夢想都市とは、ジンジャーPによる初音ミクオリジナル曲である。
概要
2009年1月10日に投稿された。初代MIDIアニメ職人として知られるコンポーザー・ジンジャーPによるボカロオリジナル楽曲の9作目である。非常に完成度の高い編曲、サウンドが特徴で、玄幽的な歌詞とともにクールでしっとりした空気感を生む。
硬質のドラム、独特のテンポで進行する歌や圧巻の間奏など中毒性の高さが評価されているが、所謂スルメ曲であり、言及は少なく、隠れたボカロ曲の一つといえる状態になっている。
元は2009年1月06日に投稿(sm5766165)されたもので、音質を修正して再投稿されたのが現行版である。
じわじわと再生され続け、推定2018年8月29日頃に遂にVOCALOID殿堂入り(10万再生)を達成した。投稿から9年7ヶ月19日。
歌詞
ヘリウムを含んだ銀の鳥が
高いところを横切って消えた
花は電気を吸い上げて光る
色とりどりに並べたらキレイ得体の知れぬマテリアル
溢れかえった都市(まち)で
誰かの打ち込んだ歌を
訳も分からず歌うカテゴライズされた感情なら
最適化された言葉で整理
洗練された検索技術が
確からしい答えを連れてきた知らないうちに何かを忘れ
忘れたことさえ思い出せずに
つけっぱなしのテレビ眺めて
とりあえず笑って過ごしたんだ
金魚はアルカリイオンの中で
いつか空を飛ぶ夢を見ていた
箱の中には心地良い音が
ノイズキャンセルされてこだまする100%リサイクル
歳をとらない都市(まち)で
サンプリングされた声が
誰かの部屋に届く遠い昔の文献を元に
再構成される幻想郷
整然と構築される自然
パロディーから作られたパロディー知らないうちに何かが消えた
何かが盲点に吸い込まれた
蛍光灯の光 反射する
窓の向こう 夜の街に消えた
0%リアリティ
積み木のような都市(まち)で
エネルギーの高い歌が
光の速さで飛ぶ
関連項目
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