ウギンとは、マジック・ザ・ギャザリングの登場人物の1人である。
概要
精霊龍、ウギンはプレインズウォーカーであり、気の遠くなるほどの遠い昔から生きてきました。これまで生きてきた永きに渡る時間は、ウギンに独自の多元宇宙に関する視点をもたらしました。彼にとってそれは完全なる統一体であり、その最深部にある謎を理解する事が自分の使命であると考えています。 彼は次元全体のその誕生から破壊、そして再び再生するに至るまでのエネルギー動向を研究し、そこから得た普遍的な原則を適用することで独自の魔法を構築しました。ウギンの魔法は物質をエネルギーに変換することに関連し、その力はすべての者が操ることのできる力でもあるのです。
そしてウギンがその生涯をかけて理解しようとしてきたのが、エルドラージについてでした。 彼はこれらの巨大な存在を追いかけて記録し、その目的と性質を理解しようとしてきました。そしてそれらを破壊しようとする者たちに対しては不快感を隠しませんでした。 ウギンは同じプレインズウォーカーであるソリン・マルコフと石術師、ナヒリと協力し、エルドラージをゼンディカーに封印することに成功しました。 その後、ウギンは独自に編み出した魔法に関する研究を続けるため、再びタルキールに帰還しました。
今から千年以上の昔に、ウギンは邪悪なドラゴンのプレインズウォーカーであるニコル・ボーラスと衝突することになりました。 彼らが死闘を演じることになった理由に関しては不明ですが、彼らはタルキールの空で戦いを繰り広げました。 この戦いはタルキールにおける重要な歴史的転換点となりました。 ボーラスはウギンを倒し、タルキールの次元を離れました。 ウギンの最後の要因となったのがプレインズウォーカーであったのならば、ウギンを救出する要因となったのもまたプレインズウォーカーでした。 ドラゴンのシャーマンのプレインズウォーカーであるサルカン・ヴォルは、ウギン自身がゼンディカーで作成した面晶体の1つを使って過去の時代に戻り、この転換点となる事象からウギンを救出する方法を発見したのです。
龍と人が生きる次元「タルキール」を守護していたドラゴンのプレインズウォーカー。
エルドラージの封印を行った3人のプレインズウォーカーの1人(残り2人はソリン・マルコフとナヒリ)でもある。
自身が住む「タルキール」と多元宇宙全体の平穏のために活動しているのだが、
ウギン「エルドラージの破壊は不可能だ。だから、次元を1つ危険にさらしてでも1か所に封印する必要がある。」
ナヒリ「では、あなたはどの次元を……危険にさらそうと?」
ウギン「広大なものがよい。マナが豊富、人口が希薄。(後略)」
ソリン「イニストラードはその条件に合致しないな。君の故郷はどうなのだ? 何処なのかはともかく。」
ウギン「我が世界も適してはおらぬ。」(チラッチラッ
ナヒリ「……」
とか
ウギン (お前は、追い求めているものを知っている。)
サルカン (俺が? やめろ、その声に返しては駄目だ。)
ウギン (入口を見つけるのだ)
サルカン (謎かけか! 詐欺師め! 何の入口だ?)
