ハラハラのこぎりとは、スーパーファミコンのアクションゲーム「スーパードンキーコング3」にあるステージ名である。
概要
ワールド2にもあった、木の幹の中をひたすら登るステージなのだが、どういう事なのか下からメロンソーダ……ではなくノコギリが迫ってくる。
勿論ノコギリに触れるとやられてしまう。2人(?)いても木の間に落ちノコギリに当たるとノコギリの位置によっては上の枝に届かずそのまま1ミス…という事もしばしば。
前作の「どくどくタワー」を髣髴するようなステージでありこのステージを経験している人ならそれほど苦にはならないと思われる。しかし…。
どくどくタワーより強化されたギミック
どくどくタワーはラトリーに変身してしまえば画面のスクロールを無視して自分のペースで進めることができるために毒水とのマージンを作ることができる。そのため得意なところでは飛ばし、苦手なところでは時間をかけて進める事が出来るがハラハラのこぎりではそうもいかない。
木の幹の中を登って行くステージではあるものの案外横移動の割合も多いためもたついているとノコギリの餌食にされてしまう。
ボーナスステージも横移動を強いられた先にあるため入るのも難しい。2つ面のボーナスステージに至っては挑戦機会が1回しかない(ノコギリの左右移動に便乗して移動しているだけでほとんどの緑バナナが集められるためクリア難度は低い)。
幸いにも敵はネズミのスニークは殆どであって、踏みつけが効かないブリッスルズやローリングアタックが効かないクリンプが出てこないの救いか。
”ニコニコのこぎり”
『スーパードンキーコング3』は後にゲームボーイアドバンスに移植された。
GBA版はスーパーファミコンで発売されたゲームの移植という事もあってか、ステージ自体は「原作ほぼそのまま」といった内容。
しかしBGMの方はというと、原作のBGMはGBAのスピーカーでは鳴らすのが非常に難しいという点から、仕方なく収録された楽曲全てがGBA版のためだけに存在する、原作ではサブで参加していたデビッド・ワイズ氏による完全オリジナルの書下ろしBGMへと差し替えられる事になった。
・・・というのは良かったのだが、折角移植のために書き下ろされた楽曲は、原作におけるステージと悉くミスマッチという事が原作ファンから取り沙汰されてしまう事に。
例えば「ファイヤーロープ・パニック」は緊張感を表現した様な原作から一転して、山登りを思い起こさせる様な明るい曲調の楽曲へと差し替えられ、「ファイヤーロープ・ピクニック」と呼ばれてしまった。
今ステージもBGM変更の影響力が非常に強い部類となっている。
原作ではBGMも非常にシリアスで暗い曲調になっていた事から、文字通り「下から迫るノコギリから追われてハラハラする」という点を強烈に味わえるステージになっていたのだが、GBA版で非常に明るく愉快な曲調に差し替えられた事により、原作での持ち味だった緊張感が台無しに。
それにより、原作のプレイヤーから「ニコニコのこぎり」「楽しい森林伐採」と呼ばれる様になった。
一方で、GBA版の雰囲気について、「これはこれで良い」と評価しているファンも存在しているのも確かである。ファンによると「まるで殺人ピエロが追っかけて来るような恐ろしさがある」とのこと。
いずれにせよ、BGMが差し替えられた事によって、原作の時点で見られていたレア社の狂気が一周回って更に磨きが掛かったと言えなくもない。
その他移植版におけるハラハラのこぎり
SDK3のゲームボーイカラー版に当たる『ドンキーコングGB ディンキーコング&ディクシーコング』では、発売されたハードの性能からノコギリのギミックを再現する事が非常に難しかったらしく、同作では本ステージに相当するステージは残念ながら存在していない。
一方で、原作における本ステージのBGMはゲームボーイ音源で再現されている。
『ドンキーコングGB』では本ステージは残念ながら再現されずに終わってしまった形になるのだが、使用されていた楽曲自体は再現されているので、ゲームボーイで今ステージの雰囲気だけ楽しみたいのなら、『ドンキーコングGB』での大木ステージの挑戦を是非。
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