任天堂法務部とは、任天堂株式会社が誇る最終兵器である。
一般企業における法務部とは、企業に関する法律事務を請け負う部署であり、主にコンプライアンスや訴訟対応などを担当する。
日本を代表する企業の一つである任天堂にも法務部は存在するが、任天堂が関わった訴訟や裁判などでは任天堂側がことごとく勝訴しており、「任天堂法務部は最強」という伝説がまことしやかに流れることになった。
しかし全戦全勝というわけではなく、敗訴・若しくは限りなく敗訴に近い和解に至った事例もある。
「ドンキーコングはキングコングのパクリ」とアメリカのユニバーサル社から訴えられた事件。
法務部の調査によりユニバーサル社がキングコングの映画のリメイク権を取得していなかった事が発覚し、任天堂はユニバーサル社を名誉棄損罪で逆提訴。ユニバーサル社は敗訴し、任天堂に160万ドルの賠償金を支払った。
なお、その際の弁護士の一人にカービィがいた。もちろん某ピンクの悪魔のことではなく、「ジョン・カービィ」という名前の人間である。凄腕の弁護士であったらしく、出番が来た最初の一言で相手にキングコングの著作権が存在しないことを証明、しかも逆にユニバーサルがライセンスしていた「キング・コング」のゲームはドンキーコングのパクリであるという事を裁判所に認めさせた。どっかのハッタリ弁護士もビックリである
超能力者として一世を風靡していたユリ・ゲラーが、ポケットモンスターのキャラクター「ユンゲラー」は自分の権利を侵害しているキャラクターだと訴訟を起こした事例。
任天堂は「ユンゲラーという名前は日本で発売したものでしか使われない」「日本で発売した商品には海外の法は適用されない」という点を指摘し、訴えを退けた。
この裁判に関して、任天堂側がユリ・ゲラーに直接「このキャラクターは超能力を使えますが、あなたの権利を侵害しているというのならこの場で超能力を見せてください」と言い放ったと伝説になっているが、実際はそんな事は言っていない。どこかのハッタリ弁護士じゃあるまいし
元ソニー社員が「ニンテンドー3DSに搭載されている裸眼立体視の仕組みは私が取得した特許を侵害している」と訴えを起こした事例。
訴えを起こした男性は2003年に任天堂本社を訪れ裸眼立体視の仕組みをプレゼンした所、何の連絡もなしにニンテンドー3DSにその仕組みが使われたとして賠償金を請求。 ニューヨークで行われた第1審は裁判所が任天堂側に対して賠償金29億円支払いを命じた。任天堂は控訴する予定。
ゲームソフトのデータをコピーするマジコンにまつわる裁判。厳密には任天堂のみの関わりではないが記載する。マジコン製造業者へ訴訟を起こしたゲームソフトメーカーは数多く、任天堂はその筆頭といえる。
任天堂は2008年にもマジコン業者へ訴えを起こしており、その際にマジコンの違法化が国内で初めて認められた。(この時国内でのマジコン製造が禁止される)近年ではDS用ソフトを開発したメーカー33社と共にマジコン業者へ輸入販売差し止めを請求する裁判を起こし、2013年7月に東京地裁による判決としてマジコンの輸入販売差し止めと賠償金約9000万の支払いを命じた。
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スペシャリストをめざせ!ゲームを支えるお仕事特集「法務のお仕事」(任天堂公式サイト)
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最終更新:2025/12/15(月) 22:00
最終更新:2025/12/15(月) 22:00
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