ちくわ大明神(ファミチキください)
サルカン 「こいつ直接脳内に・・・!」
とかやってるのでどうにも胡散臭さがぬぐえない。
旧世代プレインズウォーカー[1]なんてだいたいこんなもんだと言ってしまえばおしまいだが。
カードとしてのウギン
ウギンとしてデザインされたカードは2015年3月現在で1枚存在する。
Ugin, the Spirit Dragon / 精霊龍、ウギン (8)
プレインズウォーカー — ウギン(Ugin)
[+2]:クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。精霊龍、ウギンはそれに3点のダメージを与える。
[-X]:点数で見たマナ・コストがX以下の、1色以上の色を持つ各パーマネントをそれぞれ追放する。
[-10]:あなたは7点のライフを得て、カードを7枚引く。その後、あなたの手札にある最大7枚までのパーマネント・カードを戦場に出す。7
「運命再編」に収録されたウギン。
「運命再編」の舞台は数千年前の「タルキール」であり、「時のらせん」ブロックのストーリーより時系列は前である。
そのため、このウギンは本来「カード化不可能なほどのチート能力の塊」である旧世代プレインズウォーカーである。
この件については「プレインズウォーカー・カードはプレインズウォーカーが持つ力のすべてではなく、プレイヤーを助けてあげようという意志を表すもの」と解釈変更を行うことでカード化を可能とした、と説明されている。
「統率者2014」に含まれる旧世代プレインズウォーカーについても同様である。
えっ、最初からそういう設定じゃなかったの? と思った人は結構いるかもしれない。
プラス能力はダメージ生成。プレイヤーにもクリーチャーにも撃つことができ、無色なので軽減されにくく、プラス能力なので《精霊龍、ウギン》が戦場に残っている限り何度でも使用可能。3点ダメージと威力もそれなりに高い。
小マイナス能力は有色パーマネント追放。追放されるのは消費した忠誠度以下のマナ・コストを持つ有色パーマネント全部。初期忠誠度は7なので吹き飛ばす範囲は広大。「タルキール」覇王譚ブロックを含むスタンダードでは無色のパーマネントが出ていることはめずらしいので、大抵の場合土地だけ残して全部蒸発する。よく使われるアーティファクト《エレボスの鞭》ですら黒であり、無色ではないのだ。
また、対戦相手にクリーチャーが残らないため、忠誠度が激減しても簡単に破壊されにくくなっている。対戦相手が超重量級クリーチャーをコントロールしている場合は無力だが、逆に、自分がその手のクリーチャーを用意することで防御不能の対戦相手を蹂躙できるかもしれない。
大マイナス能力は、ライフ回復と追加ドローとパーマネント設置の合わせ技。カードを引いてからパーマネントを設置するので運が悪くても3つくらいは置けるだろう。大量のライフとカード、そして強固な盤面を獲得しうる効果だが、対戦相手を直接追い詰める能力ではないことには注意が必要である。「7つ出したパーマネント」が全部土地だった日には、10点分あった忠誠度で小マイナス能力を使ったほうがずっとマシである。
能力はどれもきわめて強力なので、問題は(8)という莫大なマナ・コストということになる。スタンダードでは青黒や青黒緑の重コントロールデッキの最終兵器として1,2枚搭載されることがある。
モダンより広いフォーマットでは、ウルザランド(3種がそろうと計7マナ出る土地シリーズ)を主軸に置いたデッキでの採用が考えられるが、7マナには《解放された者、カーン》がありデッキの枠が競合している。無色の強力カードも多いため、スタンダードほど小マイナス能力が信用できない点も気になる。
ウギンとボーラス
ニコル・ボーラスはウギンの宿敵である。ウギンが一騎打ちに敗北し、そのまま息絶えてしまったストーリー展開を《精霊龍、ウギン》と《プレインズウォーカー、ニコル・ボーラス》で再現することが可能である。この2枚はどちらも8マナのプレインズウォーカー・カードだが、初期状態から一騎打ちを行うと《精霊龍、ウギン》が破壊され《プレインズウォーカー、ニコル・ボーラス》が戦場に残るようになっている。
また、大マイナス能力も対となっており《プレインズウォーカー、ニコル・ボーラス》がすべて減らす能力なのに対して《精霊龍、ウギン》はすべて増やす能力である。
また後にボーラスとウギンは一卵性双生児の兄弟(双子)だったことも判明している。
関連項目
脚注
- *「時のらせん」ブロックのストーリー中で起きた「大修復」以前のプレインズウォーカーのこと。アホみたいに強い。絶対に強い。
余談だが、「新世代」はせいぜい200年くらいしかないので、カード化されたプレインズウォーカーの一部には旧世代プレインズウォーカーだった時期が存在する。リリアナ・ヴェスおばおねえさんとか。
- 1
- 0pt