アンヘル(Angel)とは、SNKの格闘ゲーム『THE KING OF FIGHTERS』シリーズの登場キャラクターである。初登場は第8作『2001』。
概要
犯罪組織ネスツによって生み出された改造人間。露出度の高い服装をしたグラマラスな女性で、奔放で掴みどころのない性格。同僚のK9999を気遣い、彼に寄り添っている。
戦闘スタイルは「てきとー♡」。改造人間だが戦闘では純粋な格闘戦で戦い、プロレスのような魅せる動きも多い。ヒラ戦闘員のはずだが相手が幹部であろうと見下しており、元構成員のシルヴィ・ポーラ・ポーラが対戦前にビビるなど相当強いものと思われる。
プロフィールの体重の欄は「書いたら殺す」とされており、改造によって体重が重くなっていると仄めかされていた。アプリゲーム『KOF'98UM OL』のプロフィールでは体重150kgとモロに書かれており、現実的にあり得る重さと言う意味では女性として嫌な数字ではある。
『2001』ではK9999とクーラ・ダイアモンド、フォクシーと共にネスツチームを結成してKOFに出場するが、他のチームのストーリーでは中間デモでクーラとフォクシーを裏切り、不意打ちでフォクシーに重傷を負わせている。ネスツチームのストーリーでは裏切ることは無いが、最終ボス戦の後はこれで自由の身とばかりに二人で暴れていた。この二つがどのように統合されているのかは不明だが、以降はネスツを離反して残党から追われる身となっており、クーラとは現在に至るまで仲が悪い。
『XIV』では逃亡生活の中でK9999と別れ、路銀を稼ぐためにプロレスをしていた縁でラモン、キング・オブ・ダイナソーと共にメキシコチームを結成してKOFに出場する。
『2002』以降の決め台詞「私アンヘル19歳、ちょっとお茶目な女の子!」は新谷真弓が演じたアニメ「フリクリ」のハルハラ・ハル子に由来する声優ネタ。おちゃらけたキャラの影響か「アタシ」と書かれがちだが、一人称は「私」である。
初登場時はK9999を気遣う健気な面もあったが、『2002』では彼を子ども扱いするなど扱いがぞんざいになってしまった。『XIV』ではいくらか性格が落ち着いたものの、諸事情でK9999が登場できず彼との絡みが見られないのが惜しまれていたが、スタッフからはいつかK9999にも触れると予告されており、『XV』ではついに進展が描かれることとなった。
かつての技名は全てミクスチャーロックバンド「ソウル・フラワー・ユニオン」の曲名に由来しており、「ア トレイン トゥ シー チェリーブロッサムズ(a train to see cherry blossoms=お花見列車)」や「ザ アナイデンティファイド ビクテム コンシャスネス(the unidentified victim conciousness=正体不明の被害者意識)」など覚えさせる気が無いような複雑なものだったが、『XIV』以降は権利上の問題の回避のためか単に覚えにくいからか全て簡略化されている。
キャラクターデザインは『虫姫さま』『ヤタガラス』で知られるコタニ:トモユキ氏。スタッフ曰く担当デザイナーの熱意に押し切られる形で登場が実現したキャラクターであり、特徴的な性能も担当者のこだわりによるものだという。
担当声優
性能
3D格闘ゲームのような連係技「アンチェインサークル」による接近戦に特化したキャラクター。
必殺技の大半はレバー入れ特殊技に近い「アンチェイン始動技」、↑→↓の3方向とパンチ・キックに割り振られた6種類の技を時計回りか反時計回りに1回ずつ出せる「アンチェインサークル技」、サークル技をキャンセルして出せる「アンチェインフィニッシュ技」の3種類から成り、始動技→サークル技×n(→特殊サークル技)→フィニッシュ技の順に連続で繰り出せる。
個々の技の性能が高く、連続技はもちろん中段・下段や裏回り、ガード不能の打撃や移動投げとガードを崩す手段が揃っており、性能を把握できれば多彩な連係で相手を翻弄できる。
超必殺技は+ボタンという珍しいコマンドであり、コマンドが簡略化される傾向の『2002UM』『XIV』『XV』でも変更されていないためここでも慣れが要る。
防御面では当て身投げ系の超必殺技以外にこれと言った技が無いため、空中技などで相手を押さえつけ、接近戦に持ち込んだら逃がさずに倒しきる丁寧な立ち回りが要求される。
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関連項目
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