加しているため、この段階で少年兵として活躍していても矛盾はない。
- コード・トーカー
-故郷を奪われた賢人-
E3 2013のトレイラーで紹介された謎の老人。
ヒデラジでは、既に登場したことのあるキャラクターであることが示唆されているが、正体は不明。
E3 2015のトレイラーにて、スネークが彼と出会い、何かを語るシーンが公開される。また、ショート版トレイラーではクワイエットと共にするシーンも。
ゲームイベント(E3、TGSなど)にて登場
- D-Dog/DD(ダイアモンド・ドッグ)
犬種(RACE)不明の犬。 小島監督によれば「そもそも犬ではないかもしれない。狼かもしれない。」とのこと。
TGS2014でのゲームプレイでは何者かに親犬を殺されたらしきところでスネークと出会い、そのまま彼に懐き、フルトンでマザーベースへ送られた。
「いい原石拾ってきたな、磨いてやれば俺達にとっての“ダイアモンド・ドッグ”となるはず」ということで、その頭文字から「DD」と名付けられた。
その後はしばらくオセロットが世話を担当したが、その結果、逞しい体の大型犬へと成長。オセロットによる訓練の賜物か、優れたバディとしてスネークの任務遂行をサポートする。
スネーク同様、片目を失っている様子。
E3 2015でのゲームプレイでは成長したDDがスネークのバディとして登場。
抜群の嗅覚で敵や捕虜の位置を示してくれる他、敵兵に襲いかかることで撹乱、吠えることで気を逸らす…
などといったアクションでスネークを助けている。
なお、プレイ動画でカズヒラは彼(?)のことを「決して『ナオジ』ではない。」と語っていた。
- ダン君
E3、及びTGS2014の特別ミッションにて敵の捕虜になっていたマザーベース兵士。
モデルは小島プロダクションスタッフの談子昂さん。
- D-Wakler(ディー・ウォーカー)
人物…ではないのだが、スネークのバディとして現れた二足歩行兵器。
足には車輪が仕込まれており、移動の際の静音性も高い。
スネークへの特別カスタマイズであるため、1台しか存在しない…
そのため、ある程度ダメージを受けるとフルトンによって自動回収される。
E3 2015でのゲームプレイにて初登場…ではあるが外見を見たところではおそらく最初のPVのラストに現れた機械であると思われる。
詳細不明
以下は、名前や声が確認されておらず、トレイラーに登場しているのみのキャラクター。いずれも、従来作品に登場したキャラクターであることを明確に証明する要素は現時点ではない。
- 炎に包まれている男
病院内などに現れる、全身が炎に包まれた男。発する炎は本物のようだが、それで全身を覆っていながら平然と行動したり、幻のように消えたり、炎に包まれた馬にまたがってスネーク達を追撃するなど、謎が多い。
一部サイトでは、彼の着ているスーツがヴォルギンのものに似ているという指摘もある。
- ガスマスクの兵士
サイコ・マンティスに似たスーツを着た人間。赤い髪以外は素肌が露出しておらず、若干小柄で細身であるため、男女の区別もはっきりとしない。エレベーター前に現れる、天井をすり抜けるようにして姿を消すなど、マンティスに似ているのは服装だけではない[1]。
なお、上述の炎の男、このガスマスクの兵士、そしてE3 2013のトレイラーに登場した白いハゲ頭の兵士達は、テロップでまとめて「存在しない者達」と紹介されている。
- 強化兵士部隊/霧の武隊/髑髏武隊(スカルズ)
ミラー救出直後、突如スネークたちを襲った謎の部隊。
ワールドプレビューにおいてのレビュー記事にて「強化兵士部隊」と銘打っていたため、当記事ではその名を拝借する。
レビューにおいては、ゾンビのような耐久性を持ち、それでいて高速接近しこちらを追い詰める厄介な敵と記述されている。また、トレイラーでは「クワイエットと同じステルス機能」をもってスネークたちの前に現れた。
クワイエットと何らかの関係性が疑われる(カズがクワイエットを危険視していたことも明らかになる?)。
- 医師
9年間の昏睡から目覚めたスネークらしき男に、現状を説明していた医師。
