ガギエルとは、
である。ここでは2について記載する。
概要
テレビ版第8話に登場。
六番目に出現した使徒で、魚の天使だけあって水中戦特化の敵である。空母並みに大きい巨体を持ち、その質量から体当たりするだけでイージス艦を葬れるほど。
本来、第8話にはサキエルが出る予定だったようで、その影響かサキエルのような顔が付いている。なおガギエルのデザインは「前田真宏」氏。
使徒特有の怪光線や特殊能力は持っておらず、噛みつきや体当たりなど原始的な攻撃を多用する。一説によると作画の手間を省くためらしい。
作中では
エヴァ弐号機を輸送する太平洋艦隊を、日本近海で襲撃。護衛艦艇から魚雷や爆雷攻撃を受けるが、ATフィールドで防いでおり全くの無傷。体当たりで次々に艦艇を沈めていった。描写を見た限り、最低でも5隻は沈められている。しかしその動きには何か不自然なものがあり、ミサトからは「何かを探している」と推察される。
太平洋艦隊では歯が立たない中、アスカの独断により弐号機が起動。空母の飛行甲板に立つ弐号機めがけて飛び掛かり、その強靭な顎で弐号機を捕まえる。そしてそのまま海中へ引きずり込み、膠着状態が続く。だがミサトの奇策で旧式戦艦2隻が沈下。弐号機の怪力で口を無理やりこじ開けられた所へ2隻が突っ込み、口内のコアへ向けて艦砲射撃すると同時に自爆。体の中で炸裂した砲弾はガギエルを消し飛ばし、殲滅された。弐号機の助力があったとはいえ、通常兵器に倒された数少ない使徒となった。
ちなみにガギエルが探していたのは、加持が持っていたアダムの幼体。輸送中のエヴァ弐号機は、使徒襲来を見越した護衛戦力であった。太平洋艦隊がガギエルの襲撃を受け始めた頃、加持はちゃっかり脱出した。タブリスを含む全ての使徒がリリスをアダムと勘違いしていた中、唯一ガギエルだけは本物のアダムに感付いていたということかもしれない。
この点について作品のファンからは「生命の実を持ち激強だが知恵の実を持たずアホなのが使徒で、知恵の実を持ち叡智と心を備えているけど生命の実を持たず弱いのがリリン(ヒト)、と考えれば気づけない他のアホな使徒の方が正常。むしろ気づいたガギエルが不自然に有能すぎたのでは」といった声も挙がる。
余談
- ガイナックスの管理体制が悪かったため、第8話の絵コンテを全て紛失。これに伴ってガギエルは新劇場版に登場できなくなり、急遽別の使徒がデザインされる事になった。
- 「魚型使徒のガギエルが、一体どうやって第三新東京市へ侵攻するのか」という点は、よく議論の的になる。整合性を出すためか、ゲーム「新世紀エヴァンゲリオン バトルオーケストラ」では浮遊能力を持っている事にされた。
関連項目
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