こけた頬や禿げ上がった頭といった外見的特徴のほか、義肢の装具を行った可能性=サイバネティックスに精通している可能性があることから、『MG』や『MGS4』に登場するマッドナー博士ではないか、との声もある。
従来のMGSやMGSV:GZからの変更点
- 難易度
MGSPWと同様に難易度設定はない。MGS2やMGS3の頃と比べると兵士はだいぶ有能になり、数も序盤から10人以上とかなり手強いが救済措置も充実している。補給支援要請をすれば弾薬の補充や状況にあわせて武器や車両の提供を受けられるし、後述する支援ヘリは目につく敵をあらかた倒してくれる。いままではクリア後の特典の1つであったステルス迷彩も中盤から開発可能であったりと支援環境を整え、フル活用すれば難易度は大きく下げることができる。
- 義手(バイオニックアーム)
今作でスネークは左腕を失い、代わりに義手を装着することになるが、義手にも様々な種類が存在する。
生体感知のソナーとして周りの状況を知る、ノイズを発生させて敵の気を惹く、電流を発生させて相手に触れて気絶させる等様々な機能を左腕に詰め込むことが可能。
使う機能によって義手の色も異なるようだ。
- 支援ヘリ
『GZ』では、銃撃による支援や運んできた人物を収容したりすることができたが、今回はそれに加えて支援攻撃の要請やヘリに改造を施していくことが可能となっている。
また、ヘリに搭載されている武装が自ら使用できるようになった。
コードネームはGZのときのモルフォからピークォドに変わり、外見もUH-60をモデルと形に変更されている。
- 敵マーキングの詳細化
『GZ』では眠っている敵も通常時と同じ色で表されていた(赤色)が、今作では「眠っている敵はマーキングの表示が青色になる」という追加がなされている。
また、GZに置いては気絶した際のマーキング表示が「---」となっていたが、こちらでは「STN」に変更されている。
- マップ上マーキングの追加
今作は複数の地点にマップ上のマーキングを施すことが可能である。
マーキングした順番に「A、B、C...」と続いていく。
また、双眼鏡でマップを覗きながら、覗いた先をマーキングすることも可能である。
なお、複数のマーキングにも上限があり、情報端末「iDroid」の改良によって上限を増やすことが可能。
- フルトン回収
『MGSPW』では主に敵兵の回収にのみ使用されていたが
今作ではこれらに加えてフィールドにいる動物も回収可能となった。
フルトン装置の開発を重ねることで、固定砲台、車両、資源コンテナなども回収可能となる。
(ちなみに『MGSPW』でも、ある装備を開発すれば戦車などを回収できた)。
回収したものはマザーベースへ送られ、ヘリに乗ってマザーベースへ帰投すると現地で回収したものを確認したり、それぞれの場所へ運ぶことも可能だという。
また、回収されるコンテナにのってマザーベースへ帰投することも(天候と運がよければ)可能。
だが、『PW』では人数が決まっていたがどこでも必ずフルトン回収可能だったのに対し、今作は「GMPを消費して使用する」「回収には確率が表示される(場所や天気、対象の健康状態によって変動)」といった具合に変更がなされている。
フルトン回収装置の携行数には限りがあるものの、マザーベースに要請することでミッション中でも補給が可能。
- 自由ダンボール
従来のダンボールは、入って隠れながら移動したり、穴から覗くことしかできなかった(『MGSPW』では遮蔽物にしたり、その上に乗ったりできた)が、今作では、ダンボールを装備した状態でも、屈み移動時と同じ操作システムが維持される。また、箱から飛び出して銃を構えたり、覗き穴から敵をマーキングしたり、見つかりそうになったときに緊急脱出するといったことも可能。
支援補給ダンボールもiDroid上から呼び出すことができ、運ばれたダンボールに入ることで物資の補給をすることができる。
『PW』でもできたことだが、この支援補給ダンボールを敵の頭上に落とすことによって敵を気絶させることができるのだが、今作はiDroidで届けてほしいポイントを指定することができるため、攻撃手段は前作より改善されている。
以前は装備の銃弾や一部回復アイテムの補給しかできなかったが、今作では銃等の装備品そのものやスーツまで届けてくれる。 それにより、その場に合った潜入スタイルをその場で変更できるようになった。
またマザーベースでも専用のアクションが用意されている。
- タクティカル・バディ
今作では、「タクティカル・バディ」システムが採用されており、様々な人物(?)とペアが組める。
「TGS 2014」では、クワイエットがバディとして呼び出されたが、他にも馬、犬、ウォーカーギアなどもバディとして呼び出せる。
後述する「CALLメニュー」を用いてバディに指示をだすことも可能だが、一部のコマンドはバディとの「親密度」が一定以上必要になる場合もある。
バディは出撃時に選択するのだが、情報端末「iDroid」を使うことで、ミッション中に変更することも可能。
- CALLメニュー
『GZ』にもあった「CQC拘束」や「ホールドアップ」における「尋問」の他に、バディへの支持や義手の一部の機能は「CALLボタン+右スティック」によるコマンドという形で収集されている。
いちいち操作を覚えなければいけないという構造にはなっていないので初心者にもやさしい配慮になっている。
- 回収アイテム
回収アイテムとして、フィールドに「ダイヤモンド原石」や「加工済み資源」、更には「薬効植物」がある。
ダイヤモンド原石は重要な資金(GMP)として、加工済み資源と薬効植物は開発のためのリソースとして利用される。
- ファントムシガー
従来では赤外線センサーの可視化などにのみ使用されていた煙草だが、今作では、「煙草を吸っている間、時間が早く進む」という機能に変更された。
正確には煙草を吸うことでスネークが時間を潰すというもの(何らかの薬効植物を使用しているらしいが)。
吸っている間は、セイコーの時計が画面に表示され、時間が進んでいるのがわかる。
あくまで、「時間が早く進んでいるかのように錯覚する」だけのものであることから、こういった名前になったという。
ちなみに「ファントム」なので本物の葉巻ではない。あえて言うなら「電子葉巻」と呼べる代物。
- マザーベース
『GZ』で壊滅したマザーベースだが、今作では再び登場している。
マザーベース内を自由に行動できる他、回収した兵器や兵士を用いてマザーベースを自由に武装させることが出来る。
兵器の中には、『MGS2』に登場した無人偵察機「サイファー」のようなUAVなども登場している。
マザーベースの人員は適正に応じて自動で各班に配属されるが、手動による入れ替えも可能。
また、ミッション中でもiDroid上でマザーベースが今どのような状態なのかを確認することが可能となっている。
現在配置されているスタッフのステータス確認や支援サポート等、あらゆることがこのiDroidで確認できる。
- FOB
Forward Operating Base(前哨基地)のことで、マザーベースとは別に作ることが出来る基地。
FOBを設立すると、より早くマザーベースを成長させることが可能な様々な恩恵がある。
しかしFOBはオンライン上に建設するため、オンライン上で繋がっている他のプレイヤーから襲撃を受けるデメリットも存在する。
このイベントに対処するために、FOBの防衛網を強化していくことが求められる。
また、自分から他のプレイヤーのFOBへ潜入することも可能となっている。
なお、PS4版ではFOBミッションを始めとした一部のオンライン要素は、「PlayStation Plus」に加入していないと利用できない模様。
登場組織
- ダイヤモンド・ドッグズ
ミラーが「俺達の新しい家」と呼ぶ新たな組織。
ロゴは、ダイヤモンドをバックにした犬(フォックスハウンド犬種)を描いたものである。
E3 2014のトレイラーでは、かつての仲間の遺灰でメモリアルダイヤモンドを作り、これを胸に戦場へ赴くことを、スネークが提案するシーンがある。
今作の舞台が1984年であること、武装要塞国家アウターヘブンが後に設立される場所が南アフリカであることを踏まえると、当時勃発していたアンゴラ内戦とスネーク達との関わりが予想される。アンゴラ内戦では、ダイヤモンドが反乱軍の重要な資金源となっており、これの輸出入に関する一連の動きが国際問題にまで発展していた(いわゆる「紛争ダイヤモンド」)からである。
- MSF(国境なき軍隊)
「ダイヤモンド・ドッグズの前身。『MGSPW』や『GZ』でスネークらがいた部隊の名称。
前作まで、スネークはスニーキングスーツの右肩に「FOX」の部隊章を着けていたが、E3 2014で発表された今作のトレイラーでは、左肩に「ダイヤモンド・ドッグズ」、右肩に「MSF」をそれぞれつけており、完全に「FOX」との縁を切ったことを表している。
米軍においては、左肩に現在の部隊の部隊章、右肩に以前所属していた部隊の部隊章をつけることがある。
- XOF
スカルフェイスらが所属する組織。マザーベースを壊滅させたと推測され、復讐鬼と化したビッグボス達とは敵対すると思われたが、何故かトレイラーではスカルフェイスとビッグボスが行動を共にしているシーンがあり、どういった関係になっていくのか未だに不明である。
なお『GZ』のラストでは、スカルフェイスが、ゼロ=愛国者達の支配下にあるわけではないことを示唆するシーンがあった。
- OUTER HEAVEN
後にビッグボスが設立し、1995年に核蜂起を起こす「傭兵派遣会社」及び「武装要塞国家」。また、彼が『MGSPW』の頃から提唱しだした、「戦士が唯一、生の充足を得られる場所」。
『MGS4』で、ゼロに反旗を翻すために創られたと判明したが、今作ではその創設時のビッグボスの真意が見えると思われる。
建造されたのは南アフリカの奥地であったが、今作ではアフリカが舞台となることが度々示唆されている。
今作でそのロゴが初登場する。
スタッフ
- アートディレクター/キャラクター&メカニックデザイン:新川洋司
- タイトルコンセプト&デザイン:カイル・クーパー、サイモン・クラウズ
- エグゼクティブ テクノロジー ディレクター:ジュリアン・マーセロン
- ゲームデザイン/脚本/プロデュース/監督:小島秀夫
関連動画
※こちらは公開時、MGSVであることも小島作品であることも伏せられていた。
トレイラーミュージックについて
MGSシリーズのメインテーマなどを主なBGMにしてきたこれまでのシリーズ作品と違い、現時点では、発表されるトレイラー毎に、特定のボーカル曲をBGMに使用している。
- 『GROUND ZEROES』:『MGS4』でも使用された“Here's to you”の原曲(ジョーン・バエズ版)
- GDC 2013 trailer:アメリカのバンドGarbageの2012年の楽曲“Not your kind of people”
- E3 2013 trailer:『MGSPW』でもテーマ曲を担当したDonna Burkeの“Sins Of The Father”
- E3 2014 trailer:「Mike Oldfield」の最新アルバム「Man on the Rocks」の"Nuclear"
- E3 2015 trailer:「New Order」の1985年の楽曲"Elegia"
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関連コミュニティ
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関連項目
- メタルギアシリーズ
- MGSV
メタルギアソリッドⅤ グラウンド・ゼロズ
- ビッグボス(ネイキッド・スネーク)
- オープンワールド
- Here's to you
外部リンク
脚注
- *この描写は、『ザ・ツインスネークス』及び『バンドデシネ』におけるマンティスの描写に酷似している。これらの作品において、彼は、エレベータ前の天井をすり抜けるように姿を消している。